川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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7月度の推薦図書第二弾

2010-07-22 21:45:07 | 知恵庫先生の講座
7月度の推薦図書第二弾


1、「この命、義に俸ぐ」 著者:門田 隆将  出版社:集英社

  戦記小説であるが、これは世界史であり、人物史であり、
  人間の心意気を鑑賞する大いなる小説である。
  日本・中国を問わず、人が大切なものを失っていなかった時代
  の物語である。
  ぜひ、読んで欲しい。


2、塚原朴伝十二番勝負  著者:津本陽  出版社:PHP文庫

  若者が剣を通し成長する物語り。
  まさに剣聖といわれた人物の誕生をこの目で見る思いの書である。
  剣道に興味のある方、サムライの心に興味のある方、
  ご一読を。


3、魔術から数学へ  著者:森毅 出版社:講談社学術文庫

  近代数学史などと表現すると「わかりにくそうだから、いやだ」
  と言う声も聞こえてきそうである。
  いや、これは、神(宗教)と人間(概念)との関係史である。
  おもしろいと思うのは私だけではないだろう。
魔術から数学へ (講談社学術文庫 (996))
森 毅
講談社

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4、悪魔祓い(あくまばらい) 著者:ル・クレジオ 出版社:岩波文庫

  言葉のもつ輝きをいつしか考える本です。
  現代の言葉は、功利主義と拝金主義に侵された病める言葉、
  そんな現代の言葉との付き合い方を含めて改めて考える書。
  ク・クレジオの世界観を変えたインディオとの生活をあなたも
  味わってみませんか。
悪魔祓い (岩波文庫)
ル・クレジオ
岩波書店

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5、ルリボシカミキリの青  著者:福岡伸一  出版社:文芸春秋
  週刊誌に連載されたコラムの集大成版ですが、これは、以外と
  現代のデジタル社会への警告であり、アナログ教育の進め
  みたいな本でもあると思います。
  調べつとは、我々の時代は行動してみる、行ってみること
  でした。
  いまは、・・・。
ルリボシカミキリの青
福岡 伸一
文藝春秋

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5、悪貨  著者:島田正彦  出版社:講談社
  2つの側面をもつ小説ではないか。
  大量の偽札を日本に送り込み、ハイパーインフレを引き起こし
  経済を撹乱し、麻痺させて、買い叩く。
  まるごとのっとりを企む国家的陰謀。
  一方で、貧乏人はどこまでいっても貧乏である現実。
  貨幣と権力の相関関係に挑む個人の挑戦状でもある。
  一言で、「おもしろい」
  ぜひ、お読みください。
  
悪貨 (100周年書き下ろし)
島田 雅彦
講談社

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6、戦時下の経済学者  著者:牧野邦明 
  贅沢は敵! 我慢は見方?
  資源を持たざる国の経済思想史である。
  日本・ドイツ等近代世界史を理解するには、不可欠の
  視点である。
  硬いですが、考えさせられます。
戦時下の経済学者 (中公叢書)
牧野 邦昭
中央公論新社

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