ソメイヨシノの花吹雪が舞っています。
大阪では来週、造幣局の通り抜けが始まります。手入れが行き届いて、毎年これが桜と驚くような艶(あで)やかさを競いますので、ご覧になったことのない方は訪れる価値ありです。
1 年払い割引の税金
税関や、通関の税金というと、輸入品の関税や消費税がポピュラーですが、ちょっと変わった税金があります。
「とん税」と「特別とん税」で、どちらも「外国貿易船」が「開港」に入港する時に税関に納めるもので、純トン数1トン毎に 16円(とん税)及び20円(特別とん税)の合計36円がかかります。
ちょっと大きな、3万トンぐらいのコンテナ船ですと一回の入港当たり100万円ぐらいになります。
ところが面白いのは、年払い割引が有って、開港ごとに、1年分を一時に納付すると、純トン数1トン毎に、48円(とん税)、60円(特別とん税)です。
1年で3回以上、同じ港に入港するなら断然お得ですから、京浜港や阪神港に定期的に入港するコンテナ船などは、この年払い割引でとん税等を納めています。
2 特別とん税の市町村への譲与
とん税、特別とん税は、国税で国の歳入になりますが、「特別とん譲与税」というものが有って、「特別とん税」の額と同額が開港の所在する市町村に譲与されます。(特別とん譲与税法)
つまり、約120億円ぐらいの特別とん税は、その全額が税関(国)をスルーして、港の所在市町村に使途を限定せずに譲与されますので、地元自治体には美味しい話になります。
このように国の税収のうち一部又は全部が都道府県や市町村に譲与されるのは、地方譲与税と呼ばれていますが、もっとも金額が大きいのは、自動車重量税の譲与です。
自動車重量税は、その収入の1/3が自動車重量譲与税として、市町村道の延長と市町村の面積を基準に、道路幅や人口で補正して、各市町村に譲与されます。この譲与実績は2007年度で37百億円ですが、その使途は道路費用となっています。
このガソリンの揮発油税や、自動車税の一般財源化の議論があるのはご存知ですね。
海の貿易港の税の話をしましたが、空港関係の都道府県や市町村にも譲与される税金があります。
航空機燃料譲与税といって、航空機燃料税の1/2が譲与されますが、騒音による障害防止や空港対策に使途は限られていて、2007年の譲与実績は161億円でした。
・・・・・・・・・
毎日新聞の社説で「こぞってめでたさをよろこびあう日は、敗戦このかたはじめてではなかろうか」と記されたご成婚から50年の両陛下の足跡には、素直に頭が下がります。
大阪では来週、造幣局の通り抜けが始まります。手入れが行き届いて、毎年これが桜と驚くような艶(あで)やかさを競いますので、ご覧になったことのない方は訪れる価値ありです。
1 年払い割引の税金
税関や、通関の税金というと、輸入品の関税や消費税がポピュラーですが、ちょっと変わった税金があります。
「とん税」と「特別とん税」で、どちらも「外国貿易船」が「開港」に入港する時に税関に納めるもので、純トン数1トン毎に 16円(とん税)及び20円(特別とん税)の合計36円がかかります。
ちょっと大きな、3万トンぐらいのコンテナ船ですと一回の入港当たり100万円ぐらいになります。
ところが面白いのは、年払い割引が有って、開港ごとに、1年分を一時に納付すると、純トン数1トン毎に、48円(とん税)、60円(特別とん税)です。
1年で3回以上、同じ港に入港するなら断然お得ですから、京浜港や阪神港に定期的に入港するコンテナ船などは、この年払い割引でとん税等を納めています。
2 特別とん税の市町村への譲与
とん税、特別とん税は、国税で国の歳入になりますが、「特別とん譲与税」というものが有って、「特別とん税」の額と同額が開港の所在する市町村に譲与されます。(特別とん譲与税法)
つまり、約120億円ぐらいの特別とん税は、その全額が税関(国)をスルーして、港の所在市町村に使途を限定せずに譲与されますので、地元自治体には美味しい話になります。
このように国の税収のうち一部又は全部が都道府県や市町村に譲与されるのは、地方譲与税と呼ばれていますが、もっとも金額が大きいのは、自動車重量税の譲与です。
自動車重量税は、その収入の1/3が自動車重量譲与税として、市町村道の延長と市町村の面積を基準に、道路幅や人口で補正して、各市町村に譲与されます。この譲与実績は2007年度で37百億円ですが、その使途は道路費用となっています。
このガソリンの揮発油税や、自動車税の一般財源化の議論があるのはご存知ですね。
海の貿易港の税の話をしましたが、空港関係の都道府県や市町村にも譲与される税金があります。
航空機燃料譲与税といって、航空機燃料税の1/2が譲与されますが、騒音による障害防止や空港対策に使途は限られていて、2007年の譲与実績は161億円でした。
・・・・・・・・・
毎日新聞の社説で「こぞってめでたさをよろこびあう日は、敗戦このかたはじめてではなかろうか」と記されたご成婚から50年の両陛下の足跡には、素直に頭が下がります。