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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

転勤制度に思う(3回シリーズその1)

2012年12月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想


 サラリーマンの方は、1度や2度の転勤を経験されていると思う。今回は転勤について考えてみる。自分の転勤歴は、38年間の勤務生活の中で、11回を数える。全国に勤務先を持つ組織であったため、北海道から九州まで転勤を経験した。この間、毎回異なる仕事の内容で、同じ仕事は一度もなかった。それだけ多方面に亘った業務であったのだろう。
 振り返って感じたことはどの職場でも貴重な体験をした。定年を迎える年には、今までの経験がどれだけ蓄積し、組織へお返しできたか疑問であるが、多くの方との出会いは、職業生活の中で、多くの教訓を学ぶことができた。自らが望むか望まぬかに関わらず、お膳立てができており、転勤当日から、簡単な引き継ぎ後は、十年選手と同様な振る舞いが要求される。「今日、転勤してきたから知らないことばかりで・・・云々」、などと口ごもりながら呟いても誰も聞いてくれないし、同情してくれない。敵陣に一人で乗り込んだ気分であった。今にして思えば、前任者がいなくなればその分を後任者がとぎれなく業務を継続しなければ、業務の停滞を招く。受け入れ側も余裕があるわけではないので、当然転勤者が当日から業務を行うことは言わずもがなである。
 
 しばらくは、引越しで運んだ荷物は、解く暇がない。関連する事業所等へ挨拶を行い、歓迎会までの数日は目が回るほどの忙しさである。役所への転入届、運転免許証の住所変更、電話や郵便局への事務手続きが待っている。初めての土地ではなおさらで、地名がわからず、どこへ行くのも地図を片手に行ったり来たりである。最近の転勤は、数ヶ月前にははっきりわかるのであるが、あくまでも内示であり、決定するのは2週間ぐらい前なので、転勤先への連絡や荷造り等の準備は日数に余裕があるわけではない。宿舎が完備されていても、前任者の都合でこちらが予定する異動日に部屋が空くわけではなく、調整に手間がかかる。単身赴任であれば、赴任先の近辺のアパートなどをネット検索し、確保することは可能となった。しかし、そうであっても事前に現地まで出向き、下見をしておくことに越したことはない。(次回へ続きます)