サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

小保方さんの会見雑感

2014年04月10日 | 日記

小保方さんの一件が世間をにぎわせています。
科学音痴の私としては、この一連の流れを読み解くことも出来ず静観するしかないのですが、なんとなく思ったことなどをグダグダと書き連ねたいと思います。

昨日、小保方さんの記者会見を見ました。
「生」では見れなかったので、録画していた複数の番組をつなぎ合わせて会見の80%くらいは見て、その他の部分は活字で読みました。

会見の前になんとなく思っていたことを、まず書いておきます。
小保方さんはSTAP細胞の実験にたまたま成功した。しかしどうも科学者としてはずさん(?)な面がある人のようでもあるし、実験の最適条件など本人もきちんと把握し切れていないのではないか、少なくとも第3者に説明できる客観性が備わっていないのではないかと、まあそんなふうに思っていました。本来科学の世界では、その客観性までたどり着いて初めて成功と呼ぶのかもしれませんが。そのあたりはよくわからないんですが。
さすがに全てが嘘だとすると、ばれた時のリスクが大き過ぎて、全部うそということはさすがにないだろうと思っていました。
ただ21世紀に入ってノーベル賞ものの発見(!)が世界中を駆け巡り大嘘だったという事例もあったようですし、よくわからないというところでもあったんですが。

会見で「最適条件は次の論文で仕上げる予定だった」との発言もあり、そうだったんですかと思いながら見ていたんですが、「200回以上STAP細胞の実験に成功しました」という言葉を聞き、ひょっとしたら小保方さんは「成功」と呼べないものを「成功」と呼んでいるのはないか、思い込んでいるのではないかという疑念が沸き起こりました。
「この人はひょっとしたらしたら相当な虚言壁があるのか」そういったことも一瞬頭をかすめました。まあ要するにあまりの回数の多さに、にわかには信じられなかったんですが。
「STAP細胞はある」という小保方さんの言葉には、本人の立場からすると一点の曇りもないと思いますが、「強い思い込み」なのではとも思ったりもしました。もちろん「信念」としては確実に小保方さんの心に刻まれているのでしょうし、それこそが研究を進めていく原動力だったのでしょうが。再生医療につながる道でもあるでしょうし。

一般人の感覚からすると、STAP細胞ってあるの?ないの?という点が、最も知りたい点だったわけですが、なんというか、会見を見てよりわからなくなってしまいました。
もちろん科学的にいう「ない」のなかには、あると思われるが明快に証明されていないということも含まれているのでしょうが。

しかし理研としても、STAP細胞がもしあり、その可能性を信じているのであれば、絶対に権利というか特許というかよそには渡したくないでしょうから、やっきになって研究実験を進めていくとは思います。その際、小保方さんの力が必要なら助けてもらうが、権利は小保方さんに渡さないということなのかもしれません。小保方さん側の弁護士の方はそのあたりの交渉をしていくということになるのでしょうか?
(そういった場合の権利問題に関しては無知で、よくわからずに書いています)


記者会見がすっきりしない終わり方をしたのはマスコミの質問の仕方にも問題があったのかもしれません。
誰もが聞きたい基本的な質問は、代表質問という形で冒頭で質問する形をとり、不充分な答えには突っ込んだ質問をしたりすればよかったのになあと思いました。
手を挙げる人が多数いれば、質問を一人あたり一つか二つに限定されてしまうのは仕方がないでしょうし。
専門紙や専門のジャーナリストの方は突っ込んで聞く場面もありましたが、質門する側も各々の(媒体、番組の)思惑で質問する場合が多く、こちらが聞いてほしいことをなかなか聞いてくれませんし、突っ込んでくれません。
TVメディアは分かっていることをあえて端的な言葉で言わせたり、泣いている表情や、期待する表情を撮りたかったり、そういった観点からの質問が多いのも事実です。(気持ちはわかりますが)まあしかしそういうニュース映像を視聴者は見るわけで、視聴者が見たい映像を撮っているとも言えるわけです。

そもそも小保方さんは記者会見をやる必要(義務・責務)があったのか、世間もメディアも追い詰める権利があるのかという問題もありますが、小保方さん側にも自分の言葉で語りたい、世間を味方につけたいという思いがあったのかもしれません。


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