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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

ルーツを求めて(3回シリーズその3)

2012年12月09日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 ここら辺りまでは、ほぼ把握できるが、血族の四親等や五親等までくると明確な記述は難しくなる。一代は30年といわれているので4代となると、遡れば120年間の歴史をひもとくことになる。10代続く旧家などは300年の歴史である。戸籍調査を行う業者もいるようであるが、家系図を初めて作るとなれば、わかる範囲で、先祖の土地へ行き、祀られている寺社にある過去帳などから、足跡を訪ねて見るのも新たな発見に繋がる旅となるに違いない。

 注意している点と言えば、先祖の名声や業績、褒賞のたぐいは、その時代の為政者などの判断基準での評価であり、必ずしも、今の時代に合っているとは言い難い。実際に生きた故人の人柄や性行がわかればよいのであって、時代背景による誤謬や錯誤が入る余地を少なくすべきと思っている。ただ、先祖の善行は現代にも通じるところがあり、己の自負にも影響を与えるし、悪名は反面教師とし、先祖を敬い、恥じない生き方をすべきであろう。ついでに、家号の由来や家紋なども調査対象が及べば興味は尽きない。

 少子化社会といわれるが、稀薄となった先祖との関わり、疎遠となった親戚関係を過去に遡ることによって、自らが多くの先人と親戚との関わりの中にいることを実感できる。
 人類の祖先をたどると最後は1名のアフリカの女性にたどり着くと何かの本で読んだ。DNAの鑑定でそのようにいえるそうだが、真相はともかくとして、ルーツの探索にはほど遠いが、日夜、家系図の作成に勤しんでいる。(このシリーズ最終回です)