川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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美の壺:自転車 を視聴して

2010-11-14 17:51:53 | 美の番組紹介
美の壺:自転車


100年以上まで、自転車が西洋文化のにおいと供に、
日本にも紹介された。
志賀直哉は、少年時代、学校・買い物・友達との行き来に、
自転車を日々厚用していた。
自分だけの西洋の香をまとう自転車に夢中であった。



<美の壺1:三角形に機能美あり>


フレームと呼ばれる、ハンドル・サドル・ペダルの3点を結ぶ
三角形が自転車の構造に大いなる特徴を生む。
マウンティンバイクは、重心を低くして安定感を作るために
三角形をサドル部分を低く置く。
ロードバイクは、事前と水平にハンドルとサドルを置く三角形を
形づくり、スピードを追求した。


もともと自転車は構造物自体が透けて見える。
それゆえに、シンプルで機能的な美しさが求められる。



<美の壺2:曲線に込められた遊び心>


衝撃と乗り心地を両立させる構造として三角形が理想的であった。
しかし、自転車が人々に受け入れられ始めると、
それぞれの思いが自転車の美を追求することとんる。

クラシック自転車
前輪が巨大な、後輪はそれる程度の、あの形。
オーディナリーと呼ばれ、より速を求めた完成された造形美。
(以外と乗るには難しいとのこと。)
あの自転車は、実はスピードの追求から生まれた訳だ。

自転車は本来馬の代用として生まれ、
当初はペダルさえなかつた。
馬に変わる乗り物は、今では日常の足からファッション性
を帯びるまでになっている。

多少乗り心地が悪くても、ファッション性を重視する形も
生まれた。
アールヌーボーも取り込んだ自転車も生まれた。


私の子供時代は、重い・大きな荷台・丈夫の3拍子が揃った
自転車が全盛期であった。
そう、牛乳配達や新聞配達の人々が利用していた。
懐かしい光景である。
そして、いまでは、これらの自転車は主流から外れた。



<美の壺3:色と形で自分流に乗りこなせ>


技術の進歩もあり、街中で見かける自転車は様々なものがある。
特に、最近流行ではピストと呼ばれる無駄を殺ぎ落とした形が
一番人気であるという。


さらに、パーツを組み合わせて世界に一台しかない、自分自身の
自転車も出来ることとなった。
「乗っているのが楽しい」、
これが、自転車を楽しむ人が増えた理由である。
自転車に乗ること自体がファッションとなった時代でもある。


各人のライフスタイルに合わせた自転車を
それぞれが楽しむ。
さらに、環境志向の今、さらなる自転車の世界が待ち受けている?


<追伸>
私の自転車
三輪車から自転車に乗り換えたのが小学校入学時。
それから、子供自転車を手放したのが中学生。
生活に余裕がない我が家では自分の専用車は購入できず、
中学時代はママチャリでした。
ママチャリでサイクリングに行った記憶さえあります。(笑)
その後、
高校を経て、大学。
大学では、自動車と原付バイクを手に入れました。
我が家も高度成長期でしたね。

そして結婚。
子供の成長と供に、15年前に今のマウンティンバイク型の自転車
を購入しました。
あれから、長い付き合いです。
埼玉⇒広島⇒東京と転勤の度に私たちと移動しました。
いまは、多少あちらこちらに錆びがあります。
私自身と同じでしょうか。(笑)
しかし、いまだ現役で私の相棒をしてくれています。

ありがとう、私のバイク!


大人のための自転車入門
丹羽 隆志,中村 博司
日本経済新聞社