美の壺:暖炉 NHK
本日の美の壺は「暖炉」です。
番組で紹介された数々の暖炉のある空間。
「暖炉!いいな・・・。」と思われた方々も多いのではないでしょうか。
実は芋太郎も暖炉が好きです。
30年近く前に、家を建てるとき、暖炉のある家を・・・
考えていませんでした。
あの当時は、今ほど、余裕のある社会ではなかったような。
暖炉、作っておけばよかったな。
万平ホテルや志賀高原の帝国ホテルによく行ったのに不思議だ。
多分、暖炉が恋しい年齢ではなかったのだろうか。
といっても、今は転勤族であり、全然家にも帰れませんが。
さて、美の壺番組に代わり、いつもの3つの壺をご紹介します。
<美の壺1:暖炉が建物の精神を語る>
暖炉には建物の精神が表れる。
建物の目的や施主の考えが如実に現れる建物のつくり。
そして、暖炉こそが、その建物の中心にあるという。
だらか、暖炉は建物を語る。
川奈ホテル(ゴルフ場で有名)の暖炉はスペイン風。
趣向を凝らしたマントルピース。
赤々と燃える炎。
人を惹きつける何かがある。
旧松本家住宅の案蕗はアールヌーボー調の丸いマントルピースが
印象的。
当時の新興層である市民階級が愛したアールヌーボー。
勃興する力がアールヌーボーの美学に共感した新しい時代の暖炉。
和室の暖炉まであり、驚きである。和洋折衷の象徴かな。
池袋の自由学園明日館の暖炉は荘厳である。
大谷石のマントルピースが水平線の建物を連想させる。
フランク・ロイド・ライトの作である。
「一級の暖炉を作れて、一級の建築家である。」という彼の考え方
が反映している。
建物の重心が暖炉にある。
「このような空間で育った人間は精神が違うのだろうな。」と思わずには
いられない。
<美の壺2:暖炉まわりは小さな美術館>
暖炉は、マントルピース・炉・煙道・煙突で構成される。
その中で、部屋の内部に入れば、マントルピースが人目を引く。
西洋建築に欠かせない暖炉は、忠誠から暖炉の周囲の飾り付けにも、
色々と工夫がある。
まず、暖炉自体がインテリアの要であるという発想。
お気に入りのもので部屋を飾り、気持ちも暖める。
伝統的な飾り付けは、左右対称のシンメトリー。
暖炉の上には大きな鏡で光を協調する。
さて、あなたならどのようなものを飾りますか。
<美の壺3:炎を五感で味わい尽くせ>
暖炉は、どんな電球よりも明るい。
明るいとは、温かみがあるという意味也。
炎を目でみて、耳で聞き、温度やゆらぎで暖まる。
どうやら、現代人のようなストレス社会の人間には、
最適な暖房器具と空間であろう。
薪の材料を替えるだけで、風情も変わるそうだ。
ナラ・クヌギは長時間用。
さくらは、香り豊かな時間を演出する。
芋太郎も番組内の暖炉の傍でウィスキーをいただきながら、
寛ぎたいものだ。
さて、暖炉の空間は、家族の集まる場所でもある。
個人主義の西欧において、人々が集まる場所として、
食卓と暖炉が欠かせない。
「日本でも部屋に引き篭もる家族」から「暖炉に集まる家族」に
代わる動きが見られる。
いまや、暖炉は静かなブームである。
本来は、建物の重心である以上、建築当初に作るはず。
しかし、北欧型の暖炉が人気を博している。
それは、暖炉を追加することが容易であるからだ。
ストーブ的発想である。
本来の建物の重心から家族生活の重心と「暖炉」の性格が
変容したのかもしれない。
集合住宅や狭い都市空間の影響かも知れない。
それ以上に、ストレス社会からの逃避を願う人々が多い
のかも知れない。
「暖炉」、いつかは欲しいものだ。
暖炉のあるマンションの共有空間もいいかもしれない。
一階のフリースペースなどよりも、現実的である。
住人の交流が盛んになることが請け合いできる。
スポーツ事務のあるマンションより現実的だ。
住人の層をもう一度考え直す時期であろう。
若い夫婦中心の生活空間から色々な年代のいる空間つくりへ。
不動産業界も生活様式の提案をすることを考えたいものだ。
これからは、不動産は不況業種なのだから。
日本の住環境を創造するぐらいの気概が欲しい。
建築基準法がネックなのかもしれないが。(笑)
本日の美の壺は「暖炉」です。
