8月もそろそろ終わる。今年も2/3が過ぎたことになる。以前の職場の後輩と久しぶりに顔を合わせ、小宴会を立川で行うことになり、出向いた。電車で40分ぐらいかかったが、帰宅する学生やサラリーマンで満員の状態であった。最近は快速電車が走るようになり、停車する駅を間違えると各駅停車を利用するより時間がかかる。出がけに女房から注意を受けた。立川駅は改築が行われ、以前と違うことは知っていたが、最近は殆ど利用していなかったため、構内の改造は便利な物になっていた。
以前は駅の北側から南側へ移動するには長いトンネルがあり、狭くて、湿っぽく、薄暗いトンネル内は余り好きな場所ではなかったが、階段を上ると広い改札口に直結されていて、駅ビル内の商店街へ続いていた。同僚2名は既に改札口周辺に来ていて、直ぐに合流出来たが、暫く合わなかったせいか、時間の経過は、それなりの年齢を外見に現わせていたが、そういう自分も高齢者の部類、おそらく昔のイメージは消えていたであろう。
今回は後輩がよく利用しているという居酒屋が会場であった。3人ぐらいの席の確保は、時間が早かったせいか、容易であった。てきぱきとした店員の応対は、非正規社員かアルバイトであろう。よく訓練されていると思った。宴会の開始はお定まりの生ビールでの乾杯、日頃のご無沙汰を詫び、直ぐに各自の体調の話となる。高血圧、メタボ、糖尿病と、境界線を行ったりきたりの話は、嘗てのような勢いはない。ツマミの注文を聞かれたが、自分は余り食べない方なので後輩に任した。ツマミもそれなりの健康食、現代病を意識した選定であった。
家族の状況、嘱託の仕事、最近の出来事等に話が及んだが、いつか、若かりし頃の武勇伝に及び、それぞれの人生経験での苦労話も良いツマミであった。瞬く間に2時間が経過し、またの再会を約束して帰途についた。最近は外で飲む機会も少なくなり、次第に億劫になってきたこともあるが、仕事を持っていないことも出不精になるのかも知れない。たまには同僚や、後輩との再会はよい刺激となり、忘れかけていた人の名前や、自分がしてきたことを思い出す良い機会でもある。
現職の時は連日の飲み会は普通で、会を掛け持ちしたこともあった。仕事の憂さ晴らしや、愚痴の聴き合いだったようである。それなりの楽しさもあったし、お陰で酒が取り持つ縁で、多くの人と知り合うことが出来た。今回改めて感じたのは、経過した時間が昔に返ることの楽しさを実感したことであった。