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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

坂本貴志氏  

2024-07-13 14:36:09 | 文化

>現代ビジネス   >意外と知らない、なぜ日本は「安すぎて質の高いサービス」だらけなのか「根本原因」   >坂本貴志(リクルートワークス研究所研究員・アナリスト)によるストーリー・   >4時間・   

>年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%――。   

10万部突破のベストセラー『ほんとうの定年後』では、多数の統計データや事例から知られざる「定年後の実態」を明らかにしている。   

>無理のない仕事と豊かな消費生活との両立を   

>資本主義社会においては、激しい企業間競争のもとで、財やサービスの質を改善していこうとしのぎを削ることは当然であり、それ自体は否定されるべきものではない。   

>しかし、それと同時に、市場における競争が行きすぎたものになっていないかどうかについて、私たちは常に目を光らせておかなければならないのではないか。   

>日本の過剰ともいえるサービス品質は、一人ひとりの労働者の献身によって成立している。   

>日本に住む消費者にとって、ECサイトで注文した商品が翌日に手元に届くことは既に当たり前となっている。   

>また、頼んだ時間に商品が正確に送り届けられることも、不在であっても追加料金なしに何度も足を運んでもらえることも、日本では当たり前のことである。   

>しかし、こうした過度に便利なサービスの陰には、働き手の絶え間ない努力が存在する。   

 

そうですね。働き中毒ですね。勉強ばかりで遊ばないと子供は愚かになる。All work and no play makes Jack a dull boy.      

 

>飲食店や小売店、宿泊施設において、消費者がサービスの品質について苦情一つ言えば、従業員はその苦情に懇切丁寧に対応してくれる。   

>このようなサービスについても、その裏で消費者の過度な要望に心を痛めている労働者が必ずいる。   

>こうした状況を顧みたとき、日本社会は小さな仕事で働き続ける人たちに対して、あまりにも冷たい社会なのではないかと私は感じるのである。   

 

そうですね。わが国は冷たい序列社会ですね。   

 

>また、このような消費者偏重の市場メカニズムが、働き続けるよりも、引退して純粋消費者になるほうが得をする社会を形成させてしまっているのではないだろうか。   

 

そうですね。お客様は日本では神様ですからね。   

 

>日本社会が生涯現役社会を志向するのであれば、一人ひとりの労働者を大切にする労働環境を構築していくことが何よりも大切である。   

>そして、一つひとつの小さな仕事が人々の生活を豊かにしているという事実に、私たち一人ひとりが自覚的でいなければならない。   

>さらに言えば、いつでもどこでも便利で安価なサービスを受けたいと考える消費者の欲望に向き合い、これからの労働供給制約社会において本当に必要なサービスとは何かを真剣に考える時が来ているのではないか。   

 

そうですね。政治家には政治哲学が必要ですね。しかし、日本人には現実 (事実) があって、非現実 (考え・哲学) が無い。だから、自己の考えにより現実を是正することができない。         

 

>少子高齢化が進むなかで労働に頼りすぎない生活スタイルを浸透させていくことが、日本社会の今後の重要な課題となってくるのである。   

>自宅まで届けることが当たり前となっている宅配サービスについて、こうした高水準のサービスも適切な価格設定の下で選択肢として残すことは良しとしても、通常の価格設定においては集配所まで取りに行くような消費者側の歩み寄りがあってもよいのではないか。   

>外食に行った際、大衆店であれば、下げ膳や上げ膳など自身でできることは客側が行っても良いのではないか。   

>また、街中で見かける警備員の方々はもれなく立哨での警備を余儀なくされている。   

>警備業は人々の安全を守る大切な仕事である。   

>そして、警備員とすれば雨の日も雪の日も長時間立ち続けて業務を行うことは簡単なことではない。   

>しかし、警備の仕事というものは、本当にすべての現場で常時立哨での仕事をする必要があるものだろうか。   

>働き手のことを社会が本当に親身に考えているのであれば、座哨を組み入れた警備ができないということは、私はないと思う。   

>雇用を生むことがすばらしいことだという考え方、また受け取る対価にかかわらず顧客のためには最善を尽くさなければならないという考え方、こうした考え方は時代の変化に応じて変わっていく必要がある。   

 

そうですね。日本人は礼儀正しい人間を好みます。日本人の礼儀作法は序列作法になっている。序列なきところに礼儀なしである。だから、序列・礼儀がどうしても必要であると考えられている。        

 

>そして、これからの日本社会においては、働き手による無理のない仕事と豊かな消費生活をどう両立させるかを考えていかなければならない。

 

そうですね。リーズナブルな答えは難しい。日本人は思考を停止していて自己のリーズン (理性・理由・適当) が無いからである。      

 

>働き手にやさしい労働環境を整えて初めて、歳を取ってまで働きたくないと考えている人たちを労働市場に呼び戻すことができる。   

>働くことへのインセンティブを高めることでより多くの労働参加を促し、多数の人による無理のない仕事によって、各地域で適切な質のサービスが行き届くようになる。   

>こうした姿が生涯現役時代において目指すべき日本経済のあり方なのである。   

 

そうですね。   

 

>適切な規制が、秩序ある労働市場を形成させる   

>これまで言及してきた通り、高齢期の就業者の方々の話を聞いていてわかるのは、彼らの大半は、現在の仕事を通じて少しでも人の役に立ちたいという思いで働いているということである。   

>こういった方々の真摯な思いを尊重し、働くことが報われる社会になるためには、労働者の献身によって支えられている労働市場の諸問題を是正していかなければならない。   

 

そうですね。   

 

>なぜ日本では安価で質の高いサービスがここまで流通しているのか。   

>日本人がまじめすぎること、生産性が高い企業への労働移動がスムースに進まないことなど、様々な要因があげられる。   

 

日本人には義理 (序列関係から生じる個人的な義務) というものがある。義理が廃ればこの世は闇だと考えられている。だから、労働移動がスムーズに進まない。      

 

>こうしたなか、問題の根幹は市場の競争環境にあるのではないだろうか。   

 

そうですね。   

 

>賃金が低い水準で押さえつけられている業態をみてみると、その多くは競争が激しく、新規参入が容易な業態である。   

>競争が激しい業界においては、既存企業が少しでもサービス水準を落とすと他企業に仕事を持っていかれてしまう。   

>また、新規参入の障壁が低い業界においては、安いサービス価格を売りにした企業が参入してくる危険性と常に隣り合わせであり、サービス価格高騰につながる賃金水準の引き上げは難しい。

