私の広場~写真大好き

相変わらず好奇心は旺盛です。
目標はユネスコ無形遺産に登録された全国33件の
山車祭りを見歩くことです。

【中国空撮写真展】鳥のように空を飛ぶ

2023-01-27 12:42:29 | 風景

【中国空撮写真展】鳥のように空を飛ぶ

      ”空から見る 世界は斬新だ”

飯田橋にある日中友好会館美術館で開かれている「中国空撮写真展」

中国北京にある星球研究所との共催により、中国大陸の地形的特徴を

空撮写真家がアーティスティックな視点で捉えた雄大な自然美と人々

によって作り出された写真が展示されている。

改めて中国大陸の広大さと奥深さに驚かされた。

”夕陽に映える見ん岷山山脈”

四川省成都市から世界遺産である九寨溝(きゅうさいこう)へ向かう途中、

まず目に入るのは「第一階段」の端に聳えたつ岷山山脈である。

”チベットのチョモランマ道”

世界で最も高いところにある自動車道。

遥かかなたには海抜8848mの世界最高峰・チョモランマが見える。

”クデンニマ氷河と氷湖の鏡”

中国とインドの境界にあるチベット・クデンニマ氷河。氷河から溶け出した

水はゆっくりと谷を流れ、美しい湖となる。その湖面は、夏にはトルコ石の

ように碧く輝き、冬は凍結し幻想的なグレイシャーブルーに変わる。

”カシュガルの赤い地層”

新疆ウイグル自治区のカシュガルには珍しい赤い地層の地形群がある。

赤や黄色い丘に、ゴビ砂漠の黒い砂が幾重にも重なり、まるで大地に

はめ込まれた巨大な油絵のようだ。

”伊寧(イーニン)の色とりどりの畑”

新疆ウイグル自治区は中国全土の六分の一を占める。広大なエリアには荒涼と

した砂漠もあれば、気候が良く、肥沃な土地を抱える農業地域もある。

カザフ族が暮らすイーリー河谷には、様々な農作物によって彩られた大地が、

巨大なパレットのように広がる。

”クムタグ砂漠”

クムタグ砂漠はチベット高原の北に位置し、新疆ウイグル自治区の北東部から

甘粛省西部にかけて広がっている。古代シルクロードの西域南道はこの地を

通っていた。「クムタグ」とはウイグル語で「砂の山」の意味である。

”伊犁(イーリー)のラベンダー畑”

新疆のイーリーには広大なラベンダー畑がある。ラベンダーは約70年前に

海外から輸入された。

”唐辛子を干す回族の人たち”

新疆ウイグル自治区の長い日照時間、昼夜の激しい温度差、乾燥した爽やかな

気候は、唐辛子の栽培に適している。回族の住民によって刈り取られた

唐辛子を干しているところである。これらの唐辛子は地元で消費するだけで

なく、唐辛子の料理が有名な四川省や湖南省などにも運ばれる。

”省境を流れる黄河”

黄河流域は古代中国文明にとって重要な地域である。黄河はチベット高原を

源とし、北側にある内モンゴル高原に入ってから、黄土高原の陝西省と山西省

の境でS字型に大きく5回うねる。黄河の水は河渡高原を流れる際に大量の泥や

砂を運ぶため、水の色が黄色く変化するのである。

”雪の咸陽地杭院”

地杭院は中国古代建築の一つで、4000年の歴史をもつ神秘的な住居だ。

堅牢な建物内は、冬は温かく、夏は涼しく、暴風や雑音を遮る。そして地震

の心配もない。この村では人の話し声や動物の鳴き声はするのに、家屋が

見えないことから「地平線下の古村落」と呼ばれている。

「地杭院の建造技術」は中国国家級無形文化遺産に指定されている。

”嘉峪関関城”

万里の長城の終点は、甘粛省にある嘉峪関である。「関」は戦時においては、

人々の行き来を封鎖したり、制限をしたりする国境守備の軍事拠点であった。

”秋の風物詩「晒秋(さいしゅう)」”

中国の南方では、農作物の天日干しを「晒秋」と言う。安徽省の「晒秋」は、

農家の軒下から突き出した長い竿を使って行うのが有名である。水墨画の

ような街並みに、赤や黄色の農作物の数々が彩りを添え、美しい風景である。

”恭城(きょうじょう)の柿”

「恭城月柿」は400年前から栽培が始まった。広西チワン族自治区の特産品

である。糖度が極めて高く、滲み出た果糖が凍ってできた霜が月のように見える

ことから、月柿と呼ばれている。秋になると農家の庭には、収穫された

ばかりの柿が色鮮やかにずらりと並べられる。

”黿頭渚(けんとうしょ)の満開の桜”

1972年に日中の国交が正常化した後、日本から多くの桜の苗木が贈られた。

今では南京、杭州、長沙、武漢など多くの都市には花見の観光スポットが

誕生している。

”紅葉に包まれた南京美齢宮”

