【錦秋・その3】関西編
奈良京都の紅葉は今真っ盛りだろう。
談山神社の社殿の朱色に映える秋の色どりは、言葉に現わせないほどの、
自然の完ぺきな配合である。
友人で高名な俳人が、この写真に句を添えてくれた。
談山神社は藤原鎌足公を祀り、世界唯一の木造重三重塔がある。
帰り道、神社からバスで下る途中に聖林寺がある、国宝十一面観音見たく
立ち寄った。その時買い求めた、大きな写真が私の部屋に飾ってある、優しく
穏やかな姿を見ると心が落ち着く。
平城宮跡太極殿の周りにも秋が訪れていた。
池の周りは静かな秋を迎えていた。
奈良薬師寺境内の一本の大きな柿の木が、優しい秋を彩っていた。
唐招提寺はしっとりと秋の姿を見せていた。
琵琶湖から大阪湾に通じる宇治川、支流から流れ込む水の勢いが泡立ち、
水面に映る黄葉の影を消していた。
宇治平等院に静かな秋がやってきた。
鳳凰堂の前池に、くっきりと秋の訪れを映し出していた。
京都南禅寺の早朝は、朝日に照らされ、陰陽が爽やかだ。
永観堂、古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほどの紅葉の美しさで
知られる。約3000本のモミジが境内に散りばめられている。
近江八幡・八幡堀をゆったりと観光客が秋を楽しんでいた。
湖東三山の一つ西明寺、此処の紅葉は三山の中で最も華やかだ。
表参道の坂道は、紅葉のトンネルだった。
古木の間から覗き見る黄葉は、一幅の絵画である。
京都はモミジ狩りの人出が例年通りに戻ったそうだ、11月いっぱいは
久し振りに賑わいを見せるだろう。
コロナの新規感染者数が激減してきている、6波を気遣う専門家もいるが、
取り敢えずは一安心だ。
私事だが、先月から二度にわたって目の手術をした、順調に回復している。
暮れから正月にかけて、様々なイベントが控えている、何とか間に合いそうだ。