番組で紹介された数々の暖炉のある空間。
「暖炉!いいな・・・。」と思われた方々も多いのではないでしょうか。
実は芋太郎も暖炉が好きです。
30年近く前に、家を建てるとき、暖炉のある家を・・・
考えていませんでした。
あの当時は、今ほど、余裕のある社会ではなかったような。
暖炉、作っておけばよかったな。
万平ホテルや志賀高原の帝国ホテルによく行ったのに不思議だ。
多分、暖炉が恋しい年齢ではなかったのだろうか。
といっても、今は転勤族であり、全然家にも帰れませんが。
さて、美の壺番組に代わり、いつもの3つの壺をご紹介します。
<美の壺1:暖炉が建物の精神を語る>
暖炉には建物の精神が表れる。
建物の目的や施主の考えが如実に現れる建物のつくり。
そして、暖炉こそが、その建物の中心にあるという。
だらか、暖炉は建物を語る。
川奈ホテル(ゴルフ場で有名)の暖炉はスペイン風。
趣向を凝らしたマントルピース。
赤々と燃える炎。
人を惹きつける何かがある。
旧松本家住宅の案蕗はアールヌーボー調の丸いマントルピースが
印象的。
当時の新興層である市民階級が愛したアールヌーボー。
勃興する力がアールヌーボーの美学に共感した新しい時代の暖炉。
和室の暖炉まであり、驚きである。和洋折衷の象徴かな。
池袋の自由学園明日館の暖炉は荘厳である。
大谷石のマントルピースが水平線の建物を連想させる。
フランク・ロイド・ライトの作である。
「一級の暖炉を作れて、一級の建築家である。」という彼の考え方
が反映している。
建物の重心が暖炉にある。
「このような空間で育った人間は精神が違うのだろうな。」と思わずには
いられない。
<美の壺2:暖炉まわりは小さな美術館>
暖炉は、マントルピース・炉・煙道・煙突で構成される。
その中で、部屋の内部に入れば、マントルピースが人目を引く。
西洋建築に欠かせない暖炉は、忠誠から暖炉の周囲の飾り付けにも、
色々と工夫がある。
まず、暖炉自体がインテリアの要であるという発想。
お気に入りのもので部屋を飾り、気持ちも暖める。
伝統的な飾り付けは、左右対称のシンメトリー。
暖炉の上には大きな鏡で光を協調する。
さて、あなたならどのようなものを飾りますか。
<美の壺3:炎を五感で味わい尽くせ>
暖炉は、どんな電球よりも明るい。
明るいとは、温かみがあるという意味也。
炎を目でみて、耳で聞き、温度やゆらぎで暖まる。
どうやら、現代人のようなストレス社会の人間には、
最適な暖房器具と空間であろう。
薪の材料を替えるだけで、風情も変わるそうだ。
ナラ・クヌギは長時間用。
さくらは、香り豊かな時間を演出する。
芋太郎も番組内の暖炉の傍でウィスキーをいただきながら、
寛ぎたいものだ。
さて、暖炉の空間は、家族の集まる場所でもある。
個人主義の西欧において、人々が集まる場所として、
食卓と暖炉が欠かせない。
「日本でも部屋に引き篭もる家族」から「暖炉に集まる家族」に
代わる動きが見られる。
いまや、暖炉は静かなブームである。
本来は、建物の重心である以上、建築当初に作るはず。
しかし、北欧型の暖炉が人気を博している。
それは、暖炉を追加することが容易であるからだ。
ストーブ的発想である。
本来の建物の重心から家族生活の重心と「暖炉」の性格が
変容したのかもしれない。
集合住宅や狭い都市空間の影響かも知れない。
それ以上に、ストレス社会からの逃避を願う人々が多い
のかも知れない。
「暖炉」、いつかは欲しいものだ。
暖炉のあるマンションの共有空間もいいかもしれない。
一階のフリースペースなどよりも、現実的である。
住人の交流が盛んになることが請け合いできる。
スポーツ事務のあるマンションより現実的だ。
住人の層をもう一度考え直す時期であろう。
若い夫婦中心の生活空間から色々な年代のいる空間つくりへ。
不動産業界も生活様式の提案をすることを考えたいものだ。
これからは、不動産は不況業種なのだから。
日本の住環境を創造するぐらいの気概が欲しい。
建築基準法がネックなのかもしれないが。(笑)
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