川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

歴史から学ぶ:武田信玄の民の心情を思う

2009-11-07 10:53:33 | 知恵庫先生の講座
「歴史から学ぶ:武田信玄の民の心情を思う」


信玄が信濃へ軍を推し進める際、信濃の守護や豪族との戦のおり、
発した命令がある。

小笠原・村上・諏訪の豪族は、若き信玄を侮り、緒戦につまずく。
その折、兵糧を遺して、退却する。
それを、信玄の配下の諸将は、兵糧米を褒美としてもらえるものと
考えていた。
戦利品として当然の報酬として。

しかし、信玄は、この兵糧米を積み置くように指示した。
口惜しい諸将はその理由がわからなかった。
「疲れている兵への褒美として頂戴したい。」
そう考えるのが自然であった。

そんな諸将に対し、信玄は武士の心得を次のように諭したという。

1、 百姓の蓄えを奪ってはならぬ。
2、 商人の物品、金銭を奪ってはならぬ。
3、 神社の精霊、神事を乱してはならぬ。

信濃の諸将は、百姓から重い年貢を取り立て、商人の財を奪い、
神社仏閣を貶めた。
だから、人々の人心を得ることが出来なかったと。

まさに、「人は石垣、人は城」とう信玄ならではの物語である。
後世の話にしろ、そこに真理はある。
指導者たるもの、人情に溺れてはならないが、人情がわからない
ようでは指導者たる資格はない。

今日に比較して、なんと現代のエリートが矮小化されたことか。
日本に必要なのは、真のエリートではなかろうか。
貧しい時代がすぐそこまで来ている。
ニートに代表される貧困化の流れ。
世界的な主流の中国・インドへの移行の流れ。
世界的な転換期が近いと思われる。
世襲化された政治家、無謬性に固守し何事もチャレンジ
しない官僚、自己保全と金儲けの経済指導者。
そんな時代を生き抜くためには、リーダーが不可欠だ。
不毛の時代を切り開くには真のエリートの力のみ。


若い皆さんからリーダーとなるエリートが生まれ出事を
期待しております。
民の心を理解する人を。

記念に保存版としていかがですか。↓


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美の巨人たち:速水御舟の墨牡丹

2009-11-05 21:58:58 | 美の番組紹介

「美の巨人たち:速水御舟の墨牡丹」

牡丹といえば、「百花の王」といわれ、その色彩の美しさや花の豪華さ等
で人気を博している。
牡丹の季節は長く、冬の牡丹もまた格別である。

さて、本日の牡丹は水墨画で描かれた、実に興味深い一枚である
まず、作者の御舟について紐解いてみよう。

質屋の次男に生まれ、子供の頃から画才に長じていた。
13歳で歴史画の大家に学び、古典模写で基本を学び、「小春」で入選を果たす。

第二の出会いは、今村紫紅との出会いである。
個性的というか過激な紫紅は、当時の日本画を評して、「日本画は破壊する
しかない。僕が破壊するから、君たちが建設してくれ。」と赤曜会のメンバー
に激励したという。
しかし、この出会いは、紫紅の死によりあっけなく幕切れとなる。
その後、1916年、バルビゾン派的な叙情的画風へ御舟は一時傾斜する。

ところが、1919年、路面電車に惹かれる事故で、転機が訪れる。
その後は、写真の世界・細密描写などの独自の世界を展開し、
リンパ的な画風をも描き出す。
一見、彼は何でも屋のような画風展開であるが、その真意は次の言葉に
表現されている。
「梯子の頂上に登る勇気は貴い。更に、そこから降りてきて再び登り
返す勇気を持つ者は更に貴い。」
まさに、御舟は、言葉どおりの画風を展開したといえる。
頂上を極めて奢らず、破壊と再生を繰り返すことが御舟の真骨頂である。

1930年、欧州に外遊し、エリグレコの人物描写に感嘆し、
日本画のデザイン力の弱さを痛感する。
以後日本画を生かした植物画へ転進する。
そして、ついに墨の世界へ到達した。

