>BBCニュース >【解説】ヴァンス米副大統領が見ている世界とは――なぜそれが重要なのか >BBC news によるストーリー・ >12時間・
>マイク・ウェンドリング、BBCニュース
(略)
>上院議員だったころのヴァンス氏は、アメリカの関与と費やされた額の大きさをしばしば批判していたと、ジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州選出、共和党)は振り返る。
>「当時の彼の立ち位置は、今とよく似ていた。
>つまり、この紛争は終わらせる必要があるという意見だった」と、ホーリー議員はBBCに話した。
>「(ウクライナでの戦争は)アメリカの安全保障に最も有利な形で終わらせる必要があり、欧州の同盟国が今より多くの責任を担うような形で終わらせる必要がある」というのが、ヴァンス氏の考えだと、ホーリー議員は述べた。
>ヴァンス氏はかねて、バイデン政権は不法移民の流入抑制よりもウクライナに熱心だと、しきりに非難していた。
>ロシアのウクライナ全面侵攻が始まった後、そして上院選の最中だった2022年に書いた文章で、彼は「この国の南側の国境が不法移民の津波に飲み込まれている最中に、ウクライナの東川の国境を最優先にするなど、あり得ない話だ」と述べている。
>ウクライナに関するこうした意見は今年2月末、あの大統領執務室での場面で一気に表面化した。
>ゼレンスキー大統領との劇的な口論の中でヴァンス氏は、ゼレンスキー氏には敬意が足りない、政治家をウクライナの「プロパガンダ・ツアー」に送り込んでいる、アメリカの援助への感謝が足りないと、たたみかけて非難した。
>「アメリカ合衆国と、あなたの国を救おうとしている大統領に、何か感謝の言葉を伝えたらどうです」と、彼はウクライナ大統領に迫った。
>このやりとりを見た欧州各国の首脳は、ゼレンスキー大統領を擁護しようと躍起になった。
>そしてそれと同時に、和平協定の可能性を探る交渉をなんとか維持しようと努めた。
>ヴァンス氏はさらにその後、「30年も40年も戦争をしていない、どこかの国からの」軍隊派遣でウクライナの安全を保証するなどばかげていると見下す姿勢を示した。
>このこともあらためて、多くの同盟国の怒りを買った。
>本人は後になって、自分の発言は英仏についてではないと釈明した。
>ウクライナに平和維持軍を派遣する意向を公表しているのは、英仏だけなのだが。
>しかし、同盟国の怒りを買っても構わないという副大統領のその姿勢もまた、本人の世界観を反映している。
>本人の言葉を借りるならば彼は、「どの国が良い国でどの国が悪い国かなどという、道徳を気にしている」暇はないのだから。
>「これは、道徳などどうでもいいということではなく、どういう国と交渉しているのか、そのことについて正直でいなくてはならないという意味だ。
>この国の外交政策の主流派のほとんどが、この点についてまったく失格だ」。
>ヴァンス氏は昨年、米紙ニューヨーク・タイムズのコラムニストにこう話している。
>ヴァンス氏の論調は、上院議員としての2年間と、トランプ氏の副大統領候補に選ばれて以降で変化している。
>民主党のコーリー・ブッカー上院議員は、ヴァンス氏はかつて「とても現実的で思慮深い」人物だったと話す。
>「なので最近のいろいろには驚いている」とブッカー議員はBBCに話した。
>昔と今でヴァンス氏は人が変わったと、同じように言う人はほかにもいる。
>米誌アトランティックで執筆するデイヴィッド・フラム氏は、15年以上前のヴァンス氏と今の副大統領で、物の見方はかなり違うと言う。
>当時オハイオ州立大学に通っていた元海兵隊員のヴァンス氏に、フラム氏は自分のウェブサイトに保守政治について寄稿するよう初めて依頼した。
>「当時の彼は今とは違って、国の社会政治の風潮のために闘う戦士では決してなかった」
>フラム氏はジョージ・W・ブッシュ元大統領のスピーチライターで、今ではトランプ大統領を厳しく批判する。
>そしてそのフラム氏は、ヴァンス氏がロシアを「イデオロギー的に見上げて」いるに等しいと言う。
ロシアは昔からのやり方で領土の拡張に励んでいるのでしょうね。
>ミュンヘン安全保障会議で言論の自由について語ったヴァンス氏は、西側諸国の保守派やキリスト教徒が関わった事案をいくつか挙げた。
>しかし、ロシア政府が表現の自由を厳しく取り締まっていることには、何も触れなかった。
ロシアには昔から表現の自由はありませんでしたね。
>ヴァンス氏とその関係者は、彼がロシアのウラジーミル・プーチン大統領に共感しているという意見を否定する。
>2024年のミュンヘン安全保障会議で当時オハイオ州選出の上院議員だったヴァンス氏は、 「プーチン大統領が親切で親しみやすい人だなどと主張したことは一度もない」と演説で述べた。
それはそうでしょうね。
>「(プーチン氏に)賛成する必要はない。
>彼と争っていいし、今後もしばしば争うはずだ。
>しかし、彼が悪者だからといって、基本的な外交に取り組んではいけないとか、アメリカの国益を優先してはいけないとか、そんなことがあるわけはない」
>BBCはホワイトハウスに、ウクライナとロシアに関するヴァンス氏の立場についてコメントを求めている。
>ヴァンス氏に言わせると、ウクライナでの紛争を素早く終わらせるとは、何千マイルも離れた場所で何十億ドルも使い続けるのを止めさせるという、それだけで済む話ではない。
>アメリカとその友好国は、ウクライナよりも大きな問題に注力すべきなのだと、ヴァンス氏は自ら口にしている。
>それは中国のことだ。
そうですね。中国も領土の拡張に精を出していますね。
>ヴァンス氏は,中国が「今後20年から30年にかけて、この国にとって最も重要な競争相手になる」と発言している。
>ヴァンス氏はウクライナに対する持論を、その内容もさることながら、公の場で堂々と披露してみせた。
>それはトランプ第2次政権の初期を印象付ける、劇的な場面だった。
>しかもあの場面は、劇的だったというだけでなく、副大統領のイデオロギーや、トランプ政権における彼の重要性、そして彼が世界におけるアメリカの立場をどう見ているかを、鮮明に示すことになったのだ。
そうですね。侵略してくる相手は議論になるような国ではありませんね。
中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。経文など漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。
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中華 (ちゅうか) [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる] 東夷 (とうい) [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した] 南蛮 (なんばん) [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう) [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき) [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。
>(追加取材: レイチェル・ルッカー、アンソニー・ザーカー、リリー・ジャマリ)
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