南京市市紫金山の麓にある美齢宮。秋になると美しい紅葉のグラデーションが

丘一面に広がる。まるで黄金のネックレスのようなプラタナスの並木、緑色に

輝くエメラルドのような美齢宮の姿は、空撮ならではの光景である。

”隣接する広州の住宅と湿地公園”

中国では急速な都市化計画が進められており、都市周辺の古い街を侵食し

ていく中「都市の中の村」が誕生した。広州市海珠区にある「都市の中の村」

と道路を隔てて対峙しているのは、新しくできた都市湿地公園である。

”ドイツ建築が立ち並ぶ青島の旧市街”

山東省青島市にはドイツ、スペイン、イギリス、日本、ロシアなど、各国の

建築様式で建てられた建物が360棟以上現存する。中でもドイツ式建築は

「赤い屋根、青々とした樹木、青い空と青い海」と、謳われる特徴的な

風景を作り出している。写真中央の四角い建物はドイツの総督府だった。

”秋色に染まる鄭州人民公園”

中国の多くの都市や建造物には「中軸線」という概念があり、中心を通る線を

基に造られている。金色に染まるプラタナスに囲まれた広場の中央に蓮の花の

噴水があり、その周りでは住民たちが「地書」を楽しんでいる。

「地書」とは、筆に水を含ませて地面に書を書くこと。芸術と運動を同時に

楽しめるとして人気である。

”杭州の八卦田”

杭州の八卦田は、南宋時代(1127~1279)には皇帝家の田畑だった。毎年春

には、皇帝自ら牛に鍬を引かせて土を耕したり、養蚕のための桑の葉を育てたり

していた。

 

 ~鳥のように空を飛んでみたい~ 誰もが憧れる。

そんな夢を叶えてくれた空撮写真、それも判っているようで

何も知らない中国の美しい姿を見せてもらった。

中国の新進気鋭の空撮写真家57人が、雄大な自然美と、人々に

よって作り出された造形美を、70枚の写真に収めた写真展だ。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【鬼怒川の紅葉】

2022-11-20 10:41:35 | 風景

【鬼怒川の紅葉】

関越道沼田ICを降り、金精峠のトンネルを抜けて日光へ・・・

丸沼も菅池も紅葉は終わっていた、勿論金精峠の紅葉もすっかり落ちていた。

見下ろす湯の湖も、そそり立つ男体山の紅葉も初冬の景色に代わっていた。

湯の湖は白樺が白さを増して寒々しい感じだ。

僅かに残ったモミジがススキの中で寂しく色添えをしていた。

戦場ヶ原は、いちめん草紅葉に代り、冬の訪れを感じさせる。

中禅寺湖には、道路わきに色ついた何本かのモミジをバックに、外国人

旅行客が楽しそうにスマホで写真を撮っていた。

鬼怒川まで下りて来ると、色着いた景色を見ることが出来た。

鬼怒川楯岩大吊橋・・・温泉街と名勝「楯岩」を結ぶ、全長140mの吊り橋

から鬼怒川の流れを下に見て、揺れる吊り橋の手すりにつかまりながら、

オッカナビックリ橋の真ん中で折り返した。

震度7程度の揺れだろう、立っていられないくらいで怖かった。

会津鬼怒川線に沿い、鬼怒川を遡って湯西川温泉に向かう道路わきの紅葉が

いろ鮮やかで、見事な紅葉景色を展開していた。

会津鬼怒川線の鉄橋を、電車が跨ぐ一瞬を捉えようと、鉄道写真マニアが

ずらりと並び見構えていた。

鉄橋をこえると間もなく福島県である。

11月中旬ともなると紅葉の見ごろは下に下りて来る。

東照宮前の神橋の紅葉も終わりだ、紅葉が終わっても東照宮の人気は高く、

駐車場に向かう車で大渋滞だ。

奥日光の紅葉は何度も見て来たので諦めもついた。

今まで来たことのなかった鬼怒川沿いの紅葉の見事さに、来た甲斐があった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【涼を求めて】

2020-08-07 10:30:00 | 風景

【涼を求めて】

今日は立秋、暦は名のみコロナに追い打ちをかけるように

猛暑が始まった。

暑さしのぎになればと、涼しそうな景色をお届けいたします。

コロナに負けず、熱中症に負けずに猛暑を乗り切りましょう。

乗鞍の頂上付近には夏でも、あちこちに雪が残っている。

雪の多い良いところでは、夏スキーを楽しむ人たちが颯爽と滑っていた。

標高1590mにある「牛留池」針葉樹に囲まれた静かな池だ、水面には

乗鞍岳が逆さまに映り込むビュースポットである。

乗鞍高原一の瀬園地にある「まいめの池」無風状態ならここも乗鞍岳が

綺麗に映り込まれる。秋は紅葉の綺麗なところでもある。

 

