鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

バリアフリーの街作り

2012年12月03日 09時06分44秒 | 緑陰随想
 バリアフリーの居住空間や居住環境を「高齢者や障害者に優しい街作りを!」とした取り組みが進められていることは高く評価できるが、日常生活の中でこうあってほしいとか、こうしたらより安心できるといった類の事柄が、意外と見落とされているようだ。その一つに障害者用の公衆トイレがあり、完備状況について意外と知らされていない。   
 障害者用トイレは高速道路のサービスエリアではほとんど完備されているが、幹線道路やバイパス、一部の高速道路ではほとんど目にしない。渋滞が頻発する高速道路では悲惨な状況が容易に想像できる。健常者であっても、緊急に必要となるトイレをどのように完備していくかは、管理の問題や設置場所を含め、早急に検討されるべきと感じている。少なくとも公共施設には設置を義務づけていると思うが、どのような場所に設置されているかのマップを入手できる情報ルートを明確に、簡単にアクセスできればよいと思っている。
 更に、近年、心肺停止時に蘇生が可能なAEDが普及し始めた。駅構内ばかりでなく、民間の病院や人が集まる、スーパーやデパートなどにおける設置箇所の一覧情報が分かれば、人命救助に貢献するであろう。アーケード等人の集まるところでは、車いすの無料貸し出しなども、お世話になる高齢者や障害者にとっては朗報となる。
 毎年9月は防災月間、9月1日を防災の日と定め、多くの行事が計画され実施されているが、災害発生は時と場所を選ばない。避難場所や、避難経路が指示されていても、決して高齢者や障害者が誰に介助され、どのようにして脱出し、避難させるかといった手厚い設定とはなっていない。ましてや情報マップは皆無のようだ。健常者の災害時の対応と併行して、高齢者や障害者にどのような避難体制を作るかは、平素からの防災意識を高め、目に見える効果の積み重ねが実感として定着することを願ってやまない。