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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

写真撮影のテクニック(マニュアル撮影入門編)4/6

2012年12月23日 00時00分01秒 | マニュアル

 (シャター速度とISO感度との関係)
 シャッター速度が一定のとき、静止画像では曇天で撮影すると光量不足になる。光量不足を解消するにはISO感度を上げ、撮像素子への光量を多くする。つまり、感度を上げる。晴天では光量が多いので、ISO感度は100を基底にして撮影する。動体画像の場合には、シャター速度を早めに設定するため、ISO感度を上げて撮影する。シャッター速度が遅いと鮮明な静止画像は撮れず、ぼけた画像となる。逆に速すぎると光量不足となり、ISO感度を上げるが、画像が粗れる。この加減の判断が熟練を要する。

 (ISO感度と露出との関係)
 ISO感度が一定の時(画像が荒れない範囲はISO感度800程度までで、これ以上上げるとノイズが発生しやすくなる)ISO感度は100でよい。光量が不足している場合は、露出を開放に近づける(絞り値を小さくし、光量を多くする)。光量がある場合には露出を絞り込む(絞り値を大きくし、光量を少なくする)真夏の太陽が照りつけ、遮蔽物が全くない場合は、反射光が強すぎるので、光量が多すぎ、ハレーションといって、白トビが発生する。それを抑えるためには、ISO感度を下げる。100以下には設定できないので、NDレンズをフィルターとしてレンズ全面に装着し、強制的に減光させる。フィルターは3種類が発売されており、ND2は露出1段階、ND4は2段階、ND8は3段階絞る効果がある。サングラスをかけるのと同じ原理である。


 撮影条件はどのようなときにどの条件がよいかは経験によるところが大きく、できあがる画像の表現の仕方によっても異なってくるため、決定的なことはいえないが、一般的にいえることは、標準設定からどの程度、調節すれば満足行く画像になるかは体験を通して、実証的な積み重ねによることが近道と思う。
 たとえば、標準レンズを装着したカメラを使って、晴天時に静止した被写体を逆光ではなく順光で撮影する。ISO感度100、露出5.6、シャッタースピード1/100秒で1枚撮影し、次に露出を8,10と2段階変えてそれぞれ撮影し、更に露出を開放に向け4,2.8と2段階撮影する。撮影し終えたらプレビューで撮影画像を確認してみる。(次回へ続きます)