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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

天津の爆発事故

2015年08月23日 00時00分01秒 | 提言

 中国天津市で発生した大規模爆発事故は、開発特区と呼ばれている新興開発地域で起きた。我が国から進出した現地工場を持つトヨタ自動車は操業は停止しているものの、操業再開を近日中に予定しているという。工場の一部が被害を受けただけで、大したことはなかったようである。住宅地域ではなかったため、住民への直接被害はなかったようで、死者の多くは消防士のようである。原因の究明に当たっている天津市当局や、消防当局も解明には至っておらず、毒性の強い神経ガスが検出されたという話や、有害物質の発生など、二次被害も予想されている。

 

 爆発した倉庫には40種類以上の危険物が貯蔵されていた。炭化カルシウムやトルエンなどは工業用に広く使われるが、シアン化ナトリウムは青酸ソーダと呼ばれる劇毒物である。倉庫には許可量の30倍に近い700トンがあったようで、爆発の原因と考えられている。シアン化ナトリウムの主な用途は金属メッキ加工に使われる。

 

 硝酸アンモニウムと硝酸カリウムが合計1300トン、金属ナトリウムと金属マグネシウムが500トン貯蔵されていたようである。どのような管理であったかはよく分からないが、それにしても莫大な量であることは間違えない。焼死した消防士には大変気の毒であるが、火災の原因すら分かってなく、放水によって消火できると考えたのであろう。ところが、消化するためには、燃えている物質を知らないで水をかけたようで、放水によって鎮火どころか爆発につながる原因となったことも指摘されている。

 

 消防当局も保管されていた危険物を承知していなかったし、市当局も知らなかったようで、管理している企業の上層部10人の身柄は拘束されているため、いずれは分かることにはなるが、知らされない、知らないことが引き起こす悲劇である。

 

 我が国の消防体制は果たして同様なケースでうまく機能するのであろうか、臨海部の工業地帯や石油精製地域も多く、場合によっては危険物の保管も完全ではないかもしれない。従業員教育の徹底、日頃からの防災意識を高めることが重要である。非正規社員の増加、少子高齢化でベテラン社員が退職する中、後継者育成も十分ではないと聞く。対岸の火事ではないが、他山の石として各企業も自社の危険物や、毒劇物の保管状況について点検してみては如何であろうか。