大きな鯉の死体は持ち運ぶことができるのか?挑戦するところが健気です!
転勤族の多くは、2年なり3年と大体の任期が決まっているようであるが、自分の場合は一カ所に5年であったり、1年であったりで、赴任期間が特に決まっていたわけではない。期間が決まっていれば、1年目には業務の概要を知り、改善点を見つけ、計画を立てる。2年目に計画を実行し、3年目に評価を行い、問題点等や、自己の想いを次の後任者に引き継ぐという流れを組み立てられるが、そうでない場合も多い。
我が国のような転勤は欧米においても東南アジアの国においてもほとんど見られない。
我が国独自の制度といっても良いかもしれない。定年制を敷いている以上、組織の定員を確保するとなれば退職した人数分は新人等を採用する。このことは物理的に、組織内の人事流動を発生させる。転勤は同じ組織内(関連グループを含む)の異なる勤務場所に配置転換することで、組織にとっても、何らかの根拠が必要で、就業規則に規定されている。
根拠といえば、人事上の活性化があり、本人の能力開発や、後継者の育成である。特に同じ職場で同じ業務を継続することによるデメリット、例えば、マンネリ化や不正防止がある。また、同じ職員に条件の悪いまたはよい職場を継続させず、定期的に交代させるためでもある。結果として、組織全体の均質化を保つことができる。(次回へ続きます)