goo blog サービス終了のお知らせ 

かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

ふたつの雪だるま

2020-12-27 04:04:17 | 作品
昨日ご紹介した学校に飾ったクリスマスツリー、一枚一枚の絵はこんな感じで描きました。
生徒さんの個別の作品はここでは載せられないので、私の試作品で制作過程をご紹介。
作品は実験も兼ねて同じ図柄で2点制作してみました。 ちょっと長くなりますが ・・・



まず用意したのはポリカーボネート樹脂( PC )のプラダン。建築資材として販売されているもので、
ホームセンターで購入。
中に空洞があり、ダンボールをプラスチック( 正確にはPC )で作ったような感覚です。
それをツリーの形を意識した三角形に切断したものを使ってみました。



下絵です。ちょっとザックリめ。



上にPC板を乗せます。透明なので下絵がそのまま見えます。



ひとつめの作品は、上からそのまま雪だるまを彩色。
アクリル絵具で濃いめに。表面がツルツルなので薄いとやはりはじきます。



このあと細かい顔なども描き入れ、雪だるまは完成させてしまいます。



その後、よく乾いたら背景はひっくり返して裏面から描きました。



表と異なり、今度は細かい部分から彩色。( 表と彩色の手順が逆になります。 )
“ ガラス絵 ” を描くのと同じ要領です。



最後に夜空のブルーを被せて、表から見れば ・・・



完成です ! 背景がPC板を通して少し後ろにあるように見えます。

そしてもう1つは



下絵の上に板を乗せたら、上から油性のマジックで線描き。



今度は絵具はすべて裏から描くことに。
まず、細かいところから。



表面から確認。
すこしズレて見えますが、下から見上げることを想定し、やや上目に彩色しました。
またちょっとズレても、それはそれで面白く見えます。





裏にもどって雪の白、



そして背景色。 今度は暖かいピンク系に。 表から見れば ・・・



完成 ! 1つめとまた少し違う雰囲気に。

ふたつの雪だるま。どっちがお好み?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モルモット籠

2020-01-05 05:35:26 | 作品
今年の私の年賀状です。



今年はなんか “ 可愛らしげ ” になりました。
相変わらず、昔ながらの 『 木版画 』 。
パソコンでいくらでも綺麗なものが出来る時代だと言うのに ・・・
もう生きた化石状態ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陶芸作品を使って

2020-01-03 08:52:50 | 作品
昨年の夏に行なわれた陶芸の研修会、そこに参加した時に作った作品は



魚の 『 ヒラメ 』 をモチーフにした平皿です。
研修会では造形のみ。色は “ お任せ ” で焼いてもらいました。
 
せっかく作ったので今回使ってみることに



どどん!
まあ、使えるかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チビクロ

2019-05-28 05:36:54 | 作品
『 蒼秀会 日本画展 』 は26日に無事に会期を終えました。
5月とは思えない暑さの中、起こし頂きました皆さま、ありがとうございました。

私が出展しました中の小さな一枚。



『 チビクロ 』。
我家のもう一匹のネコ。
今はもうすっかりおじちゃんになり、リアルに描くとちょっと ・・・ なので、
これでも少し可愛く描いたつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花がいっぱい

2019-03-07 04:22:12 | 作品
もうひとつ卒業に合わせて制作し、生徒さんに贈ったのは
例年作っております “ 卒業カレンダー ” 。
生徒さんが作った版画を集めた作品集を兼ねた手作りのカレンダーです。



こちらは担任の先生のお言葉を元に私が制作した一枚。 作品集の中に添えました。
ささやかではありますが美術室からの卒業記念です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『 歴 』

2018-12-05 01:07:28 | 作品
“ 響韻会展 ” に出品していた作品、もう1点はガラリと雰囲気が変わって、



『 歴 』 

モチーフは “ アフリカハゲコウ ” 。
ハゲコウの禿げあがった頭とその皮膚は深く積み重ねた年齢を感じさせてくれます。
そんな “ 凄み ” が出せたらと思ったのですが、相変わらずストレート過ぎましたか ・・・。
眼のブルーは創作ではなく、実際に眼を瞑るとこのような色になります。
若い個体には失礼かとも思いましたが “ 盲いた ” 印象も含ませています。

9月の “ とつか美術会展 ” にも出したこちらは 50号の作品。
今回は画廊外向きのショウウインドウの担当でしたので、そちらに飾らせて頂きました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なによ

