鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

カメラマンの雑談その4

2016年12月05日 00時00分01秒 | 紹介

 晴天が続いてか、この時期の撮影ターゲットは強烈なピラカンサの赤色を背景にしたベニマシコであろう。宿河原堰を中間にした上下200mぐらいのブッシュの中のセイタカアワダチソウ等の種子を持った枯れ草地がベニマシコのえさ場となる。野鳥の中でも人気が高いのは、オスの全身に紫がかったピンク色の羽毛に包まれているからで、同時に行動するメスもピンクではないが愛らしい。

 

 鳴き声がする場所で発見できるが、警戒心が強く、藪の中に入ってしまうと、姿が見えず、鳴き声ばかりが聞こえてくる。時々水を飲みに川面に出るが、同時に前いた場所から離れてしまうこともある。群れによっては3~5羽の集団を作ることもあり、一定の縄張りがあるようで、翌日も同じ場所にいることも多い。オスの紅色は個体によっても異なり、若鳥は薄く、成長になるにしたがって紅色が濃くなる。時期的にはこれから春先の間であり、結構長くとどまっている。

 

 雪が積もったうえで、餌を探すベニマシコは紅白のおめでたさが感じられ、大変良いショットである。野鳥の食事時は夢中で食べるせいか、たらふく食べるため、胴回りも丸々となって太って見える。分類はアトリ科に属し、一見するとカワラヒワと見間違えることもある。

 

 カメラを構えていると、どこから聞いたのかわからないが、ベニマシコを探して歩くカメラマンに遭遇する。ケージにいるわけではないので、広い河川敷を捜し歩いても見つからないことが多いが、鳴き声を頼りにしたほうが出会う確率は高くなる。一度鳴き声を聞けばすぐにわかるのであるが、姿・形で探してもめったに出会うことはない。同じ場所にそう長くはいないし、満腹になればどこかへ飛んで行ってしまう。

 

 猛禽類にしても、ベニマシコにしても出会うのは偶然であるが、時期的に出現する野鳥も天候の影響や温度などにも関係しているようである。数種類は1~2時間の間で見ることができるし、バードウオッチング専門の方も多い。今日などダム上にはベニマシコ狙いのカメラマンが数十人来ていたようである。この熱気はしばらく続くことであろう。

 

 カメラマン同士撮影成果を披露しあうのも楽しいひと時である。また、しばらくぶりに会えた知人のカメラマンがいると昔話に花が咲く。