唯じっとしているのではなくあたりを警戒し、体の向きを変えるなどしています。
確定申告をする時期になった。所得税の確定申告は前年の1月1日から12月31日までの1年間について、収入と税金の関係を申告することによって、税の過不足を調整する制度で、在職中は所得である給与から源泉徴収されているので、特別な事由がない限り職場で行ってくれている。しかし退職してからは自らが行わなければ、誰も調整してくれない。なじみ深いのは、医療費控除である。
公的年金の他に臨時に入る委員等の出席謝金や執筆謝金(原稿料)、株式等の金融商品の売買による利益等収入に対し、通常は源泉で徴収されるが、確定申告をすることによって、控除項目があるので、適用項目があれば控除後の収支が特別な計算によって、過不足が判るようになる。多く税金を払っていれば戻ってくるし、不足している場合は不足分を税務署へ納入することになる。
数年前から国税庁が行っているe-Tax(イータックス)といって、パソコン上から確定申告が出来るようになっている。国税庁のホームページからアクセスできるが、初心者は若干操作になれる必要がある。特に大切な点は、事前に最寄りの役所に行って、住民基本台帳カード(ICカード)を作ることが必要で、利用者の電子証明が添付されて、地域を管轄する税務署へパソコンから送信できる。
電子データを住民基本台帳カードから読みとるカードリーダーライターも必要になる。 勿論、確定申告用紙を郵送することも出来る。利用する電子証明は3年間の利用有効期限があり、失効すると使えなくなるため、役所で延長申請をしなくてはならない。(住民基本台帳カードの有効期間とは異なる) 延長申請には500円を支払うことになっている。更に引っ越しや婚姻等によって電子証明書の記載事項に変更が生じたときは自動的に失効する。
事前に準備することはパソコンの種類やOS、ネットワーク接続、公的個人認証サービスのポータルサイトのインストール、JAVAのバージョンの確認とインストールなどがあるが、e-Taxのページに詳しく丁寧に掲載されているので問題はない。
e-Taxホームページ http://www.e-tax.nta.go.jp
控除には色々ある。ご紹介すると、雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄付金控除、寡婦・寡夫控除、勤労学生・障害者控除、配偶者控除、扶養控除、基礎控除がある。この他に、住宅借入金等特別控除や、政党等寄付金特別控除等がある。電子証明等特別控除はe-Taxを始められた方に1年に限り5000円が戻る。詳しくは確定申告を開始すると各項目の記載ページが現れるので記入していけば自動的に計算が済み、送信すると3週間ぐらいで過不足がはっきりし、還付される税金の額は指定口座へ振り込まれ、処理が終わる。