水墨画への挑戦は、新たな技法の創造でもあった。
若い日に追い求めた写生の世界は、いわば生命(いのち)の瞬間を描き出した
写実の世界である。
晩年に追い求めたのは、時間を超えた、心で感じた世界である。
そこには、生命の量感を通して、自然への愛を謳ったのではなかろうか。
油絵から絵の具、そして、水墨の世界へ!
それは、
全ての色を拒絶したのか。
受け入れたのか。
華やかな色なくしても、真実の牡丹がそこにある。
墨一色の世界は「失う事により、より大切な思い」を描き出しているのでは
ないでしょうか。

御舟の世界は絵画の世界であるが、私たちが住む世界にも通じる
ことではないだろうか。
皆様はどう考えますか。

画像を見たい方は、こちらへ
http://www.ddart.co.jp/hayamisumibotan.html

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速水御舟―日本画を「破壊」する (別冊太陽 日本のこころ 161)

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歴史から学ぶ:夏目漱石7番目の子供

2009-11-03 20:59:07 | 知恵庫先生の講座
「歴史から学ぶ:夏目漱石7番目の子供」


7番目の子供といえば、愛情がないとはいえないが、
日々の生活の中で、どうしても、煩わしく感じることも
あろう。
漱石のような文人は、文筆活動の中心が生活の場と近い。
さらにも、まして感じていた事であろう。


ところが、この7番目の幼女が突然の旅立ちの日、
漱石は、気がついた。
この子が一番可愛い事を。
無我夢中で蘇生を試みる漱石。
旅立ち道具を揃える漱石。
幼女を見ては我が子を思い出す漱石。
我が子と同じ時期に手に居れた炭取りは残るが我が子は居ない。


そう、漱石ですらこの状態です。
ましてや、私達はいかばかりか。
人間ほど、厄介なものはいない。
有ればいらないといい、なければ欲しがる。


「失ってみて初めて大切だったことに気付く。」

たまには、身の回りの者を省みてはいかがだろうか。

わが身の反省を込めて一言。

                  (芋太郎)

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日本が愛したやきもの

2009-11-03 15:07:54 | 「美」発見
「日本が愛したやきもの」  著者:講談社編  出版社:講談社

副題:拡大の美

さて、日本のやきものと言えば、磁器と陶器がある。
その中でも、本書は陶器に的を絞り、拡大に美をご紹介いただける。

私は、正直に申し上げて、やきものには、素人である。
ただ好きの域を超えていない。
そんな私でも、次のように感じるのは自然ではなかろうか。
直接自分の手にとって見たい。
重さを感じてみたい。
肌の感触を確かめたい。
そして、その理由は、身近に感じたいから。
本書のその点、かゆいところに手が届くしろものである。

「やきものの神は細部にこそ宿る」と言われる。
しかし、正直、よい「しろもの」程、次のように注意書きがある。
”お手を触れないで下さい”

触りたいは今回叶えられない願いでしたが、
もう一つの近くで見たいは本書で叶えられます。
しかも、国宝級の「しろもの」がですよ。

素敵な本ですが、少々値がはります。
図書館などで見てください。
その上で、御手元のご自分の陶器を手に取りましょう。
さらに、かわゆく思われることを保証します。(笑)


話は変わりますが、本書を写真という見地で見た場合も
ある意味で、私達に示唆を与えてくれます。
「拡大の美」はやきもの以外にもいたるところにあるのでは
ないでしょうか。
探してみましょう!ご一緒に。


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無名の人の一言が心に沁みる

2009-11-03 11:45:06 | 知恵庫先生の講座
「無名の人の一言が心に沁みる」


無名といっては失礼であるが、有名人ではない
という意味で使用させていただきたい。

実は、10月31日夜、NHKのワンダー&ワンダーという番組を
見させていただいた。
食後の偶然であるが、番組というより、その内容に
圧倒された。
モンブランを一周する昼夜に亘る過酷すぎるマラソン。