>自由な競争市場を大原則としたうえで、過当競争を防ぐために必要な規制があるのではないか。   

>過去、運輸業界や通信業界で行われていたような産業に直接規制をかける旧来の手法が必要だと言っているのではない。   

>非効率な規制を撤廃することで市場における公正な競争を促しつつ、それと同時に、適切な労働規制の整備と運用によって市場の失敗を補完していくことが重要なのである。   

>近年の労働市場改革は、このような方向性に適ったものとなっている。   

20187月に公布された働き方改革関連法においては、時間外労働の上限規制が導入されるなど、労働時間に関する制度等の大きな見直しが行われている。   

>こうしたなか、労働規制の運用体制にはいくつかの課題が残されている。   

>労働基準監督署は、基準を上回る時間外労働や不当な解雇、残業代の未払いなど、事業場における違法行為について日々監督指導を行っている。   

>同署に勤務する労働基準監督官は司法警察員としての権限を付与されており、行政指導にもかかわらず事業場の法令違反が是正しない場合、差し押さえや逮捕などの強制捜査によって、検察庁に送検することができる。   

>法令上は強い権限を認められている労働基準監督官であるが、一つの違法行為を事件化するためには証拠の収集や捜査書類の作成など膨大な手間がかかる。   

>労働基準監督官の定員は全国で3000人超と、諸外国と比べてもその体制は脆弱である。   

>全国で500万超ある事業場について、労働基準監督官による監督指導が行き届かず、結果として違法行為が常態化している企業も少なくない。   

>公務員の人員などについては国民の税負担に直結することから厳しく監視していくべきではあるが、悪質な企業の市場からの退出を促し、市場に質の高い仕事を増やしていくためにも、労働行政の一定の体制強化も必要だろう。   

 

そうですね。   

 

>最低賃金に関しては、近年大幅な引き上げが行われているところである。   

>全国加重平均の最低賃金額は2021年度において930円。   

10年前の2011年度には737円であったことから、この10年間で26%の上昇となっている。   

>一年当たりの上昇率に直すと24%となり、近年の日本経済成長率を考えると最低賃金の引き上げは積極的に行われていると評価することができる。   

>最低賃金には、賃金の最低額を保障することによって、低所得者の労働条件の改善を図る目的がある。   

>一方で、一般的には、最低賃金の引き上げによって企業の採用意欲が冷え込めば、失業者が増加してしまうことがそのデメリットとして懸念される。   

>しかし、実際に足元の日本の労働市場をみると、最低賃金が断続的に引き上げられているにもかかわらず、なお市場では深刻な人手不足の状態が続いている。   

>このようにして考えれば、労働供給制約時代を迎えている日本の労働社会において、最低賃金はもっと大胆に引き上げていってもよいのではないか。   

 

そうですね。求めよさらば与えられん。 (自ら積極的に求める態度が必要であるという事)     

 

>労働側が主張する時給1500円程度の最低賃金であれば、失業率の急上昇という副作用を伴わずにこれを達成することはできるのではないか。   

>現在、全国加重平均で1000円にも満たない状況からすると野心的な考えに聞こえるかもしれないが、現在の労働市場のひっ迫度合いをみていると、時給1500円でいつでも誰でも無理なく働き続けられる社会の実現は十分可能だと思う。   

>これによって経営が苦しくなった事業者への対策も欠かせない。   

>経済の健全な新陳代謝を促すためにも、倒産時の債務整理などには一定の寛大さも求められよう。   

>小さな仕事で働き続ける人への制度面からの支援ももっと積極的に考えたほうがよいだろう。   

>社会保険の適用拡大などの取り組みをさらに進めていくことも必要である。   

>給付付き税額控除といった税制上の改革も一層踏み込んだ議論が求められる。   

>米国などでは、勤労所得税額控除(EITC)によって勤労所得のある世帯に対する税額控除を与え、所得が低く控除しきれない世帯にはその分の給与を行っている。   

>税制上の課題や生活保護制度など諸制度との兼ね合いに留意しつつも、生涯現役社会に即した税・社会保障制度を構築し、小さな仕事を応援していく社会を実現することはできないのだろうか。   

>これまでの日本社会は、高齢期に働かないでも豊かに暮らせるための社会保障制度をいかに充実させるかということに、政府も個人も腐心しすぎてきたのかもしれない。   

>残念ながらこれからの時代においては、働かないで豊かに暮らしたいという人々の願いのなかに、持続可能な解は見出せない。   

>そうであれば、高齢期に働き続けてもなお幸せな生活を送ることができる社会を目指すという方向性が、現代社会におけるより現実的な答えになるのだろう。   

>そのためには、たとえ小さな仕事であっても、自身ができる範囲で働き続けたいと考える人を政策的に支援することは何より重要となる。   

>少子高齢化のなか、労働者に有利な条件を整備することで、高齢者の労働参加を拡大させる。    

>高齢期に無理なく働き続けられる人が増えることで年金財政への依存度が低下すれば、働けなくて本当に困っている人たちへの福祉により多くの財源を充当させることもできる。   

>労働者の希少性が増している現代だからこそ、労働者に有利な環境を政策的に実現することは十分に可能なのではないかと考えるのである。    

 

そうですね。だが、日本人には意思が無い。

' やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず' 山本五十六 (やまもと いそろく) 

 

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日本のプレゼンス  

2024-07-12 18:29:50 | 文化

>東洋経済オンライン   >「30年で貧乏になった日本」で若者に起こった変化 気がついたら日本のプレゼンスも低下していた   >倉沢美左の意見・   >1日・   

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>日本の不自由さについて警告を発する『だからあれほど言ったのに』を執筆した内田樹氏に聞いた。   

>日本には外交的な哲学がない   

>――アメリカではイスラエルによるガザ侵攻に対する学生の抗議運動が活発でしたが、日本では抗議運動もささやかでしたし、報道も下火な感じがします。   

>日本はそもそも「抗議」とか「反抗」とか「抗命」ということに対して強い抑圧がかかる社会です。   

 

そうですね。今でも下におれ、下におれですね.   

