鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

湯たんぽ

2014年02月13日 00時00分01秒 | 紹介

 快適な睡眠の条件は、いくつかあると思うが、古くからいわれていることは頭寒足熱である。頭を冷やし、足を暖めるということである。頭部は水枕を用い、足下は暖房する。

子供の頃はブリキ製の湯たんぽに熱湯を入れて毛布や厚手のタオルを巻いたものである。
湯たんぽの素材はブリキ製の他、陶器製やプラスチック製があるが、一昼夜暖かい状態が続く。熱湯を入れる手間を省くために電気式のアンカもある。アンカでは炭火や豆炭を入れたものもあった。今思えば布団の間に炭火が入っていれば寝相が悪い人には蹴飛ばし、火災発生や一酸化中毒になる危険性を孕んでいたのに、よく使ったものだと思う。自分は氷の入っていない水だけの枕と電気あんかを使っている。

 子供の頃であるので昭和20年代後半頃だったと思うが、一升瓶に湯を入れて袈裟懸けに担いでいた人を見かけた。母親に聞くとリュウマチか神経痛で身体を温めているようだといっていた。真偽のほどは判らないが、それと同じように屋外で放し飼いしている愛犬に、ウイスキーの空き瓶に熱湯を入れ、タオルで巻いたものを湯たんぽ代わりに犬小屋に入れている。初めは不思議がっていたが、今では寒い夜はガラス窓を叩いて湯たんぽをねだるようになった。 朝まで暖かさが持続するのか、犬にとっても好評のようである。

 湯たんぽによる低温火傷が問題になったことがあった。低温火傷は組織が徐々に破壊するため、通常の火傷のように直ぐに痛みが感じられない特徴がある。しかも、直ぐに冷やせないし、深い睡眠に入っているときは全くといって気が付かない。女房は何度か湯たんぽで低温火傷を経験した。治療は思ったよりも長引き、完治するまでに二ヶ月ぐらいは要している。初めは痛痒いようであるが、組織が破壊されているため新たな組織の再生する期間が必要で、そのために治療期間が長引くようである。使用に当たってはくれぐれも低温火傷に注意する必要がある。

特に赤ん坊には足と湯タンポンとの距離を十分に離す必要があろう。湯を入れ立てで、タオルでくるむと表面に伝わる熱は時間が掛かり、暫くすると相当の高温になることが判る。時間を見て高温になりすぎないようにチェックすると良い。低温火傷は使い捨てカイロでも起こるので直接肌に触れないようにすべきである。