昨年の5月の撮影です。最近キアシシギが見られるようです。
熱と光を発する酸化反応のことと定義されているが、酸化反応ばかりではなく化学反応熱が大きく、反応が高温高速で行われ、発光を伴うときは一般に燃焼といわれる。酸化反応でも発熱はするが発光しない場合があり、このことを緩慢燃焼という。自然発火はその原因が緩慢燃焼に基づくことが多い。
燃焼が起こるためには、酸化されやすい物質である可燃物と酸素を供給する物質、すなわち酸素供給源があり、これが反応を開始するために必要な、点火エネルギー(活性化エネルギー)が必要である。燃焼の三要素と呼ばれている。この三要素の一つがかけても燃焼は起こらないから、燃焼を止める消火は、可燃物を取り去るか、酸素供給源を遮断するか、火点の温度を下げればよいわけである。
酸化する物は総てが可燃物となりうる(分子燃焼熱100kcal以上の物を可燃物という)が、大きな活性化エネルギーを必要とし、酸化熱の小さい物は燃焼を継続することは困難となり、これらを難燃性物質という。しかし、難燃性物質も、特別な条件の下では、燃焼するので、注意する必要がある。例えば、高温度であるか、酸素気中にあり、容易に燃焼が起こる状態では可燃物となる。
燃焼は一般にガス化が行われ、重油などの液体か、石炭のような固体でも燃焼に先立って、蒸発又は熱分解によってガス化し、空気中の酸素と混合して燃焼する。ガスが燃える状態が焔(ほのお)である。これに対して固体が直接燃焼する場合もある。木炭は炭素であるが、固体である。この場合では焔はない。炭火で火力が強いときに出る焔は炭酸ガスが一酸化炭素に還元され、このガスが燃えるためである。
空気中には酸素が21%も含まれていて、他の成分は総て酸素の希釈剤であり、燃焼を妨げる。従って酸素濃度の高い場合には、空気中とは異なり、烈しい燃焼が起こる。黒鉛(グラファイト)や鉄線も、空気中では安定しているが、酸素中では容易に燃焼する。また、強力な酸化剤の存在は、酸素濃度を高めるため、酸化剤と可燃物の混合は大変危険である。つまり、空気が無くても燃焼が起こる。
点火エネルギーは可燃物の性質によって異なるが、加熱、焔、電気スパーク、摩擦熱、反応熱、圧縮熱など、様々な形でエネルギーが与えられる。可燃物とはこの活性化エネルギーの小さいものであり、特に小さい物を引火性物質と呼んでいる。更に、火薬類はちょっとした刺激(エネルギー)によっても爆発を起こす。