 

>いったん大勢が決まると、全員がそれに流されてゆく。   

>あえて異を唱える人は「空気が読めないやつ」として排除される。   

 

日本人は忖度の民ですね。   

 

>外交も同じです。   

>国際社会の大勢がどちらに流れるかを日和見している。   

>ガザの虐殺についても、日本には外交的な哲学がない。   

>ただアメリカの尻についてゆくだけです。   

 

そうですね。日本人の学校教育は他人の受け売りと後追いの練習ですからね。   

 

>いまガザで行われているのは「ジェノサイド」であることは日本政府だってわかっているはずです。   

>遠い中東のことについて、どうせ日本には何もできることなどないのだから、あえてアメリカに逆らって自分たちの立場を明らかにするようなリスクを冒してもメリットはない、そう思っている。   

 

そうですね。自己の態度を明らかにしなければ自分は安全であると考えているのでしょうね。雉も鳴かずば撃たれたまいか。      

 

>でも、これは国際社会に対してあまりに無責任だと思います。   

 

そうですね。日本人には意思が無い。意思の無い人間には責任が無い。とかく、この世は無責任。   

 

>現に、世界のさまざまな国がこの問題についてそれぞれの見識を語っています。   

>日本も独自のオピニオンを語るべきです。   

>東アジアの大国として、国際秩序がどうあるべきか、世界に向けて発信しなければいけない。   

 

そうですね。日本人には世界観 (非現実の内容) が無い。だから、あるべき姿 (非現実) と現実を比較して批判することができない。   

 

>日本政府はその責任を果たしていません。

 

そうですね。

神は死んだ。もはや我々は上からの指導を必要としない。我々は、自分自身の指導者でなくてはならない。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy. 

英米流の高等教育は子供を大人にする為の教育である。思春期の到来とともに言語能力の発達する頃を待ってこの教育は行われる。英文法の中の時制 (tense) を活用して非現実の内容を文に表現する訓練である。子供には現実 (事実) ばかりがあって非現実(哲学・考え) がない。英米流の高等教育は子供から大人に変わる人間に哲学を獲得させようとする仕組みである。すると浅薄な人間が思慮深い人間に変身する。だからどこの国でも英語の高等教育に力を入れることになる。

日本語は現実の内容だけを表す言語である。哲学は非現実 (考え) の内容であるから、思考を停止している日本人には縁がない。日本式の判断だと、見ることのできる内容は本当の事である。見ることのできない内容は嘘である。だから現実ばかりの言葉 (日本語) を話す人が非現実の内容を語る学習をすると常に失敗する。嘘(きれいごと) ばかりを語っていては学習に力が入らない。だから思考停止になっている。それで日本人は相変わらず無哲学・能天気の民となっている。わが国の有権者はあらかた高等教育の真価を体得していない。だから高等教育の無償化は国民の総意が得られない。わが国は英米流の高等教育の導入に失敗し続けているので、何処の国も日本に我が子の高等教育の成果を期待する親はいない。  

今の地球はアングロ・サクソンの支配体制の下にある。個人の哲学が相手を引き付けて人々の尊敬を得る。アフリカ系米国人はアメリカの大統領になった。インド系英国人は英国の首相になっていた。彼等の出世は高等教育の賜物である。

当の日本人の若者はいまもなお国内の序列競争にうつつを抜かしていて、教育内容の吟味などする余地はない。これは日本語文法に階称 (hierarchy) がある為である。’上と見るか・下と見るか’ の判断に囚われざるを得ない。 難関出身者が序列社会でどれほど優位に立つているかの話ばかりで持切りである。それで入試地獄が存在する。世界に関する注意力の不足で日本人は井の中の蛙になっている。国際社会で印欧語族の知識人を相手にして苦戦を強いられることになる。

 

>――何かをあきらめているのでしょうか。   

>国際社会に対して「世界はこうあるべきだ」というメッセージを発信することは、国連に加盟している193のすべての国民国家にとっての義務だと思います。   

>それがどんなに夢想的なものであっても、それでもその国がどういう未来をめざしているのかについては明らかにする義務がある。   

>しかし、日本の政治家で国際社会に向けて自分の哲学に基づいてメッセージを発した人は鳩山由紀夫首相が最後だったと思います。   

>それ以後、アメリカ追随以外のメッセージを発信した人はいません。

 

そうですね。他人の受け売りと後追いはわが国の教育の成果と言えますね。   

 

>日本は世界に発信することをやめてしまった   

>――つまり日本の世界的なプレゼンスがどんどん下がっていると。   

>そうだと思います。   

>国際社会におけるプレゼンスは、軍事力と経済力だけで決まるものではありません。   

>指南力のあるメッセージを発信する力も、国力の重要な構成要素です。   

>それは軍事や経済とは違う、もっと叡智的で道義的なものです。   

 

そうですね。   

マッカーサ元帥は1951年5月5日の上院合同委員会で日本人を以下のように評していました。  

‘もしアングロ・サクソンが人間としての発達という点で、科学とか芸術とか文化において、まあ45歳であるとすれば、ドイツ人もまったく同じくらいでした。しかし日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状態にありました。近代文明の尺度で測れば、我々が45歳で、成熟した年齢であるのに比べると、12歳の少年といったところ like a boy of twelve でしょう。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて )  

マ元帥の発言はどの駐日大使よりも率直でしたね。外交辞令がない。彼は知日派の人であった。  

 

>「日本は今の世界をどう見ているか」「日本は、これからの世界はどうあるべきだと思っているか」を論理的で説得力のある言葉で語ること、これはあらゆる政治的リーダーの義務ですけれども、今の日本にそんなことを本気で考えている政治家はいません。   

>――かつてはもっと雄弁だったのでしょうか?   

