平成二十八年は今日で終わりとなる。大晦日、今年も家族一同、大過なく過ごせたことは大変喜ばしく思うが、女房の母親が九十九歳の寿命を全うし、帰らぬ人となったのは何とも寂しい限りである。8月の末であったが、四十九日の法要が終わるまで、大分と川崎を行ったり来たりの日々が続いた。天候が悪かったせいもあり、裏山の墓地に埋葬できなかったのは仕方ないにしても、初盆と一周忌を兼ねて行う法要の日まで、お骨は地元の寺に預かってもらうことにしている。
今年は3月にO社製のカメラから、N社製に切り替えたこともあり、多摩川での野鳥撮影に専念した。地元のカメラマンとも懇意にしていただき、多くの野鳥に出会うことができた。住居のすぐ近くに野鳥の撮影場所があることを改めて幸運に思っている次第である。ちょっと足を延ばせば、生田緑地、東高根森林公園、神代植物公園、薬師池等が撮影場所になることもある。これらの公園は野鳥撮影ばかりではなく、四季折々の草花も撮影対象となる。
特に重要なのは、多摩川に撮影に来るカメラマン仲間からの情報で、どのような野鳥が出たとか、珍しい野鳥の情報である。それと大切にしているのは毎日更新されるブログの野鳥情報である。この情報は、日々の変化が面白いし、ブログを見ることによって、おおよその撮影場所を知ることができるからである。年間に100種類以上の野鳥が飛来する。中には留鳥も相当種類いるが、旅の途中でたまたま寄ったという野鳥も多い。今年は多雨であったせいか、水量が多く、度重なる洪水に見舞われ、コアジサシの営巣地は壊滅的な打撃があり、子育てができなかった。
現在は冬鳥、特に、カモ類が順調で、個体数も多く、ほとんどの種類が飛来してきている。カイツブリも葦原で子育てを終えたし、オオバンやカンムリカイツブリもいる。中でもカワウとコサギは個体数が増えていて、餌となる小魚が多いためであろう。猛禽類の飛来も多く、小鳥を襲うようである。オオタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ノスリ、ミサゴ等である。
年末に自分の不注意から机の上に置いたカメラを落下させ、修理不能となり、仕方なく新たなカメラとレンズをそろえた。今後操作に習熟して鮮明な画像を目指し、シャッターチャンスを逃さないようにしたいと思っている。