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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

北国の生活 日常(2回シリーズその1)

2014年02月16日 00時00分01秒 | 紹介

 首都圏に降った降雪量の記録は観測史上二番目という。道路交通の渋滞や、スリップによる事故が多発したようで、降雪後の事故についても道路の凍結や、ダイヤの乱れは暫く続くことであろう。自然の驚異であることには間違いないが、雪国の生活を実感できた良い機会でもある。連日このような状況が続く北国の方々のご苦労を思えば、如何に想像を絶することであるかが判る。東北では地吹雪ツアーが活況を呈しているといわれる。雪国の生活を体験するというふれこみの観光はそれで良しとするが、大雪により、死亡事故が発生する危険性まで踏み込む必要性を感じる。

 雪の質にもよるが、北国では降雪時に傘を差している人を見かけない。傘を差しても雪は四方八方から舞い上がるため、傘の役目が果たせないことが多い。傘は視野を狭め、頭上の様子が分からない。屋根に積もった雪が何時滑り落ちてくるか判らないし、ツララや雪尾(せっぴ)も危険である。防寒用の帽子が役に立つ。特に足下への気配りは転倒等を防ぐには大切なことである。革靴であっても底が滑らない構造になっていて、シッカリと凍結した路面を掴むものがよい。靴底にフック金具が付いているものもある。

 関東の冬も寒い日があり、下着を冬用に替えて厚着することが多いが、部屋の温度が北国に比べて低い場合が多く、家の全室が暖房できていないことが理由かも知れない。北海道での生活では、どの部屋も暖かいため、厚手の下着やセーターを重ね着する必要はなく、薄手で十分である。しかし屋外は氷点下の日も多く、耐寒性を重視した厚手のコート類が必要である。

 部屋の暖房にはエアコンとポットストーブという石油ストーブを使っていた。赴任した当初は部屋が狭いので、ガスストーブと電気コタツを持っていったが、これだけでは室温がマイナス5℃にもなる状況の中では快適とは云えなかった。盛岡のアパートは断熱が悪く、日中は人気(ひとけ)がないため、帰宅してからのストーブの点火では部屋を暖めるのに時間が掛かる。地元の職員からの薦めもあってポットストーブを購入したのであるが、ゆっくりと部屋を暖めるには良いが、直ぐには暖かくならない。帰宅時間が定時ではなかったため、タイマーを使えずに、結局2年間はそれで過ごした。北海道に3年間居たため、身体が北国向けに耐寒性が出来たのが我慢できた理由と思っている。(次回へ続きます)