先日手話サークルで、ろう者と聴者の「趣味」に対する概念の違いが話題になった。
聴者は、人より得意な事だったり、凄くはまっていることだったり、コレクションしていることだったり、1つか2つをあげる場合が多い。
それに対して、ろう者は、好きなこと、よくやることなども含まれ、範囲が凄く広いようだ。
実際、ろう者に「手話は何ですか?」と質問するとたくさんあげる人は多い。
自分が質問された場合は「サッカーです」って答えてるんだけど、ひよっとしたら読書が趣味なんではないかと最近思うこともある。
一度も「趣味は読書です」って言ったことはないし、必要あって読んでいるという感じでもあるし。
でも電車に乗る前に本がないと落ちつかなったりするし。
まあ、それはそれとして、先日「地の底のヤマ」(西村健)という863ページもある小説を読んだ。
なんで読んだかというと、、映画「アイ・コンタクト」の上映でいろいろとお世話になった方の息子さんが書いた小説だし、生まれ故郷の福岡県大牟田市が舞台だし。
1人の刑事を軸として、戦前の炭鉱での労働、三池争議、三池炭鉱の炭塵爆発事故、その事故による一酸化炭素中毒、閉山、ヤクザの抗争等々、大牟田の歴史を網羅し日本の戦後をも討つ内容。
というと堅苦しそうだが、グイグイとした筆力で読ませてくれます。
ちなみに、この作品で吉川英治新人文学賞を受賞されたみたいです。
おめでとうございます。
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