第4回電動車椅子サッカーW杯5日目、日本代表の第1試合の相手はイングランド。
かつてイングランドに電動車椅子サッカーを伝えたのは日本。イングランドはその後、力をつけ、前回大会では3位。イングランドは、日本が目指す「スペースを使い、ボールを動かすサッカー」を体現し、いわばお手本のようなチームでもある。
そのイングランド相手にどこまでできるか。
日本のベンチ入りメンバーは今日も6人、先発は内海恭平、池田恵助、塩入新也、中山環。
フル出場を余儀なくされる負担軽減のためか塩入がゴールに下がり、GKユニフォームを着たセンターの内海と、ゴールエリア内を守る。池田はフィールドプレイヤーの青いユニフォームで前目のポジション。セットプレー時は内海と池田がエリア内の守備に入る。
イングランドは序盤からボールを動かし、日本の隙を窺う。
そして7分、イングランドは8番Boldingの縦パスを、右サイドで受けた10番Maclellanがダイレクトで折り返し、ファーで待つ4番Commonが直接ゴールに蹴り込む。塩入がぎりぎりのところで防いだかに見えたが、ゴールの判定。
イングランドの、スペースを使いボールを動かす展開から先制点を奪われる。
日本は相手陣内に攻め込むものの、有効なシュートまでにはいたらない。
16分、イングランドは自陣でボールを奪うと、1タッチプレーの連続で押し上げる。センターと右サイドでパス交換を繰り返し、パスコースが空いたところで10番が9番にクロスを通す、エリア内で守る内海と塩入が振られると9番はリターン、10番Maclellanがゴールを決めた。
すべて1タッチでつながった攻撃、日本は完璧に崩された。
18分にはオウンゴールから3点目。
日本は0-3で前半を折り返した。
後半、池田に代え三上勇輝が入る。三上は既にイエローカードをもらっており、3枚目を危惧しての先発回避かと思われたが、局面を打開するために必要だとの判断だっただろうか。
(予選リーグはイエローカード累積3枚で次戦出場停止となる)。
フィニッシャーとしては覚醒してきたが、なかなかボールに絡めない中山がゴールに下がり、塩入が前線に張る場面が増えてくる。
なんとか1点を返したい日本は、三上、内海が押上げ相手陣内に迫る局面も増えてくる。
27分には三上、内海、塩入とつながり塩入がシュートするものの、惜しくも8番Boldingに防がれる。
37分には内海に代えて再び池田が入る。
しかし38分に塩入がなんらかのトラブルでアウト。以降の時間、日本は3人で戦わざるを得ない。
そして0-3で試合終了。
日本は予選リーグ8試合を終えて、1勝3分4敗で8位。予選リーグ順位の可能性は7位か8位となった。
残された試合は本日14時キックオフの予選リーグ最終デンマーク戦と、明日9時キックオフの7位決定戦ウルグアイのみ。
その2試合で内容も結果もともなう試合を期待したい。
デンマークは勝てば準決勝進出の可能性を残しており、激しい試合が予想される。
塩入のトラブルは心配だが、試合後の挨拶には出てきていたようなので何とか大丈夫だろうか。
山田、宮川の体調不良による不在を感じる試合でもあったが、おそらく最後まで6人で乗り切るしかないのだろう。
とにかく日本から応援しています。
(追記)
アルゼンチンがアメリカと引き分けたため、アルゼンチンの4位が確定。日本vsデンマークは、数字上は、消化試合になりました。
内容も結果もともなう試合を期待したいことには、変わりはありません。
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