乗鞍高原には魅力の詰まった三つの滝がある。

上から「三本滝」中ほどに「善五郎の滝」下には「番所大滝」、それぞれ

滝水の落ちっぷりが格好いい。

この滝は「善五郎の滝」

こちらの滝は「白糸の滝」、富士山の伏流水が流れ落ちる滝である。

幾筋もの白い糸が流れ落ちる滝は、優しくもあり、もの悲しそうにも見える。

白糸の滝の近くにある養鱒所の中には、可愛らしく綺麗な水が流れていた。

こちらは尾瀬沼、早朝だったが山には霧が立ち込め、青い水面が揺れていた。

自粛生活が続き何処にも出かけられない、以前行った時の

景色を思い浮かべながら、何枚かの写真をUPしてみた。

少しでも涼しさを感じていただければと思います。

猛暑は時がたてば去っていきますが、コロナの奴はいつまで

居座っているのだろう。早く消えてくれと祈るばかりです。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高岡市【国宝・瑞龍寺】

2016-06-30 10:51:30 | 風景

高岡市【国宝・瑞龍寺】

北陸新幹線に乗って8年ぶりに高岡の瑞龍寺と市内見物を

してきた。

瑞龍寺は、総門・山門・仏殿・法堂を一直線に配列し、左右に

禅堂と大庫裏を置き、四周を回廊で結ぶなど、厳粛にして整然たる

伽藍構成である。

曹洞宗本山「永平寺」から金沢の「大乗寺」高岡の「瑞龍寺」と北に

並ぶ曹洞宗の三山である。

雪の中を草鞋に素足で托鉢に出る僧侶の姿を思い浮かべる

「大乗寺」の規律は厳しい、”規矩大乗”に対して伽藍の美しい

「瑞龍寺」を”伽藍瑞龍”と曹洞宗の寺院では伝えられている。

高岡には国の重要有形・無形民俗文化財に指定されている

 

「御車山祭」がある、今年は日程が合わず見ることが出来な

かった、来年是非見に行きたい祭りである。

 

山門から一直線、仏殿がどっしりと構える。

仏殿の屋根は「鉛瓦」と呼ばれるもので葺かれており、陽に当たると

キラキラと輝く独特のものである。

いざ戦い!のときに、瓦の鉛を溶かし鉄砲の弾にすると言うから

心構えには驚く。

「法堂」境内第一の大建築で、総檜造りである。

中央奥の内陣には二代藩主・前田利長の位牌が安置されている。

「山門」左右に金剛力士像を安置し、楼上には釈迦如来、十六羅漢を

祀ってある。

山門・仏殿・法堂は富山県唯一の国宝である。

また、総門・禅堂・大庫裏・大茶堂は何れも国の重要文化財である。

加賀前田藩二代藩主・前田利長が砺波金屋から鋳物師を呼び、

この地に鋳物場を開いた、「金屋町」は高岡鋳物発祥の地である。

”千本格子”の家並が保たれ、銅片を埋め込んだ石畳が美しい。

重要伝統的建造物群保存地区だ。

工芸品を扱う「大寺幸八郎商店」万延元年に初代が此処で鋳物工場を

開いたと言うから、高岡の鋳物造りは歴史が深い。

横道も整然として美しい。

七基の「御車山」が町中を動く姿を見たいものだ!

(今年のパンフレット)

高岡伏木の「けんか山」、勇ましい港町の男衆が燃え上がる

激しい祭りだ!一度見てみたい。

(今年のパンフレット)

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時の鐘と蔵のまち~川越散歩

2012-11-27 11:14:57 | 風景

時の鐘と蔵のまち~川越散歩  

10月の川越祭りの時とは打って変わって落ち着いた蔵の町を散歩してきた。

蔵つくりと時の鐘を代表とする歴史的建造物群、それらが醸し出す風情は小江戸川越の魅力だ。

川越の土蔵造りの店舗は、いわゆる「蔵造り」として有名だ、類焼を防ぐための商家の知恵でもある。

30数棟の蔵造りが軒を連ねる様は、他の都市では見られない江戸情緒あふれる景観である。

時の鐘~寛永の創建から390年間にわたって美しい音色で今もなお市民に時を告げている。

小江戸川越にも冬の足音が聴こえるこの時期、喜多院の紅葉が見ごろとなる。

喜多院の境内にユーモラスな五百羅漢が立ち並ぶ。

思わずにっこりしたくなるような羅漢さんが訪れる人々の心を和ませてくれる。

「菓子屋横丁」と呼ばれ20数軒の菓子屋さんが軒を連ねる、大人や子供で店は混んでいる。

平成13年度には環境省主催の「かおり風景100選」に選ばれた。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする