浅草酉の市
「春を待つ事のはじめや酉の市」其角
江戸時代から続く「浅草鷲神社」の酉の市、
今年は二の酉までである、一年の無事に感謝し、来る年の
幸せを願う老若男女が参道に溢れていた。
熊手を買った人がこれ見よとばかりに熊手を高くかざして持ち歩く
これも浅草酉の市ならではである。
提灯に灯がともる頃から夜にかけて、酉の市は賑やかさを増すのだが
当方夜まで居座るスタミナなく、陽が高いうちに家路に向かった。
参道の両脇に神職が立ちお祓いをしてくれる。
参道は勿論だが言問通りの歩道にも長い列が続いている。
来年の干支「羊」バージョンの熊手、この熊手を買った人の
前途は羊羊だそうだ。
今年はいくらか景気がいいのか、売れるたびに威勢の良い掛け声と
祝いの手締めがアチコチから絶え間なく聞こえてきた。
店のお姐さんに「今年は売れ行きが良いでしょう?」と聞いたら、
にこっと笑っていた。