鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

五輪エンブレムその1

2015年08月01日 00時00分01秒 | 提言

 数日前からニューで騒ぎになっている五輪エンブレムのパクリ問題。真相究明は時間がかかると思われるが、デザインの盗用が真実であれば、単なる首のすげ替えや、謝罪だけでは済まされず、国際的な信頼関係の失墜や、多くの関係者に直接影響する大問題となるであろう。

 

 問題が浮上した以上、このままではすっきりとは行かないのも確かで、多くの禍根を残すこととなり、2020年を待たずして、五輪開催を辞退するなど、最悪の結果も想定せざるを得ない。国立競技場のデザインや費用のことで、収束の方向が出てばかりであり、問題は残すも、開催期日に間に合わせるには、ギリギリの選択であった様であるが、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目ではないが、今回浮上した問題の根幹はよく似たところがある様に思われる。

 

 軽率な判断をすることも良くない。経過を見て、十分考察しなければならないのは確かなことである。野次馬や流言飛語は厳に慎まねばならないと思っているのも事実である。しかし、戦後作られてきた民主主義や、代議員制度には、時として、このような決定的な判断ミスがつきまとい、意志決定プロセスの欠陥が露呈しているのも見方によっては出来るので、その辺りの検証は、第三者を入れた委員会やオンブズマンに付託せざるを得ないであろう。

 

 責任問題を追求されれば、関係者の多くは、自らに非があっても、他人事の様な振る舞いをし、挙げ句の果ては他人に責任をなすりつけて、保身に明け暮れる。その片鱗は、国立競技場デザイン問題でも現れた。つい最近の出来事が示すとおりである。最終的には安倍首相の判断で、落着せざるを得なかった苦い前例がある。著名な建築家、実績を持つアスリート、誘致した知事、会長は前総理大臣といったメンバーの不甲斐なさは五輪の開催に向けて、多くの人々に不安をかき立てるには十分過ぎる世界を見せてくれた。(次回へ続きます)