サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

ノーマライゼーションカップ ブラサカ日本代表vsコロンビア代表

2015年03月25日 | ブラインドサッカー

1つ前の記事で書いた電動車椅子サッカーの大会の翌日、ブラインドサッカー日本代表vsコロンビア代表の親善試合を埼玉県大宮まで観に行った。
ブラインドサッカー協会とさいたま市がタッグを組んでここ数年行われているノーマライゼーションカップである。
初開催以来毎年観に行っているが、今回は最寄駅を降りたところから観戦客らしき人々が見受けられた。どうやら600人の人々が集まったようだ。

試合は前半6分くらいだろうか、黒田選手が自陣の深い位置からドリブルで持ち上がり最後はフェイントで相手をかわしてシュート!ポストに当たったボールはそのままゴールマウスに吸い込まれた。
その1点が決勝点となり日本代表が1対0とコロンビア代表に勝利した。

この試合の注目点は、昨年東京で開催された世界大会以後課題となっている攻撃力のアップがどこまで進んでいるのかという点。
以前よりラインは高く設定されている時間帯も多かった。しかし引く時は引くというメリハリもあった。また黒田選手が出場している時はある程度攻撃的に、ロベルト選手が出場している時はある程度守備的にいくという点は変わらないようであった。
攻守の切り替えを速くという点は意思統一が出来ているようであったし、田中章仁選手のサイドチェンジのパスの精度はかなり上がってきている点などはとても印象的だった。
PK、第2PK合わせて5回以上はあったと思うがなかなか枠にいかなかったり、枠にいっても得点の匂いがしなかったり、そのあたりは今後も課題であろう。

ノーマライゼーションカップであるから当然手話通訳などもつく。
開会式と閉会式の立ち位置が違っていて開会式の立ち位置は少々見えにくいのではないかと思い、通訳者に質問したところ丁寧に答えていただいた。導線の関係で主催者からの指示があり、手話通訳の必要なかたは見えやすい位置に誘導することになっていたそうだ。
またサポーターが“ニッポン”コールしている状況などの通訳もあり、勉強になりました。
しかし一つ残念なことも。開会式や閉会式は当然手話通訳がついているが、試合後の選手がサポーターの前に整列し落合キャプテンが挨拶した時には手話通訳はついていなかった。公式な進行にはなかったからかもしれないが、むしろそういった場面こそ通訳してほしかった。
ちなみに、その場に通訳が必要な人がいたかどうかはわかりません。



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