2018-12-04 04:34:43 | 作品
御礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
ハマ展日本画部有志による展覧会 『 響韻会展 』 は先月末に無事に日程を終えています。
寒い中起こし頂きました皆さま、ありがとうございました。

今年の私の作品、室内の展示は3号の小品。



我家のねこ “ ボウ ” でございます。
かわいかった “ ボウ ちゃん ” もすっかり大人になり、ずいぶんとふてぶてしくなりました。
人が呼んでも 「 なによ 」 「 なんか用なの ? 」 と愛想なし。
そんな雰囲気が出せればと、わざと鋭い線描は控えて “ もっさり ” ? とした感じに仕上げたつもりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アフリカ ハゲコウ

2018-11-16 02:25:47 | 作品
文化祭やアトリエの行事とバタバタしています間に 『 ハマ展 』 、無事に今年の会期を終えました。
お忙しい中、足をお運び頂きました皆さま、ありがとうございました。

今年の私の出品作は



“ アフリカ ハゲコウ ” をモデルとした “ まむき ” の作品。
春の個展に出したものを改良し、頭部にポイントを絞って描き直したものです。

“ アフリカ ハゲコウ ” は名前のとおりアフリカ大陸に生息し、現地では人里にも現われる
ごく一般的な鳥だそうです。
動物の死肉を食するため、テレビの画像などではよく “ ハゲタカ ” などとともに写っています。
“ コウノトリ ” の仲間なので1mを越えるやや大型の鳥です。


 
動物の体内に頭部を突っ込むため、やはり “ ハゲタカ ” などと同じように頭部には羽毛が無く
( この方が衛生的 ) その “ 面構え ” はなかなかのものです。
死体を啄むなどと言いますと 「 ゲッ 」 と思われる方もおられるかもしれませんが、生態系においては
とても重要な存在で、現地でも嫌われることがある反面 『 神聖な鳥 』 ともされているそうです。
日本で言うと “ カラス ” 的な立ち位置なのかもしれません。

私の絵では、その存在感はある程度表現できたのかな ? とも思いますが、あまりに真正面すぎ、
絵として、ちょっと ( かなり ) 息苦しい作品になってしまったように思います。
う~ん、難しい ・・・ 。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まむき ー カピバラさん ー

2018-04-20 06:06:11 | 作品
学校の新学期の授業が本格的にスタートし、なかなかに忙しくなってしまいました。
展覧会の作品紹介もとりあえずラストに。
本日の作品は、どーんと、



「 カピバラさん 」 です。
伊豆のシャボテン公園での取材です。 取材が昨年の春だったので私は直接は見ていないのですが、
カピバラさん、温泉に入る姿がテレビなどで取り上げられたことから、すっかりメジャーになりましたね。
今では多くの動物園で見ることができるようです。

この作品はお礼状の木版画にもしてみました。

   

濃いのと、やや “ かすれ ” させても作ってみました。
皆様、ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まむき ー ハゲコウ ー

2018-04-13 03:30:26 | 作品
アトリエの新学期のスタートが今週末からですので、その前に今回の展覧会出品作をもう少し。



『 ハゲコウ 』  “ アフリカ ハゲコウ ” がモデルです。
“ ハシビロコウ ” の対になるような作品をと考えた時、このハゲコウに白羽の矢が当たりました。
( 実際には対象の大きさが異なりすぎ、 “ 対 ” と言う感じにはならなかったのですが ・・・ )

“ レッサーパンダ ” などの飼育で有名な 『 千葉市動物公園 』 にいると聞き、早速取材に。
『 千葉市動物公園 』 は広く、その名の通り公園型の動物園。 動物によっては距離が遠いため、
スケッチはやりにくいところもありましたが、撮影した写真などとも合わせて何とか制作しました。

実際の “ アフリカ ハゲコウ ” はこんな鳥。



ちょっと可愛そうな名前ですが、ハゲています。
これは “ ハゲタカ ” などと同じように、動物の死肉を食することから、邪魔になる頭髪が
無くなってしまったようです。
死肉を食べると聞きますとやや引いてしまいますが、その表情はなかなか存在感がある
隠者のような “ 面構え ” 。
イスラムの世界でも 『 神聖な鳥 』 として扱われているそうです。

横顔もなかなか魅力的。 また挑戦してみたいモデルです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする