お犬様がまた吠えている。
犬飼会長、Jリーグ秋春制を再提案=11年導入目指し検討継続
(時事ドットコム)
散々議論は出尽くした上での「導入しない」との結論だったはずだが、一体なぜここまで秋冬制にこだわるのかが不思議に思える。
そこで秋春制に賛成している意見を見てみた。
これが少なくて探すのに苦労したのだが、いくつか発見することできた。どうやら、日本代表を強くするのが目的のようだ。
日本代表の実力は果たして向上しているのだろうか?
日韓ワールドカップの頃がピークであり、そこから頭打ち、もしくは低下しているのではないか。
カズ、ゴン、ヒデを越えるスター選手も出てきていないじゃないか。
そういった日本サッカーへの危機感が、秋春制導入の後押しになっているようだ。
それならば、“サッカー日本代表を強くするための秋冬制”について考えてみよう。
まず、サッカー先進国、欧州にあわせて秋冬制を採用しよう。
これにより、Jリーグと欧州各国リーグの移籍市場のタイミングが合致し、日本から海外へ、また、海外から日本への移籍が容易になるだろう。
海外へ進出した日本人は、レベルの高い環境でより成長することが出来る。また、海外から大物選手の来日も容易になるかもしれない。
ジーコ、リネカー、ディアス、リトバルスキーといったスター選手がキラ星のように在籍したJリーグ開始時の興奮を呼び戻そう。
これにより、日本人選手のレベルも上がり、日本代表も強くなるだろう。
代表戦スケジュールを欧州へあわせるために、6月はリーグ中断にしよう。
7月から8月の前半は暑くてサッカーにならないので、リーグ中断にしよう。
1月、2月はさすがに寒すぎるので、リーグ中断にしよう。ウィンターブレイクだ。
そうすると、8月のお盆明けに開幕し、5月に閉幕というスケジュールとなる。
過密なスケジュールは試合レベルの低下や怪我の多発を招くので、基本的には週1回の開催にしよう。
そうすると、現状のJ1 18チームは多すぎるので、14チーム以下にしよう。
いや、待てよ。日本代表を強くするのが目的なのだから、到底、日本代表になれないような選手はJリーグにはいらないな。
少数精鋭で行こう。12チームくらいでもいいや。
そして、スポンサーやサッカー協会の資金をこれらのチームに集中させよう。
観客が毎試合5000人しか集まらないチームなんて、JFLにいればいいいのだ。
入れ替え戦なんて、リーグのレベルには関係ないね。それが証拠に、入れ替え戦の無い日本プロ野球は世界一になったじゃん。
日本代表になれないような選手はJFLでプレイしてればいい。まさに、選ばれたものだけが参加できる至高のリーグ。Jリーグ。
助っ人選手枠も5人にしよう。移籍ウィンドウが欧州に合っているので、ジャパンマネーめがけて欧州選手が大量にやってくるぞ。
それだけレベルの高い選手にも揉まれれば、日本人選手のレベルも上がるだろう。
3月に卒業した新卒選手はどんどん海外へ送り込もう。秋のJリーグ開幕までは、海外留学だ。
日本代表の強化のためにはそのまま帰って来ないくらいでもいい。
Jリーグよりも、海外の2部リーグの方がレベルが高いかもしれないし、それだけ成長できるだろう。
これだけ選ばれた選手達のリーグならば、プレミアやリーガのように、TV放映でもサッカーファンは見るようになるに違いない。
田舎くさいスタジアムではなく、大会場でだけ試合開催しよう。そして、それを全国放送しよう。
今でも、Jリーグを生で見るより、すばらしいレベルの試合をTVで見たいというファンがいるのだ。きっとその方が儲かるに違いない。
秋冬開催の天敵、冬の寒さもこれで問題ないね。
いや、ちょっと待てよ。そもそも、日本にJリーグは必要なのか?
高校サッカーや大学サッカーの有望な選手を海外へ送り込み、集中強化させればいいんじゃないだろうか。
そして、メジャーリーグのように、日本人選手の出ている海外の試合をTV中継すればいいのだ。
金を出したいスポンサーがいれば、日本資本の入ったチームを作って、助っ人枠をすべて日本人にするとか。
なんだ簡単なことじゃないか。日本代表強化のためには、これだね。
注:当然、ネタです
日本代表を強化する方法はいくつかあるだろう。
シーズンを海外に合わせ、海外から大物選手を招聘し、有望な日本人選手を海外へ送る。それもひとつの手だろう。
しかし、そんな少数精鋭の純粋培養だけが強化方法ではないはず。
サッカーの裾野を広げ、それによって必然的にに頂点を高くする。そういった方法は本当に意味が無いのだろうか。
SFファンには有名なスタージョンの法則というものがある。
「SFの95%はクズである。そして、あらゆるものの95%は屑である」
これはクズを貶める意味ではない。光り輝くものを生み出すためには、それだけ多くのクズが必用だということだ。
ピークだけを高めようとしても、バベルの塔はポッキリと倒れてしまう。
富士山のような高い山を作るには、それなりの広い裾野が必用だ。
ましてや、戦う相手は世界最高峰のチョモランマなのだ。
“百年構想”を掲げ、日本でサッカーの裾野を広げようとしているJリーグにとって、秋春制導入は百害有って一利無し。
これまでの地方クラブ、特に北国クラブの努力を水泡に帰す愚行である。
あなたに想像力があるのなら、100年後の日本サッカー界を考えてみないかい。