>主権国家だった頃は、日本は固有のプレゼンスを持っていたと思います。   

>国際連盟ができたのは1920年ですが、大日本帝国は常任理事国に選ばれました。   

>アメリカが議会の反対で加盟できなかったので、常任理事国はイギリス、フランス、イタリア、日本の4国でした。   

>今から100年前の日本にはそれだけのプレゼンスがあった。   

>でも、軍部が暴走して戦争に負け、明治の先人たちが営々として築いたものをほとんど失った。   

 

そうですね。自業自得ですね。   

 

>でも、1960年代から奇跡的な経済成長を果たして、1980年代にはアメリカと並ぶ経済大国になった。   

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1980年代には、世界の時価総額トップ50企業のうち32社が日本企業でしたし、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、「日本型経営モデル」が真剣に研究された。   

>でも、バブル崩壊で、日本は経済活動についての指南力を喪失しました。   

>その後も20年近く日本はアメリカに続くGDP世界2位の経済大国だった。   

>でも、もう世界に向けて「日本はこうやって生きていく。   

>みんなも日本に従え」という強い言葉を発することはありませんでした。   

 

日本人には意思が無い。浅薄で、思慮深さに欠けている。日本人に強い言葉など出るはずがない。   

 

>市民の規格化が過剰なまでに進行した   

>――政府や政治家のみならず、メディアもそして個人も「声を上げること」のリスクが大きくなっている感じがします。   

>人と違うことを、声を大にして主張することが損になってしまうというか。   

>もともと日本社会は同調圧力が強い国でしたが、バブル崩壊以後の「失われた30年」に市民の規格化は過剰なまでに進行したと思います。   

>これは日本が貧乏になったせいです。   

 

そうですね。  

現実の内容は一通りしかない。だが非現実 (考え・哲学) の内容は無数にある。非現実の内容が文として表現可能であれば、各人は個性的になる。      

日本人には現実があって、非現実が無い。日本語の文法には時制 (tense) というものが無いので非現実の内容は文にならない。日本語は写生画の言葉である。だから、日本人は思考停止に陥っている。   

 

>「パイが縮んでくる」と人々は「パイの分配」についてうるさいことを言い出す。   

>自分の取り分を確保するためには、他人の取り分を削らなくてはならないと考えるからです。   

 

それはちょうど力士の星の取り合いのようなものですね。   

 

どうやって他人の取り分を減らすか。   

>そのために、メンバー全員を何らかの基準で格付けして、スコアの高いものにたくさん与え、スコアの低いものの取り分を減らす。   

>それが一番フェアな分配方法だという話になった。   

>格付けに基づく傾斜配分という発想は、一見すると合理的に見えますけれど、実はかなり危険なものです。   

>というのは、全員を格付けするためには、あらかじめ同質化する必要があるからです。   

>全員に同じことをやらせないと、数値評価はできません。   

 

そうですね。同次元序列の戦いが序列 (順位) 争いの原則ですね。没個性の励みですね。      

 

>だから、「誰でもできることを他人よりうまくできる人間」にハイスコアを与えるというルールを採用した。   

>「生産性」とか「社会的有用性」とか「所得」とかあるいは端的に「成功」を数値化して、それを基準に国民を格付けすることにした。   

>でも、すでに金や権力を持っている人間にハイスコアを与え、貧しい人に罰を与えるような傾斜配分なら、ただ格差が拡大するだけにしかならない。   

 

没個性の社会は惨めですね。   

 

>若い人たちが「浮く」ことに感じている恐怖   

>それに、全員が同じことをやって、ただ相対的な優劣を競っているだけの社会で「新しいもの」が生まれるはずがありません。   

 

そうですね。それはどんぐりの背比べの惨めさですね。   

 

>お互いの足の引っ張り合いをし、「出る杭」を打ち、「水に落ちた犬」を叩く……だけしかやっていないんですから。

 

そうですね。個性撲滅の励みですね。日本残酷物語のようなものですね。      

 

>そんな社会で自分の見識を貫こうとするのは難しい。   

>少しでも人と違うことを言ったり、したりすると弾き出される。   

 

出る杭は打たれるか。   

 

>だから、今の若い人たちは「浮く」ことを病的に恐れています。   

 

正にそれは日本病ですね。

 

>集団から「浮く」というのは、要するに「競争から脱落する」ことです。   

 

そうですね。わが国の序列社会の序列競争からの脱落ですね。恐ろしい村八分ですね。非国民ですね。         

 

>だから、デモもストも起きないのです。   

>そういう抵抗の運動を始めるときは、最初に誰かが「誰もしないことをして、誰も言わないことを言う」というリスクをとらなければなりません。   

 

自由とは意思の自由のことですからね。意思の無い人間には自由そのものにも意味がない。不自由を常と思えば不足なし。      

 

>でも、抵抗の旗を立てても、誰もついてこなければ、その人は1人だけ「浮く」ことになる。   

>だから、怖くて誰もあえて戦おうとしない。   

>そうやって学生運動もなくなったし、労働組合も機能しなくなったのです。   

 

そうですね。猿真似では長続きはしませんね。  

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英文法にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。     

 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 

 

 

 

 


お金が欲しい  

2024-07-12 01:06:03 | 文化

>現代ビジネス   >日本が劣化するのも当然優秀な人材が政治家と官僚に集まらなくなった「拝金主義」の罪   >大原浩(国際投資アナリスト・人間経済学研究所・執行パートナー)の意見・   >17時間   

>お金のストーカー   

>率直に申し上げよう。   

>私も「お金が欲しい」ことには変わりがない。   

>投資という仕事をしているのも、より多くのお金を稼ぐためである。   

>しかし、「お金」はあくまでも「手段」であり、「目的」ではないことも十分承知しているつもりだ。   

>「人類史上最大の発明(発見)は何か?」と問われれば、車輪、鉄、火など多くのものがあげられるであろうが、その中にお金(貨幣)も当然仲間入りするはずだ。   

>とにかくお金の持つパワーはすさまじい。   

>ほとんどありとあらゆる物やサービスを手に入れることができる。   

>例えば「先祖伝来の土地だから絶対に売らない」と言っていても、法外な金額を提示すれば変節するケースがかなりある。   

>「人の心」でさえ(少なくとも表面的に)買うことができる。   

>銀座のクラブで女の子にもてるのも「お金」の持つ強大なパワーのおかげである。   

>また、人間を「欲に目がくらんだ」状態に陥らせるのも「お金」の恐ろしい力の一つだ。   

>その人間の「欲の塊」であるお金を主として扱う金融業界、しかもその欲望の「中心核」ともいえる金融市場に40年以上身を置いてきた私は、「欲に負けて破滅した人々」の悲惨な末路をいやというほど見てきた。   

>そのように、「お金への欲求」が強すぎて「お金のストーカー」になってしまう人々については、昨年916日公開「『どうしたら儲かりますか?』と聞かぬこと。   

>投資は恋愛と同じ、ストーカーになったら終わり」で詳しく述べた。   

>お金はほとんど万能と言ってもよい力を持っているので、その魅力のとりこになりがちだ。   

>しかし、あくまで「手段」であり「目的」ではないということを決して忘れてはならない。   

 

