【小さな祭】
我が家の近くにある小平神明宮の境内に「八雲神社」がある。
その例祭「八雲祭」が、新緑の季節に開かれた。
大太鼓、宮神輿、お囃子屋台それぞれ1基、小さな町のお祭りだ。
ケヤキの新緑が目に沁みる中を、青梅街道と府中街道の幹線道路を
使い、約14㎞という1基の宮神輿としては日本一長い道程を10時間
かけて往復する。
5月の連休に行われる府中の「くらやみ祭り」のミニ版を感じさせる。
白装束に烏帽子を被り、御先拂いの大太鼓が進む・・・同じ武蔵野の
祭の風俗だ!
支援者、協賛者の提灯がずらりと並ぶ本殿前。
大太鼓は若者の持つ枹(ばち)の打つ音に合わせて進んで行く。
社(やしろ)を出発する宮神輿。全長14㎞の長丁場の始まりだ!
1番組~8番組、坂北組、本町組の10か所の御仮屋で休憩を取りながら・・・
全行程の約半分を神輿を担いで、あと半分を台車に乗せての渡御となる。
青梅街道はケヤキの大木が沢山残されている。新緑が祭を応援してくれている。
各組の御仮屋に着くたびに、担ぎ手が増えていき列は長蛇となる。
賑やかに、軽快に、「鈴木囃子」が響き、列に花を添えている。
1番組の御仮屋前を宮神輿が進んで行く。
会所はもてなしの準備が終わって、帰りの立ち寄りを待っている。