対岸の木に止まっていたチョウゲンボウをカメラで追いました。
醸造した清酒を濾したときに残るのが酒粕で、板状にして市販されている食材である。その用途も多く、甘酒、粕漬け、粕汁、わさび漬け、奈良漬け等食卓を賑わす。板状の酒粕を切り分け、そのまま焼き、砂糖や醤油に浸けて食したことがある。あまりおいしい記憶はないが、甘酒と同様におやつには良かったのであろう。最近は酒を仕込む杜氏には色白が多いとのことで、酒粕も美白効果がありとしてパックの材料や風呂に布袋に入れて酒風呂にして入浴したりしている。
酒粕はもろみとの重量比で25%、成分は水分、炭水化物、タンパク質、脂質、灰分が主で、アミノ酸やビタミン、酵母などが含まれている。アルコール分も約7~8%ほどある。100g当たりのエネルギーは54Kcal(キロカロリー)ある。年々、日本酒の出荷量が減っているため、副産物としての酒粕も減少傾向にある。
粕漬けに使う粕床は、標準的な作り方として次の通りである。
・酒粕 250g
・清酒(料理酒) 1/2カップ
・みりん 1/2カップ
・砂糖 1/2カップ
・塩 大さじ 1/2
・好みによって味噌 大さじ2を加えても良い。若干甘めなので、甘すぎれば砂糖の量を少なくする。
酒粕をちぎり、ぬるま湯に浸け、柔らかくなったら水気を切り、多の材料と共にすり鉢に入れてよく混ぜる。ドロドロになれば粕床の出来上がりである。ある程度酒粕が小粒になれば、電動ハンディミキサーを使ってもよい。ステンレス製やホーロー製のバットに入れてその中に粕漬けしたい材料を入れる。魚や、豚肉などはそのままでよいが、酒粕が付くのがいやな場合は、ガーゼを切って包むと良い。キュウリや大根などは塩もみしてから粕床に漬ける。2~3日後には料亭の味が楽しめる。魚や豚肉は漬けた後、時間を短めにしてグリルで焼く。たらこはそのまま切って食する。浸けた後の粕床は粕汁の材料に使う。