そうですね。金は手段にはなるが目的にはならない。      

 

>お金を使って何をするのかが重要ということである。

>日本の拝金主義は明治維新から   

>時代を遡って江戸時代、経済的には必ずしも豊かではなかったかもしれないが、徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸幕府が開かれた1603年以来おおよそ260年間、戦争とは無縁の平和な時代であったといえる。   

>しかも、「和算の大家 孝和」は、ニュートン、ライプニッツと並ぶほどの業績を残した。   

>さらに、63日公開「YOASOBIのヒットは『第2次ジャポニスム』到来を告げるのか?」で述べたように、日本の浮世絵は、欧州の芸術家たちに「衝撃」を与えるほど完成度の高いものであったのだ。   

>だが、このように高度な精神文明を持っていた日本も、大航海時代以来世界を植民地化し、産業革命によって経済的に繫栄していた欧米には対抗できなかった。   

>下手をすれば日本が植民地化される危機にあったわけである。   

>そこで、「拝金主義」を含む欧米文化を積極的に導入し、「脱亜入欧」という言葉に代表されるような「西洋化」が行われた。   

>日本の拝金主義が明治維新から本格的になったという点については、私が執行パートナーを務める人間経済科学研所フェローである沼田功も同意見であるので「日本のお寺の新しい在り方」(355秒頃から)を参照いただきたい。   

>つまり、2021228日公開「1400年の歴史、世界最古の会社が日本に存在している…!」で述べたような日本の歴史において、拝金主義は極めて新しい現象であるということである。   

>欧米の植民地化から逃れるためには、「富国強兵」というスローガンを掲げた「拝金主義」も必要とされたが、必要悪であった。   

>欧米拝金主義のルーツ   

>それでは、欧米拝金主義のルーツはどこにあるのだろうか。   

>欧米が自らのルーツと「称している」ギリシャ・ローマ文化を考えてみよう。   

>「称している」と述べたのは、例えば古代ギリシャ人にとって、現在の西欧の人々はバルバロイと呼ばれる未開民族であった上に、ギリシャ・ローマ文化は中世のカトリック教会支配の「暗黒時代」には受け継がれず、イスラム圏に伝播したからだ。   

>ルネサンスとは、イスラム圏に伝播したギリシャ・ローマ文化を西欧が学んだということであり、直接のルーツはイスラム圏にあるのだ。   

>各都市によって個性があったが概ね精神文化を重んじたギリシャに対し、水道橋やコロッセオを始めとする建築技術などの実用性を重視したのがローマである。   

>そして、現代の欧米諸国の多くがローマの後継国家を名乗っている。   

>例えば米国上院の名称は「Senate」であるが、これは古代ローマの元老院を意味する言葉だ。   

>また、ドイツ語で皇帝を意味するカイザーは、ラテン語のカエサルに由来する。   

>欧米においては、精神性を重んじるギリシャ文化よりも、実用性を重んじるローマ文化の影響の方が大きいといえる。   

>過酷なカトリック支配に対する抵抗   

>もう一つ忘れてならないのは、欧州がカトリックの専制支配による現代で言えば北朝鮮のような「暗黒時代」を経験していることである。   

>カトリックによる宗教裁判や、それに伴う拷問や処刑のむごさは読者もよくご存じだと思う。   

>カトリック教会が雇った拷問のスペシャリストによる蛮行や、生きたまま人間を焼くという処刑方法は北朝鮮を凌ぐものであったといえよう。   

>このような蛮行が「神の御心」という「人間の精神」と密接な関りがある大義名分で行われたことは極めて重要である。   

 

ニーチェは「神は死んだ」といった。我々は自分自身で判断しなくてはならなくなった。思考停止ではいられない。     

 

>「神の御心」を武器に圧制を行うカトリック教会に対抗する形で生まれたのが近代科学である。   

>火あぶりにされそうになったガリレオ・ガリレイが「それでも地球は回っている」とつぶやいた話は有名だ。    

>それと同様に、「唯物論」も「神(カトリック教会)」の専制支配に対抗する勢力として生まれたといえよう。   

>日本で「無神論」と公言することは何の問題もないが、カトリック教会の対抗勢力として「唯物論」(無神論)が発達した欧米において「無神論」と公言することは、左翼と右翼の対立のような「『宗教』と『無神論』との対立」に巻き込まれることになる。   

>共産主義も資本主義も無神論   

>結局、欧米拝金主義の根源には「神を信じない代わりにお金を信じる」という考え方があるように思える。   

 

神の導き依ることなく、金に導きに依るのですね。現金な人ですね。     

 

>欧米文化は、東洋文化のようなあいまいさに乏しい。   

>宗教(精神主義)と拝金主義(物質主義)の対立も白黒をはっきりつけようとする。   

 

そうですね。物質は現実の中にある、精神は非現実の中にある。これは論旨の基礎となる。      

 

>「神の御心」ならぬ「共産党の御心」が絶対である共産主義の「ライバル」とも言える宗教を毛嫌いして弾圧してきたことは、旧ソ連や共産主義中国などの事例から明らかだ。   

 

権威主義は人間様の世界の出来事ですからね。わかりやすい。身に沁みる。       

 

>共産主義が「唯物論(無神論)」という一種の宗教だということもいえる。   

>それでは資本主義はどうであろうか?    

>こちらも、自然界の弱肉強食を基本とした唯物論である。   

>さらには、「お金によって神を支配する」試みが行われていると言える部分もある。   

 

宗教家は金集めが上手いですね。   

 

>だが、もちろん欧米人にも精神がある。   

>だから、唯物論の一部である拝金主義によって「くそみたいな仕事」でお金を稼ぐ一方で、ボランティアなどの社会貢献で精神のバランスをとっているのである。   

>だが、このような「二律背反」の生活によって、人間は本当に幸せになれるのであろうかという疑問が生じる。   

>幸せになることが「目的」   

>歴史上、人間の精神とお金(もの)とは様々な関係性を構築してきた。   

>しかし、結局のところ人間の究極の目的は「幸せになる」ということではないだろうか。   

 

そうですね。   

 

>もちろん、基本的な経済的豊かさは必要だ。   

526日公開「経済的繁栄は、ネットは、人々を『幸福』にしたか? 

>幸せを感じるのは人間の心だ」で述べたように「貧すれば鈍する」から、極度に貧しい状態で幸せになるのは難しい。   

>「人はパンのみにて生きるにあらず」という有名な言葉がある。   

>精神性の重要性を示しているが、同時に生きるためにパン(食料)が不可欠であるということも意味している。   

>明治維新以来、それまで精神性を重視していた日本でも拝金主義が広がった事はすでに述べたが、バブル崩壊以降その傾向が加速したように思える。   

 

日本人には精神がない。   

生まれた時には宮参り、結婚式はキリスト教会、葬儀の時は仏式のご厄介になる。これは、良い気分・雰囲気・感情を追及した結果である。精神的な内容の追求ではない。それが外国人の日本人に対する不可解である。      

 

>世間的にはバブル期に拝金主義が蔓延したとのイメージがあるだろう。   

>確かにそのような側面は真実だが、バブル期に広がった拝金主義が消え去らないのに、稼げなくなっていった事が日本の最大の不幸だと考える。   

>現在の日本では一部の例外を除いて、パンを手に入れることができない人々は稀だ。   

>だから幸せになれるかどうかは精神性=「自分の内面の問題」にかかってくる。   

>適度な「拝金主義」   

2020124日公開「仮想現実に覆われたこの世界で認識を変えれば覇者になれるのか」、2021626日公開「ビジネスも、投資も、認識を変えれば成功が手に入る…現代に生かす『唯識論』」などが、「内面」の問題の指針になるであろう。   

>また、欧州の文化を受け継いでいる米国も、「ゴールドラッシュ」に象徴されるような拝金主義の国であった。   

>だが、その拝金主義が加速し、収拾がつかなくなったのは、1990年代前半以降であるといえる。   

ITや新型金融が、米国を含む世界をカジノにした。   

>そして、618日公開「いよいよ『米国民主主義』=『弱肉強食制度』が崩壊するといえる『これだけの理由』」となったわけだ。   

>冒頭で述べたように私も「お金が欲しい」ということが、働く動機の重要な部分を占める。   

>だが、拝金主義が行き過ぎて「お金にならないことはやらない」という風潮になれば、社会や文明を維持することができない。    

>例えば、企業における後輩の教育・指導は、教える本人にとって直接金銭的なメリットがあるわけではない。   

>むしろ後輩が優秀な人材として成長すれば、自分の存在を脅かすことになる。    

>また、「大義」や「社会貢献」も「金にならないなら意味が無い」ということになってしまう。   

>優秀な人材が、医者、(外資系)コンサル、IT業界に流れて、政治家や官僚の質が下がっているという意見があるが、私もそれに同意する。   

 

各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy. 政治家には政治哲学が必要である。   

日本人には哲学がない。日本語は写生画の言葉である。現実は表現できるが非現実 (考え・哲学) の内容は日本文では表現できない。   

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’ (あるアメリカの国務長官)   

(たみ) (しん) () くば立たず。(政治は民衆の信頼無くして成り立つものではない)  

日本人は政治下手ですね。どうしたら人の信頼が得られるか分かっていない。   

マッカーサ元帥は1951年5月5日の上院合同委員会で日本人を以下のように評していました。  

‘もしアングロ・サクソンが人間としての発達という点で、科学とか芸術とか文化において、まあ45歳であるとすれば、ドイツ人もまったく同じくらいでした。しかし日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状態にありました。近代文明の尺度で測れば、我々が45歳で、成熟した年齢であるのに比べると、12歳の少年といったところ like a boy of twelve でしょう。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて )  

マ元帥の発言はどの駐日大使よりも率直でしたね。外交辞令がない。彼は知日派の人であった。  

 

>「稼げるかどうか」が人間の評価の基準となる拝金主義が、国家を衰退させる事を恐れる。   

 

そうですね。衣食足りて礼節を知るですね。   

 

 

 

 

 


