鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

迎え火送り火

2015年08月18日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 お盆は新暦と旧暦で異なる。自分が居住している地域は新暦なのであろう。8月13日の中日を挟んで、前後3日間計1週間である。初日の夕方に玄関でオガラを焚き、先祖の霊を迎え、最後の日にはやはりオガラを焚いて送り出す。1週間の滞在であるが、最近ではオガラを焚くことはなくなったが、近所のスーパーマーケットではお盆セットとして販売されていた。売っているからには需要を見込んでのことと思われる。このオガラの煙は何と煙たいのか、子供の頃からそのように感じていて、今でも好きではない。

 

 魂が煙に乗ってくるとされているため、致し方ないが、この習慣も最近は見ることもなくなった。事前に墓掃除に行き、伸びた雑草を刈り取り、線香を上げてきたが、線香の香りの方がどれだけましか、墓には線香の煙で他界した父母は戻ってくるのであろうかなどと思いながらの墓掃除であった。墓地に入る入り口はこの時期、一方通行となっていて、午前7時から午後7時までの開門である。

 

 以前は施錠するようなことはなかったが、若者達や暴走族のたまり場となり、真夜中まで花火に興じるため、近隣の住民から苦情が寄せられ、管理事務所の方で夜間は墓地に入れないようにしている。日中はジョギングする高齢者も多くいて、樹木が茂っている場所では避暑のために、駐車している多くの車を見かける。入り口付近には休憩所や、石材店が多く、献花用の華を販売している。目を引いたのは、墓地の販売である。

 

 以前から墓地の区画が広げられ、市報等で販売の通知を知っていたが、倍率が高くなったと承知していたが、一方では、管理が出来なくなった方がいるのであろう。石材店で募集しているとは思わなかった。石材店は古くなり、土台やブロックが崩壊している墓もあり、その修理や建立のためとばかり思っていた。どのようなルートなのか分からなかったが、市営墓地でも石材店等に販売するのであろうか、管理事務所の方にでも聞いてみようと思った次第である。

 

 煙が魂の乗り物であるとの発想は仏教徒であっても熱心な方ではないので深くは考えたことはなかった。そういえば、来迎図や、寺の本堂の欄間には天女と雲のような図柄が多い。多分煙と雲とは同じ乗り物なのであろう。魂の世界は無重力であるため、煙や雲で十分なのかとの勝手な解釈をしながら今年のお盆を終えた。