【ふるさと祭り東京】祭りと食の祭典in東京ドーム
3年振りに、ニッポンの「元気」と「うまい」が帰って来た。
弘前の「ねぷたまつり」に、滋賀県豊郷町の「江州音頭祭り」、鳥取市の
「鳥取しゃんしゃん祭」を見た。
限られたスペースの中でのお祭り景色は一寸寂しいが、私にとって今年一年、
祭り巡りのスタート地点である。
ドームの三分の一がお祭り広場、三分の二が食の祭典会場だ。
昨年300年の節目を迎えた「弘前ねぷたまつり」
「ねぷた」の起源については諸説あるが、昔、夏の農作業が眠気でおろそかに
ならないようにと農民が行った、眠気を灯篭と一緒に流す行事「ねぷり流し」が
元になったというのが説である。
「ねぷた」の呼称は津軽弁の「ねぷて(眠たい)」からきているとされ、
青森市で「ねぶた」と呼ぶのは訛りの違いだと言われている。
ねぷたの種類は巨大な扇型の「扇ねぷた」と、立体的な人形の形をした
「組ねぷた」の2種類。中には最大9mに及ぶ大型のねぷたもあり、正面の
「鏡絵」に描かれるのは勇壮な武者絵、背面の「見送り絵」は妖艶な美女の
絵となっており、表裏の対比が魅力の一つである。
大小約80台の勇壮華麗なねぷた(山車)が、城下町であった弘前市の大通りを
練り歩く行列は圧巻である、今年の夏には是非直に見てみたいと思っている。
東北美人のお姉さん、見物客とのふれあいタイムは、写メ撮りの人たちの
要望に笑顔で受けていた。私の求めにも気軽に対応してくれた。
山口県柳井市の名物”金魚ちょうちん”が会場に華を添えていた。
「江州音頭祭り」
江州音頭は商い音頭とも言われ、近江商人の影響を受けている。
「さてはこの場の皆様へ・・・」から唄い始め、皆さまに訴えようとしている。
掛け声も「そりゃよいとよいまっかどっこいさのせ~」と、宵(夜)を通して
徹夜で働いた姿を踊り子の掛け声にしているのも、商い音頭と言われる由縁だ、
ドームでも、口演する踊り音頭は、リズム感があって太鼓や鉦、三味線などの
賑やかなお囃子が入り、即興で口演するなど臨機応変だ。
「鳥取しゃんしゃん祭」
毎年8月に鳥取市内で行われる夏祭りで、鳥取県東部地方に伝わる「因幡の傘踊り」
を元に誰でも簡単に踊れるように変化した傘踊りである。
温泉地である鳥取の「湯がしゃんしゃん沸く」事と、「鈴の音がしゃんしゃん鳴る」
ことの2つの響きから名つけられた。
4000人を超える踊り子が、会場を埋め尽くし、色彩豊かな傘と鈴の音とともに
一斉に舞う姿は圧巻である。
「因幡の白兎」の大旗が揺れる下で踊り子が勢ぞろいした。
北は北海道から南は沖縄まで、ふるさと自慢の食の祭典だ!
祭の演舞が終わると、スタンドの観客がドーと食を求めて降りて行く。
北海道の蟹、ウニ、いくらの弁当は、相変わらずの売れ筋だ。
串で支えないと崩れてしまうほどの大盛ハンバーグは若者に人気だった。
宇和島自慢の揚巻に蒲鉾・・・私も酒のつまみにと幾種類か買い込んだ。
「西馬音内盆踊り」や「高知よさこい」、「高円寺阿波おどり」「郡上おどり」
「盛岡さんさ踊り」「青森ねぶた祭」「秋田竿灯まつり」などはスケジュールの
関係で見ることが出来なかった。
今年の春からコロナも「5類」に引き下げられ、行動制限も緩和される。
各地の祭りも平常通りに開催されるのだろう、楽しみである。