小野元裕氏  

2024-07-11 00:40:35 | 文化

>産経新聞   >ロシアが北海道に侵攻する日ウクライナ侵略800日超、交流団体が実感した最悪シナリオ   >13時間・   

>ロシアによる侵略を受けて800日以上がたったウクライナ。   

>大阪の民間交流団体が6月、同国を約1年ぶりに再訪し、現地の状況を視察した。   

>帰国した団体のメンバーがこのほど講演し、ロシアが隣国を蹂躙(じゅうりん)し続ける状況を「泥棒が家に居座り、警察が追い出せない」と例えてみせた。   

>ウクライナの地で戦争の悲惨さを改めてかみしめた彼らが、日本人に訴えたいこととは-。   

>「戦争回避に国力必要」   

>「絶対、戦争をしてはいけないと痛感した。   

>隣国と戦争をしないためには国力をつける必要がある」   

>6月30日、大阪市天王寺区内で開かれた帰国報告会。   

>市民ら約100人ですし詰めとなった会場で、主催した日本ウクライナ文化交流協会(大阪府八尾市)の会長、小野元裕さん(54)はこう呼びかけた。   

>戦禍のウクライナで知人らに話を聞き、日本も人ごとではないと感じたからだ。   

>天理大でロシア語を専攻した小野さんは、ウクライナが「ロシア発祥の地」と知ったのをきっかけに、平成17(2005)年に同協会を設立した。   

>日本とウクライナ両国間の交流を図る最も古い団体として、「美しい国」(小野さん)と評するウクライナを紹介する活動を草の根レベルで続けてきた。   

>しかし、2022(令和4)年2月、ロシアによる侵略が始まった。   

>協会では寄付金などでウクライナ西部に避難所の建設を進め、昨年6月に現地を視察。   

>今回も小野さんら3人が約1年ぶりの視察として、5月31日から6月9日までの日程で戦禍のウクライナを訪れた。   

>首都キーウや整備した西部の避難所などを見て回り、現地の人たちと交流したという。   

>支援物資送り続ける   

>小野さんに同行する形で今回初めてウクライナを訪れたのが、兵庫県西宮市の社会福祉法人「すばる福祉会」理事長、西定春さん(77)。   

>「21世紀のいま、隣の国を軍隊が踏みにじる。   

>こんなことがあっていいのか」との思いに駆られたからだった。   

>西さんは平成7年1月の阪神大震災で被災。   

>侵略が始まって以降、ロシアに対する怒りとともに、寒い冬を越すウクライナの人たちの姿が震災当時と重なった。   

>そこで「困っている人たちに喜んでもらおう」と、使い捨てカイロを寄贈する活動を始めたという。   

>実は昨年6月のウクライナ訪問にも同行しようと思ったが、がんを患ったため見送った。   

>今回、ようやくかなった訪問では、現地でカイロ寄贈に対する感謝の言葉をもらったといい、「今後もカイロを送り続けようと思う」と目を細めた。   

>同行したもう一人は、小野さんの妻で歌手、OnoAki(オノ・アキ)さん(53)。   

>1年ぶりの再訪だったが、首都キーウはロシア軍の攻撃で破壊された建物跡が残る一方、修復された街並みも目にした。   

>ただ、現地の人たちからは「また、いつロシア軍に破壊されるかもしれないので、建物工事は中止されている」といった話を聞いた。   

>中心部にある独立広場にも足を運んだ。   

>戦争で亡くなったウクライナ兵らをしのぶ小さな国旗が数多く並ぶ光景に「胸が詰まる思い」がしたという。   

>同国西部の避難所には日本のこいのぼりを贈ったが、戦時下で標的になる恐れもあり、掲揚は見送られた。   

>Akiさんは「戦争が終わり、こいのぼりが泳ぐ日が来てほしい」と語った。   

>対露で日本は同じ立場   

>講演で小野さんは、ロシアのウクライナ侵略は2014年のクリミア侵攻から始まっていると強調した。   

>ウクライナ人について「ロシアを追い出そうという思いが強い」とし、ウクライナの現状について「家(ウクライナ)に泥棒(ロシア)が居座って、警察(米欧などの西側諸国)が追い出せない状況だ」と表現した。   

>侵略の終結に向け「ウクライナ側が停戦を求めるべきだ」との一部意見に対しては「ナンセンス(無意味)」と一刀両断。   

>ウクライナが国土の約3割を奪われた状態で停戦すれば「(西側諸国の)支援国がひくと、ロシアがウクライナ全土を攻め落とし、隣国も攻める」とのシナリオを挙げて懸念を示した。   

>特にロシアのプーチン大統領については「(先の大戦直後に)『北海道を取り損ねた』と明言している。   

>北海道も攻めてくるかもしれない」と警戒感をあらわにした。    

>長年続けてきたウクライナとの交流活動。   

>小野さんはこんな表現でウクライナと連帯する必要性を訴えた。   

>「ウクライナはクリミア、日本は北方領土をとられている。   

>同じ立場のウクライナとは手をつなぎ、ロシアを追い出すまで支援を続ける」   

 

ウクライナはソ連崩壊により核兵器を放棄した。しかし、プーチン大統領は非核国ウクライナに侵攻し核兵器使用をちらつかせて恫喝した。

これにより我が国の非核三原則に依拠した安全神話は消滅した。非核三原則とは 核兵器を「持たない、つくらない、持ち込ませない」の三原則を指すものと1967 (S42) 12月に佐藤栄作首相は説明した。日本人のお花畑はもうない。

「世界大戦を含むあらゆる戦争はすぐ終わらせられる。講和条約を結んだ場合、あるいは1945年の米国による広島と長崎への原爆投下と同じことをした場合だ」 (ロシアのメドベージェフ前大統領

‘ウクライナでの戦争の教訓は、抑止力によって未然に戦争を防ぐ方が、侵攻してきた敵を後退させることよりも遥かに望ましいということだ。’  (マシュー・ポッティンジャー) 

‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。’ (小野寺元防衛相     

我が国は平和国家である。だから我が国は敵国には戦わずして勝つ必要がある。それに見合った抑止力を持つことが急務である。

'為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり'  上杉鷹山 (うえすぎ ようざん)   

 

>(西川博明)   

 

 

 

 

 

 


松下隼司氏  

2024-07-10 23:25:44 | 文化

>プレジデントオンライン  >授業時間は他国と大差ないのに民間人にはわからない日本の小学校教員の「給食を食べる暇もない」激務の背景   >松下隼司の意見・   >10時間・   

>教員の労働環境の改善が課題になっている。   

>大阪市の公立小学校に勤務する松下隼司さんは「私の学校では午後に45分間の休憩時間が設けられているが、実際に休んでいる同僚を見たことがない。   

>朝8時ごろから定時の17時までノンストップで走り続ける働き方が当たり前では、教員になりたいと思う人は減っていくだけだ」という――。    

 

働き中毒ではありませんか。All work and no play makes Jack a dull boy.     

 

>日本の小中学校の教員は働きすぎている   

>最近、教員の働き方や給与を定める法律「給特法」の見直しで、残業代の代わりに給与に上乗せされる「教職調整額」を、月給の4%から10%以上に引き上げようとする動きが出ています。   

>時間外労働の長さ(残業時間や家に持ち帰っての仕事)を考えると、引き上げられるのが10%以上というのは低いな~と正直、思います。   

>でも、消費税と同じように今後、少しずつ引き上げてもらえるかもしれないと考え直しました。   

>時間外労働の他に、教員の業務量の多さも海外の教員と比較して取り上げられるようになりました。   

 

業務の内容の海外の教員との比較が大切ですね。   

 

2018年のOECDの調査によると、日本の小中学校教員の1週間の仕事時間は50時間を超えていて、48の参加国・地域の平均38.3時間を大幅に上回り、最長です。   

 

仕事時間の比較だけでは問題は解決しないでしょうね。   

 

>学校の先生はいつ休憩しているのか   

>こうした教師の働き方の実態がメディアで報道されるのと合わせて、「教員不足」「教員採用試験の倍率低下」「教員の休職・退職」といった問題も取り上げられるようになりました。   

>だから、給特法が1971年以来、初めて引き上げられることで、教員になってみようと思われる方がほんの少しでも増えることを期待しています。   

>そして、給与改善の次に、労働環境も少しでも改善されることを願います。   

>教員の働き方は民間企業とは少し異なるため、「休憩時間」の実情については、あまり知られていないかと思います。    

>今回は、現場の教員が普段どのように働いているのかを知ってもらうため、休憩時間にフォーカスして紹介します。   

>私の場合、勤務時間は830分から17時までです。   

>でも、児童が8時すぎから登校するので、8時ごろに出勤しています。   

>私には今、保育園に通う4歳の娘がいて、毎日、送り迎えをしています。   

>最初、保育園に「なぜ、こんなに早い時刻に預けるのか?」「もっと遅めに登園してもいいのでは?」というようなことを言われました。   

>私が学校の実情を粘り強く説明して、早めに登園することを許してもらえるようになりました。   

>45分間、休んでいる教員を見たことがない   

>教員の休憩時間(1日の勤務時間が6時間を超える場合)は、145分間です。   

>私は、教員22年目ですが、勤務したどの学校でも1515分~16時が休憩時間として設定されていました。   

>おそらくほかの学校でも昼食時ではなく、放課後に休憩時間が設定されていると思います。   

>それは、昼食時間は児童の給食の時間で、教員は休憩できないからです。   

>給食を運び、配膳、おかわり、片付けをすると、教師の給食を食べる時間は15分程度です。   

>しかも15分すら確保できないこともあります。   

>児童が給食をこぼしたり、吐いたり、ケンカをしたりといったトラブル対応があったら、昼食をとれないこともあります。   

>だから、休憩時間が1515分~16時に設定されているのです。   

>ただ、この45分間の休憩時間に休んでいる同僚を、私は22年間の教員生活で1人も見たことがありません。   

>私も1度もありません。   

>その理由は、そもそも休憩時間が6時間目の授業と重なっているからです。   

6時間目の授業が終わるのは、1530分ごろです。   

>そこから帰りの支度をさせて、「さようなら」の挨拶をして、さらに児童を補習や行事指導で残すこともあります。   

>児童のために休憩時間を返上しています。   

>そしたら、あっという間に休憩時間が終わる16時です。   

>結局、出勤してから定時まで働き続けることになり、17時を過ぎてからようやく一息つけるようになります。   

>重要なイベントが休憩時間に被っている   

>校内で会議や研修がある場合、通常は16時から始まります。   

>しかし、内容が多い場合は、会議や研修が早め(休憩時間中)に始まることがあります。   

>児童のためにというのはもちろんですが、会議や研修が定時を超えてしまうと、育児や介護や家事や通院などの事情がある教員に負担をかけてしまいます。   

>そうならないように、という配慮もあります。   

>また、校外で研修がある場合(16時開始)は、休憩時間を使って移動しないと間に合いません。   

15時ごろから校外で研修がある場合は、研修時間と休憩時間と重なっています。   

100人以上の教員がいる研修会場で、休憩時間だからといって退出する教員を、私はこれまで1人も見たことがありません。   

>もちろん私もです。   

>理由は児童のためだからです。   

>また、家庭訪問や学級懇談会や期末個人懇談会も、教員の休憩時間と完全に重なっています。   

>そんな事情がありながらも、私は保護者に、「お忙しい中、お時間を設けていただきありがとうございます。」と、心を込めて言ってきました。   

>休憩時間こそ仕事をするチャンス   

>そもそも私は、自分の休憩時間が何時から何時まで設定されているか、教員になって10年間は知らなかったのです。   

>休憩時間を意識しない働き方を当たり前のようにずっと続けていました。   

>だから、夏休みや冬休みに45分間の休憩時間をとれると、贅沢な時間だな~、優雅な時間だな~と思っていました(春休みは年度末と新年度準備の業務がものすごく多いので、45分間の休憩はとれていないです)。   

>会議や研修、出張などがない日の休憩時間は、仕事をするチャンスの時間です。   

>放課後に会議や研修があると、授業や行事の準備をする時間がほとんどないからです。   

>休憩時間に少しでも仕事をして、残業や自宅に持ち帰っての仕事を少しでも減らします。   

>だから、休憩時間に休んでいる同僚を見たことがないのです。   

>ちなみに、都道府県や自治体によって、教員1人の週あたりの授業時間は違います。   

>私の場合、クラブ活動や委員会活動の時間を入れて、授業時間は週27時間程度です。30時間(6時間×5日)、全部授業で埋まっている教員も全国にはたくさんいるかと思います。   

>ノンストップで働くのが当たり前だったが…   

>これらの事情で、休憩時間に休憩しない(できない)ですが、休憩時間の振り替えはありません。   

1度もです。

>求めたこともありません。   

>私のほかに求めた教員や求められた管理職も知りません。   

>お互いどうしようもないことを知っているからです……。   

 

日本人には意思が無い。だから大人しくじっとしている。自発性が無い。ひとえに忍耐が大切だと信じている。  

求めよさらば与えられん。(自ら積極的に求める態度が必要であるという事。) 

 

>休憩時間をとっているどころではないぐらいの業務内容・業務量があることを、お互いに知っているからです……。   

>私は朝8時ごろから退勤するまでノンストップで走り(泳ぎ)続けるような働き方を20年以上、続けてきました。   

>これが当たり前だと、もう慣れてしまいました。   

 

思考停止はよくないですね。   

 

>でも、自分のような働き方を若い教員に求めてはいけないと思っています。   

 

そのリーズン (理性・理由・適当) が大切ですね。リーズナブルな解決法が必要ですね。      

 

>休憩時間など、教員を取り巻く労働環境が少しでも改善すれば、「教員不足」や「教員の休職・退職」や「教員採用試験の倍率減少」の解消につながるとも思います。  

 

そうですね。   

 

>教員の働き方について、「業務をもっと効率化することで、休憩時間をとれたり、残業や仕事の持ち帰りが減ったりするのでは?」という考えがあります。   

>しかし、これは難しいと言わざるを得ません。   

 

外国との比較検討が役立ちそうですね。   

 

>教員数をもっと増やしたり、1クラス当たりの児童数の数を減らしたり、業務量を日本以外の先進諸国の水準にしたりするのは現実的ではないからです。   

>お金もものすごくかかります。   

 

そうですね。教育にお金をかけるのは文明国ですね。   

'為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり'  上杉鷹山 (うえすぎ ようざん)         

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---------- 松下 隼司(まつした・じゅんじ) 公立小学校教諭 1978年生まれ。   

>奈良教育大学卒業。   

2児の父親。   

>関西の小劇場を中心に10年間演劇活動。   

>令和6年版教科書編集委員を務める。   

>著書に絵本『せんせいって』(みらいパブリッシング)、『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)、教育書『むずかしい学級の空気をかえる 楽級経営』(東洋館出版社)、『教師のしくじり大全 これまでの失敗とその改善策』(フォーラムA企画)などがある。   

>教師向けの情報サイト「みんなの教育技術」でコラムを持つほか、Voicy「しくじり先生の『今日の失敗』」でパーソナリティを務める。   

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