神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] 世界を変える日に

2013-07-31 21:36:19 | SF

『世界を変える日に』 ジェイン・ロジャーズ (ハヤカワ文庫SF)

 

イギリスSFは暗くて鬱陶しいと言われるが、これまた重苦しい物語だった。読んでいて息が詰まるぐらいの陰鬱さ。

バイオテロで世界中に広まったウィルスによって、すべての妊婦は死に至る。つまり、この先、人類に子供は生まれない。この状況に対し、科学を否定する運動を始めるもの、動物実験を許さない運動に加わるもの、逆に、女性を救うための動物実験を擁護するもの、いろいろな社会運動、混乱、暴力、テロが蔓延する。

その中で、一人の聡明な少女が選んだ決断。

これを、『たったひとつの冴えたやり方』に例えるには、その決断はたったひとつでも、冴えてもいないのかもしれない。しかし、彼女の決断を翻意させることはできるのだろうか。

俺は学研ひみつシリーズと世界名作SF全集で育った科学の子だと自負している。科学は万能ではなく、時には災禍の引き金を引くこともあるだろう。しかし、その災禍を収めるのも、祈りや呪いではなく、科学しかありえないと信じている。

その思いは福島原発事故後であっても、まったく変わりは無い。

そうではあるけれど、自分の恋人や妻や娘が、科学のために進んで犠牲になろうとするとき、それを止めずにいられるだろうか。

動物実験は仕方がない。しかし、人体実験はどこまで許されるのか。動物実験と人体実験の倫理的な違いはどこにあるのか。科学のために身を投げ出す人々を、黙って見ていることはできるだろうか。それがどこかの誰かではなく、最愛の人であっても。

主人公の決断に共感できないからといって、単に若さゆえの暴走と切り捨てるだけでなく、科学技術に対するスタンスとして考えてみて欲しい。そして、そんな主人公を娘に持った医療科学者である父親の心を考えて欲しい。皮肉な見方をすれば、育て方が正しかったが故の悲劇。

そういう読み方をしてしまったので、これは科学技術に対する姿勢を極めて残酷な形で問いかける物語だと思った。


[コンサ] 2013 J2 第26節 札幌 vs 鳥取

2013-07-29 23:29:32 | コンサ

2013 J2 第26節 コンサドーレ札幌 3-0 ガイナーレ鳥取 @スカパー

 

「厚別で勝て」の呪いを打ち破って松本を撃破した前節に続き、緑のチームとの対戦。

今日の試合は札幌ドーム。厚別だけでなく、アウェイでも勝てることを証明した前節に続き、厚別ではないホームでも勝利を目指す。

『JAグループ北海道サンクスマッチ』ということでイベントも盛りだくさん。晴れた空の下、本格ジンギスカンに生ビール半額と、聞くだけで垂涎のツイートが写真とともに流れてくる。これはたまらん。俺にもよこせ。

ゲストの足立梨花はNHK『あまちゃん』でイヤな感じの役でブレイク中らしいが、朝の連ドラ見たことない。どちらかというとこの方も、Jリーグ公式マネージャー時代から、来ると勝てないという呪いの方。しかし、すべての呪いは松本で解けたのだった。

 

ワントップはお久しぶりの前田俊介。三上のワントップを続けて欲しかったのだけれど、頻繁にポジションチェンジしながらとかならばありか。

試合に入ってみれば、前田は前線中央で受けるというより、サイドで受けて裏に抜けようとしている。明らかに三上のワントップとは違う動き。三上はこれに合わせてか、サイドで守備に下がったり、中央に入ったり。

もちろん、三上は中に入ってボールを持った方がチャンスが生まれる。そのため、前田と三上の位置を入れ替えるか、三上のワントップに前田と内村が2シャドー気味の布陣を取った方が素直な感じがする。

しかし、最初の決定的チャンスはサイドの日高から前田。前田がライン裏に抜けたが、パスを選択してシュート撃たず。右足のタッチだったから、わざと撃たなかったかもしれないが。これはシュート打つべきだった。

こんな感じで、中でボールを持つことが多いものの、得点機につながるチャンスはやはりサイドから。ストレートでジャブを打ちながら相手の注意を真ん中に集め、最後はフックで決めるようなスタイル。

攻撃では前田のポジションスイッチが目立つ一方、守備では宮澤のミスが目立つ。パスミスしたり、相手に詰められてボールを奪われたり。ゴール前に詰めても、ボールしか見てないので、相手に身体を前へ入れられてパスカットされる。

チャンスは少なくないものの、時間がたつにつれて後ろで回して縦にロングボールというシーンが多くなり、当然のようにつながらない。これは負け試合の悪いパターンかと不安になった頃、選手が中央により出して近い距離でパスが繋がりリズムが出てくる。やはり、三上をワントップに……。

そして、前半終了間際、前田からのクロスがゴール前の三上へ。ヘディングしようと思ったら、ボールが低すぎて腹トラップになって、焦ってなんとか押し込んだという感じだった。なんでもいいけど入って良かった。このシーン、ホームゴール裏とはフィールドの反対側で混戦気味だったため、内村のコールをしていたらしい。決めたのは三上です。確かに、三上です。


前半終了間際という絶好の時間帯に先制点を上げたコンサドーレは、さらに後半開始早々に追加点を上げる。オープンスペースへのロングボールが日高に出て、これをダイレクトでクロス。これを内村がニアでダイレクトシュート。やはり、ダイレクトプレーが続くと気持ちがいい。鳥取が前に出てくるようになったために、ロングボールのカウンターが効果的に利きはじめる。

3点目はCK崩れから。鳥取のクリアボールをはじき返すと、これが戻り切れずに前線に残っていた上原の足元へ。そのまま左サイドを突して低い折り返し。これを飛び込んできた荒野が決めた。これも、いわゆる点で合わせるような絶妙なシュート。

これで3-0。そのまま試合終了。やはり、すべての呪いは払拭されたのだった。


この試合は前田の三上ラヴが実った試合。福岡戦の時から、お前が決めろとばかりに三上へパスを出し続けた前田の愛が遂に三上に届いた(笑)

もしかしたら、前田のワントップでサイドが岡本だと、サイドに流れた前田と岡本がかぶってうまくいかなかったかもしれない。前田のワントップが三上との相性で機能したということだろう。言っては何だが、チームとして目指す戦術よりも、選手の相性が戦術を決めているように見える。でも、それはそれで悪くないことだ。というか、その方がお互いの長所を生かせるのだから、断然良いと思う。


試合後は日高と内村がもらった商品のさくらんぼを食べまくる様子がスカパー映像でも。ありがとう、JA北海道。

いや、だから、俺にもよこせ。

 

 


折れた竜骨

2013-07-27 09:36:46 | SF

『折れた竜骨』 米澤穂信 (創元推理文庫)

 

SFとファンタジーは楽しみの軸が異なる。それと同様に、ミステリとSF・ファンタジーの楽しみの軸も異なる。ミステリとの比較においては、SFもファンタジーも似たようなものなのかもしれない。

SFはIFの物語と言われる。「もし、○○だったら」という仮定から、「××できる」というアイディアを積み重ねて物語は発散していき、読者の想像もしえない世界を見せる。

一方、ミステリ(もしかしたら、本格ミステリだけかもしれない)は、「もし、○○だったら」という仮定によって、「××できない」を積み重ねていく。これにより、条件が狭められ、隠された真実に至る。

そんなミステリとSF・ファンタジーの違いをグルグルと考えさせられるような作品だった。

解説では「ハイ・ファンタジー」と言われているが、あとがきでも著者が「ハイファンタジーではなく」としっかり否定しているように、これは中世歴史ファンタジーではあっても、「ハイ・ファンタジー」ではありえない。なぜならというのも面倒くさい、阿呆なことを言うなレベル。

それ以上に、しっかりとミステリだ。特に、後半残り四分の一ぐらいまでは、魔法、魔術といったファンタジー要素が、いかにも謎解き問題のためだけに与えられた仮定、制限にしか見えない。

まるで、算数の文章問題における「太郎君は時速10Kmで走ります」的なレベル。時速10Kmで走るのだから、時速5Kmではありえないのだよ。なるほど。イメージ的にはそんな感じ。

全編がそれだけで、最後に円卓で謎解きをしておしまいであれば、どんなにミステリとして評価されていても、俺にとっては、いわゆる壁投げ本だっただろう。

しかし、困ったことに、最後の最後に生まれた師匠と弟子の物語はあまりに感動的すぎて、すべてを許せた。

ミステリでありながら、ファンタジー。それは、なんでもありの魔法が存在する世界で読者への挑戦としての謎解きを成立させたことへではなく、あくまでも謎解きミステリでありながら、最後の最後にこの結末を持ってきたという物語の語り部としての手腕を讃える言葉であると思う。

とはいえ、誰も〈走狗〉ではありえない状況ではなく、誰もが〈走狗〉かもしれないという疑心暗鬼の元で、あの結末を迎えた方が、ファンタジーとしては、面白い物語になったのではないか。この展開だと、どうしても謎解き部分が邪魔に見えてしまう。

ところで、〈走狗〉の設定を導入することにより、真犯人、つまり、魔術師エドリックに〈走狗〉を依頼したのは誰か、という視点が無くなってしまっているのはいいのだろうか。これでは、領主ローレントは謎解きのためだけに殺されたようなものではないか!

ついでに、冒頭の衛兵エドウィーを殺したのも誰だかわかりませんが。彼も、孤島という密室に穴をあけるためだけに殺されたわけ?
やっぱり、俺にはミステリは合わないようだ。素直にSF読みに戻ろう。

 


[コンサ] 2013 J2 第25節 松本 vs 札幌(その3)

2013-07-24 23:17:25 | コンサ

試合は終わっても、終わらないのがバスツアー。この日の午前中は松本観光。

 

昨晩はそんなに飲んでいないせいか頭痛は残っていないものの、なんとなく頭が重たいので風邪薬を飲んでみる。でも、良く考えたら、熱中症だったんじゃないかと思われ。やっぱり、水分補給はビールだけじゃダメだな。

ホテルの朝食バイキングは特筆すべきでもないけれど、ビジネスホテルにしてはそれなりに充実していたので満足。二日酔いだと食べられなかったかもね。

 

ツアーバスは松本城へ。ここで自由字行動。

とりあえず、松本城の天守閣を目指す。

松本城は烏城とも呼ばれるように、壁も瓦も黒いので、この炎天下では内部はさぞや暑かろうと思ったが、意外に風が通って涼しい。これならエアコンもいらないかもと思うくらい。これが日本の神秘の建築技術か!

急な階段を上りきった先には、青い空と白い雲と緑の山脈がコントラストをなす良い眺めがあった。でも、登り切った満足感と狭い階段から抜けた解放感の方が大きかったかも。

天守閣から降りて、黒門から赤い埋の橋まで歩いたくらいで、そろそろ昼食を。ということで、博物館はスキップ。ちゃんとした観光には時間が足りぬ。

昼食は同行者の希望で山賊焼き。ただの「鳥から」だろと油断してたら、でかい。うまい。ビールが進む。そういえば、昨日の台湾料理やのから揚げも馬鹿みたいにデカかったな。あれが松本流なのか。残念ながら、ビールはアサヒだったので、レーベンブロイを選択。サッポロビール以外も地ビールと輸入ビールは許されるのが俺ルール(何それ)

今回は時間が無かったので、この程度で許してやろう。

 

バスは東京を目指してレッツゴー。

お土産として配られたコンサドーレ爪切りには「Made In Sapporo」の文字が。やっぱり関税もあるし、パスポートも必要だからな。これ、栓抜きにも使えるんじゃね、とか言いつつ、クラシックを飲みながらけだるい雰囲気へ。

しかし、復路は完全に渋滞につかまる。事故渋滞9km。結局、予定より1時間半遅れで新宿到着。みなさまお疲れ様でした。

 

一泊二日だと、楽しいことも残念なことも、日帰りバスツアーの2倍だった。現実復帰が困難なくらい素晴らしい体験をさせてもらいました。ありがとうございます。何より、勝っちゃったしね。

バスツアーを2台出すとか、バスガイドを付けるとか、札幌発着アウェイツアーもやるとか、いろいろプランや野望もあるようなので、ぜひこれからもよろしくお願いします。

あ、たまには関東発着のホームツアーとかやりませんか? 

 

 


[コンサ] 2013 J2 第25節 松本 vs 札幌(その2)

2013-07-24 23:06:16 | コンサ

2013 J2 第25節 松本山雅FC 2-4 コンサドーレ札幌 @松本平広域公園総合球技場(アルウィン)

 

観戦記の続き。

試合はビデオでも見直したのだけれど、あまりにも気持ちのいい試合なので、ビデオ見ながらでもビールを飲み過ぎて、またわけがわからなくなってしまった(笑)

そんなわけで、スタジアムでも、ビデオ視聴でも、一部記憶が曖昧なのだが……。

 

キックオフ序盤はボールの奪い合い。お互いシュートまで行けず。

札幌は三上にボールが収まるとチャンスが生まれる。非常にわかりやすい。そして、左SBの上原があいかわらず高い位置まで上がる。やはりこれはチームにとって大きな武器だ。

上里、宮澤の二人とも上がらないボランチは、今日はちゃんと前に出る。すくなくとも、上原と同じぐらいは上がっている。上里がボールを持つと、宮澤が下がって荒野が中に入ってくるのが面白すぎ。たぶん、きちんと打ち合わせしたわけではないと思うけれども、プレイスタイルの組み合わせが絶妙に噛みあっているのだろう。この3人はいいトリオになるんじゃないか。宮澤はボールを持ってワンタッチで捌いた後に下がってしまうのは改善された模様。ちゃんとパスアンドゴーが見られたので満足。

一点目は砂川からのコーナーキック。決めたのはチョソンジンじゃなくて上原。チョソンジン触ってないのに喜び過ぎw 現地では反対側だったので、誰が入れたのやらまったくわからず、みんなで「誰?誰?」と言っていた。

前半は札幌優位で試合を進めることができた。その原動力はやっぱり三上だと思う。やっと札幌式のワントップをこなせる選手が生まれたかも。

 

しかし、後半開始早々に失点。オウンゴールは宮澤の後頭部。これも現地では反対側で見えてなかったので、何が起こったのかさっぱり。そんなもやもやとした感じの失点で、嫌な雰囲気が流れ始める。

ところが、この試合はこれで終わらなかった。なんとここからが本当の札幌の攻勢開始。

2点目はチョソンジンのゴール。再びニア。チョソンジンが動き出したときに、ディフェンスがしっかりついてこなかったのを見て上里がチョソンジンに合わせた感じ。あれは反町の指示ミスなんじゃないか。チョソンジンもフェイントで動き出したら誰もついてこなっかったので、戸惑いながらそのままいっちゃった感じ。

その後、砂川に替えて岡本を投入。頭部を打った上原が松本と交代。このあたりから、前がかりになった松本へ、札幌の効果的なカウンターが何度も襲い掛かる。

3点目は松本から狙い澄ましたクロスを内村がヘッド。後ろに三上もいたので完璧な崩し。というか、松本がフリーすぎ。

立て続けに4点目は三上。福岡戦では何度もラストパスをもらいながら決めきれなかったので、これはうれしい。

4点取った直後は松本サポもちょっと静かになったけど、すぐに山雅の歌を歌い始めた。サポの折れない心が選手を奮い立たせるのだろう。

ここで内村に替えてフェホが登場。三上に対しての交代ではないことから、財前監督の考え方が見えるかも。

フェホは高さに強い選手というよりは、長い脚を生かしたスピード系のようだった。どちらかというとキリノ系。これだと、今の札幌では使いずらいかも。

そして失点。まぁ、あれは仕方あるまい。ゴール前にDFが上がってきてフリーだった。

試合終了。松本 2-4 札幌。久し振りのアウェイ勝利。しかも、4得点は素晴らしい。

オウンゴールもミスというよりは不運なバウンドだったし、杉山のキャッチミスも失点はに結びつかなかったし、終了間際の1点が余計だったものの、守備の大きな破綻は無かった。

1-1に追いつかれたときに、そのまま失速するかと思って心配したが、そんなことはまったくなかった。逆に前がかりとなった松本の裏を狙うことができて、得点を重ねる結果となった。

その立役者は、やはり三上だろう。こんなにフィジカルの強い選手だったかと見違えるほど身体を張ってボールをキープすることができている。そこから、内村や岡本にボールが出れば、あとは相手ゴールまで一直線。これが内村をトップにした場合だと、逆に裏に抜ける選手がいなくなってしまう。

三上は今の札幌の選手の中で、もっともワントップに適した選手じゃないかと思う。怪我があったとはいえ、どうして三上がこれまで半干され状態だったのか理解できない。しかし、その状況でも腐らずにトレーニングを続けた成果がこうして出ているのだろう。風貌に似あわず、まだ3年目の選手だけれど、この姿勢は年上の選手にも見習って欲しい。そういえば、三上もリハビリを続けたゴン中山の姿を見習ったのかもしれない。

スタジアムから撤収するときにはスタジアムの向こうから花火が。試合と関係の無い花火だったかもしれないが、札幌の大勝を祝うかのような演出に酔った。

……しかし、このころから残念なことに頭が痛くなってきたのであった。

サポーターバスは渋滞につかまりながらも、一路ホテルへ。チェックインした後は一休みする間も無く、徒歩で祝勝会場の台湾料理屋へ。この時間ですでに21:30。大丈夫なのかと思いきや、このお店は24:00までだった。

本来はキリンビール(ここでもか!)しか置いていないお店なのだが、交渉によって黒ラベル瓶を100本注文済み。配られたキリンジョッキになみなみと注がれるサッポロビール。

全員そろわないうちに、フライングが相次ぎ、ついにそのまま乾杯。

バスツアー組、自力参加組、札幌組、関西組の合同祝勝会だったが、なぜか関西組の到着が遅れる。なんと、道に迷って反対側へ直進。引率のインチョーさんが青くなってタクシーで引き返してきたという大失態。そんなこともあったけれど、総勢40人弱での大宴会開始。

酔っ払いどもは、店に偶然いた松本サポを煽り始める。お前らもサッポロビールを飲めとばかりに「ビールはsapporo」コール。遂に松本サポも巻き込んで、コールバトル開始。

札幌サポが山雅の歌を歌い、岩沼のチャント山雅版と札幌版を歌いあい、再び「ビールはsapporo」コール。

ビール100本は飲みつくさないと帰れないらしいので、強制的にジョッキに注がれる。あれだけ酷くても、いろいろ大惨事にならないのは飲み慣れてるせいですかね。

おつきあいしていただいた松本サポは本当にいい人たちだった。お騒がせしてすみません。

最後は「好きです札幌」を店内で歌うという大暴挙に。机もジョッキも壊れなくてよかったよ。本当にお騒がせしました。

そして、この宴会の間、頭痛で苦しんでいたのは俺様です。ずーっと楽しみにしていたのに、たぶんビール瓶1本分も飲めませんでした。100本消化に貢献できなくて申し訳ない。本当に、次はリベンジしたい。リベンジするのだ。リベンジしなければならないのだ!

 

 


[コンサ] 2013 J2 第25節 松本 vs 札幌(その1)

2013-07-24 22:37:37 | コンサ

2013 J2 第25節 松本山雅FC 2-4 コンサドーレ札幌 @松本平広域公園総合球技場(アルウィン)


コンサドーレ札幌関東地区後援会主催の一泊二日“大人の修学旅行”松本戦バスツアーで松本まで行ってきた。

今回は初の一泊ツアー参加で一日中ビール漬けのつもりだったのだけれど、肝心の宴会では頭痛でダウンしてしまい、残念だった。次は体調万全でリベンジするぞ。


新宿発アルウィン行のバスは、いつもと違いサロン席仕様じゃなかった。それを見たサロン席住人から大ブーイング。そこで、運転手さんが戸惑いながらもサロン席仕様に椅子を回転。あれって、ちゃんと回るようにできているんだ。サロン席は固定なのかと思ってた。

今回も真ん中ぐらいに席を取ったのだが、サロン席の会話は丸聞こえ。あなたたち、相変わらず下品ですよ。いや、面白くていいけど。

競馬場とビール工場と自宅のそばをかすめて、松本へ続くの中央道をひた走る。往きは好天に恵まれ、渋滞も無く、のんびりとした雰囲気でSA休憩をはさみながら。恒例の北海道直輸入クラシックもうまい。実は、新宿駅にてNewDaysの北海道フェアでクラシック買い込んでフライングしてましたが。ビールが冷えるまで、がまんでーきないー。

しかし、NewDaysでも、高速のSA/PAでも、そこら中で北海道フェア開催中。北海道ブランドのすごさを思い知る。個人的には、山梨とか長野のものが喰いたいんだけど。

途中に立ち寄ったPAの売店ではスナック菓子の袋がぱんぱん。ここはボリビアか!

そういえばユニも緑色だし。もしかして松本がホームで強いのは、高地なおかげでホームでなら無敵というあのチームと同じなのか!

そんなこんなで、開場時間の少し前にアルウィンに到着。乾燥しているせいか、暑さはそれほど感じないものの、日差しが強い。しかし、これが夏を感じさせて、意外に気持ちがいい。松本の気候は道産子にも過ごしやすいかも。

空港のすぐそばということで、頭の上をジェット機が通過。便数が少ないので、ほとんど見られないのかと思いきや、セスナを含めると結構な頻度で飛んでいく。ちょうど飛んでいったのは福岡便らしいが、新千歳便もあるでよ。

この日はキリンデーということで緑色の山雅ビール大プッシュ。キリンビールが緑色のビールを出荷しているのかと思ってたら、ビールにブルーキュラソーを垂らしたカクテルっぽい。泡に青い筋の入ったカップも見たので、たぶん、その場で垂らしているだけでしょう。

サッポロビールをこよなく愛する札幌サポとしては、キリンビールなんか飲むわけにはいかないので、まずは穂高地ビールに突撃。アルトとケルシュがあったが、ここはアルトの方がうまかった。普段はケルシュ派なはずなんですけどね。

つまみに牛串焼きを求めて列に並んだら、ここも北海道フェア開催中。北海道牛串\600也。えー、と思ったら、ちゃんと長野県牛串\500也もあった。値段の違いは関税か何かか?

長野牛は絶妙な焼き加減でやわらかくてうまかった。こういう串焼きって、焼きすぎで硬くて食えないものあるのだが、ここのはこれまででもベスト級だったかも。

他にも、緑色の山雅餃子とか、いろいろ食べてみたかったのだが、SA休憩で食べ過ぎ飲み過ぎ。試合後の宴会もあるので、泣く泣く断念。ここも、いずれリベンジしよう。


今節のスタメンにはワントップに三上が返り咲き。前節、なんで外されちゃったかわからなかったが、今回も活躍すれば、まさかのレギュラー定着があるかも。

ボランチには上里が怪我から復帰して宮澤とのコンビ。こちらはダメだった組み合わせなので、どう修正してくるか。

ベンチでは、フェホが初登場。確かにでかい。でも、ちょっと細い。練習試合では得点を獲りまくっているが、実際のプレーを見たことが無いので、どういうプレーをするのかサポにも未知数な感じ。

一方、松本は岩沼がスタメン。ボランチじゃなくて左サイドらしい。去年まで札幌にいた選手なので、選手紹介では容赦ないブーイングが飛んだが、コールリーダーからの煽りや弄りは無し。これまで、変に煽って負けフラグを立てることがあったけれど、松本の素晴らしい応援に敬意を表してか、アウェイで負け続きのせいか、今回は自重した。

さて、本日はキリンデー。ということで、キリンの人が試合前にあいさつ。ここで札幌サポを煽る。試合もビールもキリンが勝ちます。これには札幌サポからブーイング。

そもそも、札幌サポのサッポロ愛を知った松本側が意識してキリンデーを札幌戦にぶつけてきたらしい。そういう経緯なので、この挨拶とそれに対するブーイングは様式美。しかしながら、結果を見ると、今回の負けフラグを立てちゃったのはキリンビールだったのかも。

松本の応援は試合開始前から素晴らしい。そもそも、ゴール裏にサポが多い。前節の同じ緑のチームとはエライ違いだ。スタグルにも山雅ビールをはじめ、緑をモチーフにした名物がいっぱい。この盛り上がりは他のチームから見てもうらやましい。この応援は、J1でも立派に通じると思う。

松本のゴール裏には緑の旗がいっぱい立っていたが、後からスカパーのビデオを見直すと、あれはいつもじゃなくって、サポが主導の旗いっぱいデーだったとか。それでも、そういう運動で売店からフラッグが売り切れるというのはすごいことだよな。

対する札幌は負けずにビッグフラグ+12襷。アウェイでは久し振り。しかし、スカパーではせっかくの12タスキが映らず。残念。


そしてキックオフ。

いやあ、本当に久しぶりに楽しい試合でした。

長くなってしまったので、また次回。

 

 


[SF] NOVA10

2013-07-24 22:11:10 | SF

『NOVA10』 大森望 責任編集 (河出文庫)

 

描き下ろしSFアンソロジーの『NOVA』が遂に第1期終結。もともと、描き下ろし短編SF発表の場が少ないということから始まったと記憶しているのだけれど、今や一般文芸誌に普通にSFが載る時代になってきたということで、使命を全うしたという位置付け。

それ以上に、大森さんが「もう疲れた」と言っていたのが印象的。本当にお疲れ様でした。

使命を全うしたとは言っても、『NOVA1』から見るとわずか3年半しかたっていないわけで、短い間にSFを取り巻く状況はずいぶん変わったなという印象。

90年代の冬から00年代の春を経て、10年代の夏へ一気になだれ込んだ。この勢いに乗ったのが伊藤計劃と円城塔。伊藤計劃は残念ながらNOVA開始前に早逝されてしまったが、円城塔は『NOVA1』と『NOVA10』の両方に参加している。

その伊藤計劃の遺稿「屍者の帝国」冒頭部が掲載されたのが『NOVA1』であり、これを引き継いで完成させたのが円城塔。そして、完成した『屍者の帝国』は今年のSF大会で星雲賞を受賞し、そのスピーチで円城塔は「伊藤計劃を不死化するな、誰か倒せと」と語ったとか。

これまた印象的な発言で、いろいろ議論を呼んでいるようだが、その場に居合わせられなかったことが純粋に悔しい。きっと、日本SFの歴史に残る名言になるのではないかと思う。(って、すっかり『NOVA』の感想じゃないじゃん)


「妄想少女」 菅浩江
SFファンにはおなじみの新井素子問題というのがあって、それは「少女はいつまで少女か」という重大な問題である。しかしながら、この短編には中年女性SFでありながら、“少女”というタイトルこそがまさしくふさわしい。人類には妄想が必要な人種と、妄想を必要としない人種がいる。昨今の非実在青少年問題などを見る限り、この二つの人種はまったく相容れないように思える。しかし、だれでも妄想を必要とする時が来るののではないかと思う。

「メルボルンの想い出」 柴崎友香
不慣れな外国に一人取り残されるという悪夢的な物語。メルボルンは隔離され、何かが始まっているのだが、街中はゼッケンを付けた作業員だらけで、誰も何も教えてくれない。SF的解釈はいろいろできるのだけれど、それをやってはおしまいな気がする。

「味噌樽の中のカブト虫」 北野勇作
これも悪夢的な話で、唐突でシュールな場面転換が続く。味噌樽=脳味噌の詰まった頭がい骨のような、わかりやすいダジャレをはじめ、各モチーフに重層的な意味があるのではないかと感じる。実はこの悪夢を夢見ている主人公がいる。彼はサラリーマンではなく航宙士で、カブトムシ型宇宙人につかまり……なんていう“真実”を幻視してしまう。

「ライフ・オブザリビングデッド」 片瀬二郎
とっくに死んでいるのに、それに気付かず、いつものように会社へ向かうゾンビたち。車に轢かれても、ホームから落ちても、電車にズタズタにされようともおかまいなし。それを警備するお気楽な多国籍軍。いったい日本はどうなってしまったのか。滑稽というよりは物悲しいイメージを感じてしまうのは、それが現実の日本と対して変わらないと思ってしまったからだろう。

「地獄八景」 山野浩一
「この人、まだ生きてたんだ!」などと言ってはいけない。33年振りの新作だとか。現代の地獄というか、タンパク質のネットワークにより生まれた仮想世界というか。唐突に地獄での犯罪とは、みたいな議論が入ってくるのが、山野浩一らしくておもしろい。

「大正航時機綺譚」 山本弘
これはあれだよあれ、フェリクス・J・パルマの『時の地図』。別にパクリというわけでもないのだけれど。意外なところに飛ぶ最後のオチがよい。

「かみ☆ふぁみ! ~彼女の家族が「お前なんぞにうちの子はやらん」と頑なな件~」 伴名練
今回の俺的ナンバーワン。というか、今年の俺的ナンバーワン。タイトルからしてライトノベルの体裁で、中学生の淡い(けれども熱烈な)恋愛を描いた作品ながら、超絶奇想なハードSF。全知全能な力を持ってしまった人間は神になってしまうのか。神に恋した少年はどうなってしまうのか。走れ少年、恋のために! 神ファミリーそれぞれのキャラクターが立っているのもラノベ体裁と相まっておもしろすぎる。未来は変えられるという力強いメッセージも素晴らしい。何より、全知全能とはどういうことかを、宗教もファンタジーも飛び越えてちゃんとしたSF設定に引き込み、それで物語を構築した力技に脱帽するしかない。

「百合君と百合ちゃん」 森奈津子
少子化対策のおぞましい結末。なのか、感動的な結末なのか、わけがわからん。ただ、この性交代理アンドロイドが、実はアンドロイドじゃなかったという方がありがちな気がする。アンドロイドを量産するより、感覚記録とフィードバックの方が実現性が高そうな上に、少子化対策だけでなく、貧困対策も一気に解決しそうだ。(ブラック)

「トーキョーを食べて育った」 倉田タカシ
核戦争により荒廃した北半球。すべてを作り替えるために荒れた街を破壊する巨大マシン。その足元をすり抜けていく、パワードスーツの子供たち。クールで魅力的な視覚イメージの裏で、破壊と死に麻痺した子供たちの姿が薄ら寒い。さらに、生き延びるために選択肢の分かれた人々の争いは、いつまでも絶え間なく。

「ぼくとわらう」 木本雅彦
木本氏の長男はダウン症である。それを知って読むのと、知らずに読むのとでは、解釈に大きな違いが出るのではないかと思ってしまう。「僕の自伝はダウン症患者の物語ではなく、僕の物語である」という言葉の意味は重い。しかし、ライフログを書き換えることによって過去を書き換えるという意味、ライフログから再構成された文章という意味、この二つの意味がうまくつながらずに消化不良。たぶん、外側から見た彼の姿が描かれないことも重要なポイント。タイムリーに「iPS細胞でダウン症治療の可能性が」というニュースを読んだが、残念ながら、まだ先は長そうだ。

「(Atlas)^3」 円城塔
あなたの主観と私の主観は違う。そういう話はクオリアの話をするまでもなく常識だと思っていたが、2chやtogetterなんかを読むに、まったくそうではないらしい。主観と主観をつなぎ合わせたところには不整合が発生する。その不整合を解消するのことに、客観的な真実である「地図を作る」という言葉が与えられる。これがタイトルのAtlras。しかし、それが立体を意味する3乗になっているところが意味深。細かく読んでいくと意味が不明だが、おおざっぱに眺めると大変わかりやすいというのも地図っぽい。

「ミシェル」 瀬名秀明
小松左京『虚無回廊』の瀬名秀明的解釈による補完。『虚無回廊』はずっと積読になっているので(完結したら読もうと思ってたのに)未読。この短編だけだと、断片的なエピソードだけでよくわかりません。この際、『虚無回廊』から一気読みしてみようか。と思いつつ……。

 


[SF] 天翔ける少女

2013-07-19 23:43:35 | SF

『天翔ける少女』 R・A・ハインライン (創元SF文庫)

 

ハインラインにしては珍しい、少女を主人公としたジュブナイル。

「ひどすぎるよ、ハインライン。女子の夢まで木っ端みじん!」なんて帯がついているので、ちょっと期待して読んでいたのだけれど、そんなにひどいとは思わなかった。

そもそもハインラインが女子の夢など理解するわけがなかろう。夏への扉に代表されるように、しょせんロリコン。膝の上に乗っけられる小っちゃくて元気な女の子が好きなだけで、成長した冒険者にはさせてくれないのさ。

実際、この物語でも本当に“冒険”するのは弟のクラークだ。主人公のポディはガンマ線バーストの非常事態においても、仕事として与えられるのは赤ん坊の子守(それはそれで壮絶なのだが)という、いかにもな役回りだ。

やはりハインラインには女子供は黙って見ておれ的な思想があるんじゃないか。でも、決して侮蔑的な視線ではなく、ジェンダー的に女子供の領分とされる分野で力を尽くせと主張しているように見える。

そして、その領分を越えようとした時には悲劇的結末が待っている。

とはいっても、最終的に採用されたものは完全なる悲劇ではなく、復活と成長を予感させるものではあるのだけれど。

要するに、ハインラインはドジっ娘大好きなわけだな。そして、それを勇気ある少年が救うわけだ。これがハインライン的王道であって、主人公が少女に変わろうとも、この構図は変わらない。

 


[SF] 丕緒の鳥

2013-07-19 23:35:52 | SF

『丕緒の鳥』 小野不由美 (新潮社文庫)

 

最近、どうして十二国記が新刊に上がっているのかと思ったら、講談社文庫から新潮社文庫に移籍して再刊していたのか。ホワイトハートから講談社文庫、さらに新潮社文庫と、流浪の物語となってしまうのは、同じシリーズでそろえたい読者泣かせなことだ。

そして、ついに新潮社版で初めてのオリジナル短編集が刊行。それがこの『丕緒の鳥』。雑誌掲載済みが2編に、描き下ろしが2編という豪華布陣。

最初に『月の影 影の海』を読んだときには、ファンタジー世界から美形の召使が16歳の女子高生を迎えに来るという冒頭のストーリーに頭がクラクラ(さすがホワイトハート!)したものだが、その後のシリアスな展開に鳥肌がたった。

おとぎ話としての女王様ではなく、実際に民を治める王としての責任と葛藤が、幼いと言ってもいい少女の肩にのしかかってくるのだ。出来そこないの少女マンガのような端緒からは考えもつかないところまで、十二国記という物語は読者を連れて行く。そのギャップに大ハマりしてしまった。

そして、この短編集には、王の物語ではなく、下級官僚を含む民の物語が詰まっている。ひとつの時代を王の側と民の側から重層的に描くことにより、野木や里木に生命(人間の赤ん坊も!)が実り、王の不在によって天変地異が襲うというこの不思議な世界を、より立体的に、現実感を持って読者の目前に出現させることに成功している。

民は王の圧政に苦しみ、王の不在に苦しみ、新たな王を不安と期待の入り混じった複雑な気持ちで迎える。それをここまで思い知らされると、王の物語を読むときに彼らのことを考えながら読まざるを得ない。読者の気づきにより、読まれ方を変えてしまうある種の魔法ではないかと思う。

王が不安定となり悪政をしき、斃れ、王が不在の陰鬱たる時代が来る。その時代にも民には民の物語があり、王には王の物語がある。それらは互いに絡み合いながらも、わずかな希望を灯す結末へと至る。寒い夜が過ぎた夜明けのように、すがすがしくも、まだ冷たい空気を感じる。

今後、長編もあるらしいのだが、途中にオリジナル短編集が挟まったりして、刊行順が変わっているんじゃないか。今後、十二国記の何巻と言った時に、話が通じない世代が出てくるんじゃなかろうか。いや、どれが何巻かなんてほとんど覚えていないのだから関係ないか。


「丕緒の鳥」
新王が誰なのかわかってしまった時点で、その想いはきっと伝わると背中を押したくなった。

「落照の獄」
最後の最後まで結論の読めないスリリングな死刑議論。一緒に考えてみたが、やはり結論は難しい。

「青条の蘭」
民のつながりによって遂に報われた想いに涙した。

「風信」
暦を作る人々がとらえたささやかな吉兆に、自然のやさしさとぬくもりを感じた。

 


[コンサ] 2013 J2 第24節 東京V vs 札幌

2013-07-14 23:59:59 | コンサ

2013 J2 第24節 東京ヴェルディ 2-1 コンサドーレ札幌 @味の素スタジアム

 

「厚別で勝て」の呪いは続くよどこまでも。

味スタに向かう京王線に乗っている間にゲリラ豪雨が襲来。駅から出るのも嫌になるくらいの雨だったが、twitter経由で開門早まりましたとの情報が入ったので特攻。と思ったら、急に晴れてきた。夏の関東は天気が変わりやすく、雨具必須だ。

この試合では“チケットぴあ”の企画で、なんとタオルマフラー付きアウェイチケットが発売。ホームチームではなく、アウェイチームのグッズ付きだなんて前代未聞なんじゃなかろうか。それくらい、札幌サポが味スタに詰めかけるだろうということ。実際、アウェイ席の方が密度が濃そうだ。

試合開始前の出来事でおもしろかったのは、都立国立高校のジャージがコンサドーレの練習着そっくりで、サポに大混乱が引き起こされたことだ。選手の練習始まったと思ったら、ボールボーイでした。ついでに女子もいるし。

あと、twiterで「ビール売りが糞可愛い」と評判だったので写真をパチリ。化粧濃い方じゃなくてこっちだろ、お前らが言ってたのは(笑)

 

今日は内村のワントップ。前節、予想を裏切る大活躍の三上が外れる。財前監督は前節で調子の良かった選手より、これまでの信頼感や練習場での出来でスタメンを決めているようだ。相手によって戦い方を変えるというのもあまり見ない。だから、選手をゲームのようにパラメーターで選んでると言われるのだろう。

やっとの思いで試合に出られても、次に繋がらないのでは選手のモチベーションに悪影響があるのじゃないかと不安になる。今回はエースの内村が復帰なので、三上も納得なのだろうが。

相手選手では佐藤優也がまたもやコンサドーレサポのネタにされる。しかし、前回の札幌ドームでやられているので、乗ってこなかったようだ。面白くない。というか、これもまたフラグだったようで、心の中では目にもの見せてやると誓っていたに違いない。

 

キックオフ時は激しい雨が上がった後とはいえ、風が無く、かえって蒸し暑くなった。雨での冷却効果を期待したのだが、ほとんど効き目が無かったようだ。

試合自体は、ファーストプレーでシュートまで行ける。セカンドボールを拾える。両サイドバックも高い。今季一番の入り方だったんじゃないか。

ところが、ヴェルディの最初のチャンスで杉山がなんでもないクロスをファンブルして相手選手の目の前に。さらに、シュートが杉山に当たってコースが変わるというおまけつきで失点。

それまで、ほぼ一方的に試合を進められていたのに、これで雰囲気が変わってしまった。ヴェルディ側でもボールが回るようになり、互角の展開に。

しかし、全体的にみれば悪くない。杉山が再びミスったりしたが、失点はせず。一方の攻撃では、荒野のシュートが枠をかすめていくなど、惜しいチャンスが続く。

前半は失点直後を除き、札幌が高いポゼッション率を保持したが、ブロックを作ってゴール前に侵入させないヴェルディの守備を打ち破ることはできなかった。

シュート数はヴェルディ 1-7 コンサドーレ。本当に杉山のファンブルさえなければ……。

そして、前半終了間際から、アウェイ側に向いたビジョンの調子が悪くなり、ハーフタイムにはついにブラックアウト。これも嫌がらせか何かなのか。


後半はヴェルディがより攻撃的にシフト。高原のシュートがバーを叩くなど、積極的にシュートを撃ってくる。

札幌も上原のシュートなどで反撃。しかし、札幌の猛攻はことごとく佐藤優也が止める。札幌に対して燃えすぎだろ、おまえ。

そんな中で、ヴェルディの西がドリブルで一気抜きからのシュート。これで2失点目。パスを警戒してアタックが遅れたとはいえ、1対1で止められるディフェンダーがいないというのは問題だろう。しかも、J2的にはシュートを外すパターンなのに、J1仕様の選手なので外してくれなかった。

ここから札幌はFWを順次投入。結果を出したのはその第1手目。岡本に替えて前田を投入。荒野がサイドにまわって、内村+前田のツートップ。

荒野、内村、前田と繋いでシュート。キーパーが弾いたところを内村がトドメ。この攻撃で良かったのはツートップの距離感。ふたりが近い位置でお互いにサポートできれば、ゴールが奪える。こういうシュートを見るにつけ、内村も前田もツートップでやっていく選手なんじゃないかなと思う。ワントップでポストプレーにこだわっているときよりもよっぽど躍動している。

さらに足が限界の堀米に替えて、またもや工藤を投入。アマチュアにも負ける三上。まぁ、三上より年上だけどね。そして、この辺からビデオで見直しても布陣が良くわからなくなる。荒野がボランチやってた?

砂川のFKからソジンのヘッドはバー。その後、前田のジャンピングニー。工藤のダメ押し蹴り。これで工藤が突き飛ばされて倒れるのだが、そこはTVのフレーム外。プレーの中ではある程度仕方がないが、プレーが止まった後で意図的に突き飛ばしているのだから、あれはレッドカード対象だと思う。見ていた副審が寄ってきているんだから、ちゃんと確認しろよ。

砂川アウトで三上イン。ようやく三上が投入されたが、時間はすでに後半40分過ぎ。ボディバランスが良くてベルディDFに当たり負けしないが、パワープレーの状態では見せ場なし。三上こそ、ワントップで生きる選手なんじゃないかと思った。

札幌の攻撃では、ゴール前に選手はいるのだがラストパスが繋がらない。クロスの精度、ロングパスの精度これらが少しずつ足りない。

クソ蒸し暑い中。選手全員が最後まで足を止めずに頑張ったが、結果がついてこなかった。非常に残念な敗戦。

 

シュート数も最終集計では8-13となり、後半は互角だったことが窺える。こうなるとやはり、杉山のファンブルが悔やまれる。あれさえなければ。

もう一つの敗因としては、コンサドーレサポの煽りが佐藤優也に本気を出させてしまったかもしれない。この試合では完全無視しておいた方が良かったかも。コールリーダー周辺は、最近フラグを立て過ぎなので、ちょっと自重してもらえないか。

試合後、挨拶に来た選手に対してはブーイングよりも拍手の方が多かった。確かに、結果を度外視して見れば、みんな頑張ったし、杉山以外は及第点をあげられる。

しかし、コールリーダーが言った「拍手する方もする方だけど、される方もされる方だよ」というのは同意。負け試合で拍手されて喜んでたら、選手として終わりだ。特に、杉山が拍手に応えるようなしぐさをしたのが気に入らない。その拍手、お前宛てじゃないから。

コールリーダーや周辺のコアサポには、とにかく次の松本戦ではフラグを立てないように、真摯に応援しようと言いたい。サポーターももっと謙虚になろう。まずはそこからだ。