神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
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[SF] 〈蒼橋〉義勇軍、出撃!

2009-09-13 19:17:33 | SF
『銀河乞食軍団 黎明篇(1) 〈蒼橋〉義勇軍、出撃!』 鷹見一幸 (ハヤカワ文庫 JA)




故・野田昌宏氏の和製スペースオペラ《銀河乞食軍団》の前日譚。
いくらなんでも、死んだからってリメイクするんじゃないよ、と思っていたら、企画は生前から動いていたらしい。

著者の名前は、なんだか他人じゃないような気がする(笑)が、今回が初遭遇。

しかし、この表紙。いや、それ、いくらなんでもハヤカワ文庫じゃないし(笑)
第2巻の表紙も萌えキャラだったら、買ってないかも。

さて、その内容ですが……。

固有名詞は銀河乞食軍団そのもの。惑星<蒼橋>とか、採鉱艇播磨屋壱號とか。播磨屋の本名がハイネマンとかもいい感じ。
ただ、どうしてもベランメェ調がいまいちこなれていないような気がする。
沙良の口調も、カタカナの使い方が、なんだかフィリピンパブのオネェサンみたいじゃないか。

表紙の眼鏡天然娘も悪くないんだが、もっとおネジっ娘を出せや。
それも、泣きそうなオペレータじゃなくて、もっと勇ましい悪戯っ娘を出せや。

とは言え、内容はいたって正当な70年代系のニュー・スペースオペラ。大嘘は吐いても小嘘は吐くな。計算しながら読むスペオペ系。

「萌える」ぜよりも、「燃える」ぜ。

ムックホッファやロケ松の活躍はまだまだだが、〈蒼橋〉義勇軍の破天荒な活躍は読み応え十分。

ガンダムのように、名前だけ借りた「ただ乗り作品」で終わるかどうかは、今後の作品にかかっている。
とはいえ、何冊続くの、このエピソード。第3巻は11月発売。
いや、その前に、第2巻だな。



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