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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

北国の生活 日常(2回シリーズその2)

2014年02月17日 00時00分01秒 | 紹介

 部屋が屋外より温度が高いと、例えば、グラスに冷えたビールを注ぐとグラスの表面に水滴が付き、曇る。この現象と同じことが室内外で起こり、二重窓にしても温められた室内の空気から出る水分がガラス一面に結露する。室内が湿度の高い状況を作り、押入に入れた布団が湿っぽくなる。簀の子を敷いていても同様で、北国では布団乾燥器が必需品となっている。水回りにはカビの発生もあるので、部屋に湿気を滞留させないように頻繁に換気が必要である。除湿器などの設置も欠かせないといえる。盛岡に赴任していたときに、冬場に時々、窓を開け放し布団を屋外へ干していたが、近所の人から不思議がられた。関東では冬場であっても晴天であれば布団を屋外に干すが、東北の人にはそのような習慣はないようであった。

 確かに、長時間屋外へ布団を干すと、ふかふかとはならずに冷たくなっていたことを思い出す。以後、使っていなかった布団乾燥器と電気毛布を川崎から送ってもらい、重宝した。
 確かに日中青空が続き、乾燥している関東とは違うのであろう。秋田県大館市から柏市へ移住した職場の上司は、退職後も秋田へは戻らずに定住している。理由を尋ねると、東北の冬場は、半年間雪との戦いで、雪雲を見ない柏市の生活は快適で、布団がベランダで干せることといっていた。

 積雪の対策として雪下ろしがあるが、雪の重みで家屋が崩壊する場合もあり、定期的に屋根に積もった雪を下ろさなければならない。積雪が多い場所では高齢化や過疎化も進み、雪下ろしを行うことが出来ない世帯も増えている。ボランティアが手伝う場合もあるが、重労働で滑りやすい傾斜のある屋根は落下の危険性を孕んでいる。一人で作業をすると落下した場合に助けることが困難となり、死亡する事故も多発している。

 除雪の問題は下ろした雪や道路の除雪した雪の処分である。都市部には雪を流す廃雪用の水路が張り巡らされているが、水路が無いない場所ではダンプカーに積んで廃雪場所まで運搬しなければならない。この作業も人手を必要とする。更には道路の表示用塗装の塗り替えも費用のかかる出費である。雪国の役所が抱える問題点でもある。(このシリーズ最終回です)