【”22 祇園祭・後祭】宵山編
駒形提灯が灯り、祇園囃子が聞こえてくる情緒あふれる美しい後祭(あとまつり)
の宵山風景は、先祭(さきまつり)の賑やかさに比べ、落ち着いて見歩くことが
出来る。11台の山鉾が狭い地区に点在し、狭い通りに建ち並ぶ山鉾を身近に
見ることが出来た。
薄暮・・・提灯が柔らかい光で宵山を彩っていた。
196年も休み山となっていた「鷹山」の巡行が行われるということで
祭前から話題なっていた、やはりどこの山より多くの見物客を呼び込んでいた。
応仁の乱以前より「鷹つかい山」として巡行した山鉾だったが、
幕末の蛤御門の変にて大半の部材を焼失、200年の年月を経て
今年再び巡行に加わった、話題の山鉾である。
出来立てのホヤホヤ・・まだ無垢のスッピン姿・・よく間に合ったな~
木の枝には鷹を天敵とする「きじ」を装飾している。
「八幡山」は、雌雄の鳩を飾り、夫婦和合を象徴している山鉾だ。
北観音山と南観音山・・・後祭(あとまつり)の巡行を代表する大型の山だ!
南北の観音山の松には「長尾鳥」飾られている。
「コンチキチン!」囃子の音色が、祭り気分を高めてくれた。
二階から、山に搭乗できる(有料)順番待ちの人が列をなしていた。
暮色に映える駒形提灯。
飛行機雲の一筆が夕空に走っていた。
祇園祭は2度目だが、見るたびに新しい発見がある。
ゆったりとした後祭、宵山をそぞろ歩く人たちも祭りの雰囲気に溶け込んで
優しく見えた。駒形提灯の隙間から見える囃子方が奏でるお囃子が、
祭り気分を一層高めてくれる。