鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

夕張、石炭の出荷その2

2015年08月04日 00時00分01秒 | 紹介

 北海道には機動訓練という一種の委託訓練があり、対象は季節労働者であるが、冬場の厳冬季に実施される。実施主体となる市町村に至るまで、制度が周知されている。しかし、炭坑離職者の訓練は特別に編成されて指導員集団が実施することとなった。養成訓練を実施している上記6施設においても指導員が定員以上に配置されているわけではない。実際は人員を割いての支援となり、送り出す方も負担が大きい。労働条件は変更せざるを得ず、労働組合との協議の中で、支援体制が出来上がったと聞いている。予定された期間の中で、所期の目的を果たし、訓練は終了している。

 

 将に機動的な対応で実施されたのであるが、閉山という企業が直面したエネルギーのパラダイム変換事情は、雇用されている者の失業を伴う。そこには国家政策としての職業訓練の意義があるのだが、余り表面化しなかったため、ご存じの方も少ないと思いご紹介した次第である。特に炭坑離職者の賃金や労働条件は通常の失業者と異なり、失業保険も区分けされている。基本手当も高額に設定されているため、離職後の就職等についても解決すべき多くの問題を持っている。

 

 そもそも三池炭坑の閉山による失業対策として誕生したのが雇用促進事業団であったことに照らし合わせると、今後も続くエネルギー変換による失業問題が再燃する可能性を否定出来ない。自分としては上述の賢明な措置を現在でも高く評価している。

(このシリーズ最終回です)