三位になんと日本の鏑木(かぶらぎ)氏が入賞した。
鏑木氏自信、尊敬に値する努力家であるが、芋太郎
個人としては、どうしても、一人の男に魅かれた。
その名はシュバイツアー氏。

彼は70歳とう高齢であるにもかかわらず、この世界一
過酷なレーズに出場していた。
随所でのインタビューに対し答える一言が深く心に
残ってしまう。

以下紹介します。
(但し、一語一句正確とはゆきませんが。)

<中継地点での一言>

1、過酷なレーズに6回も参加し完走してますが、今回は
  いかがですか。

  「大丈夫・・・私たちは人間だ。精神力がある。」

2、7回目の完走後、引退するということですが。

  「一度手に入れたものは失わないなんてことはないんだ。」


実は、彼は、ガンとの闘病生活をつい最近まで送っていた。
だからこその引退である。
だからこその言葉であった。


・・・<極限に挑むものたちの姿は感動的だ。>


鏑木氏の言葉も紹介しておこう。

「自分の極限の姿を見てみたい。どこまできるか試してみたい。」


確かに、お二人とも、ある意味ではスーパーマンである。
我々には出来ない事かもしれない。

そう思うあなた。
石原氏の次の言葉をお聞きください。


「走る事は奥が深い。オリンピック選手にはなれなくても、
毎日の積み重ねが素晴らしい域まで連れて行ってくれる。」


人生もまた、マラソンといえるのだろう。

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歴史に学ぶ:栄西禅師

2009-11-02 22:06:33 | 知恵庫先生の講座
「歴史に学ぶ:栄西禅師」


京都建仁寺の住職だった頃の栄西禅師のお話。
ある日、寺の玄関先に物乞いが現れる。
見るからに、みすぼらしい姿の男は、
「今日の食べ物さえありません。
どうか、お慈悲でお救いください。」

栄西は、どうしてもこの物乞いを救いたい。
寺の隅々まで捜すが、食べ物も着物もありはしない。
建仁寺自体が貧しいのである。

その時はたと気が付いた。
栄西は、なんと、この男に銅を渡して、「これを売って
食べ物を手に入れなさい。」

これを見ていた弟子たちは、悉く、栄西を褒めるどころか
非難した。
この銅は、薬師如来像の光背を造る為に寄進されたもの。
仏像を作るための銅を俗人の施してしまわれた。
仏に捧げられたものを勝手に流用した。
と口々に非難した。

ところが、栄西は、一言いうのみ。
「仏の心を推し量るに、目の前に餓死するものがおれば、
仏はその体さえも与えたであろう。」
「私は、材料流用の罪で地獄に墜ちようとも、飢えている人を
救わねばならない。」

人間には2つの面が必要だ。
一つは自分のため。
もうひとつは他人のため。
時には他人の為に尽くすことも必要だ。


<芋太郎回顧>
私が「あしながおじさん」を継続する理由でもある。
私は、成功と失敗をすでに体験した。

人はいつも快調であるとは限らない。
私の場合は、病気と家族関係と不眠とが重なり、思考が停止した
時期があった。
その時、大きな損失を投資の世界で経験した。

しかし、失敗があればこそ、栄西禅師の言葉が身に染みた。
他人の善意がなんとも心に沁みた時期があった。
今の自分は、この時の力添えがあればこそであると考えている。

投資で成功をしている皆さん!
外車もいいでしょう。
女を抱くのもいいでしょう。
高級ワインを傾けるのもいいでしょう。
海外旅行も時計も洋服もいいでしょう。
しかし、スプーン一杯でいいから、他人の為に片手を差し伸べて
みませんか。

世の中には、貧しかった頃のあなたと同じ人がいます。
チャンスを待つ人がいます。
飢えた人がいます。
あなたの、ほんの少しばかりの善意があれば、救われるのです。
そして、それは、いつかあなた自身を大きく成長させる力と
なるでしょう。
形あるものを得たとしても、失うこともあるのです。
あなた自身の心を大切にしませんか。


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