ぷちりぽ．その８７

【飯屋ののぼり】
せせこましい気分で大阪の仕事場である、梅田の町を歩いていたら、こんな「のぼり」が目に留まりました。１月９日に紹介した、前日東京で食えなかった腹いせに、「もつ鍋定食７８０円（ごはんおかわり自由）」を食った、「宮本むなし」というチェーン店の定食屋ののぼりです。
http://www.ug-munashi.jp/shop.htm

目的地に向かい急ぐ足取りの中で、「ん？、何だ？…ごはん屋さん、心を売る…？？！」と読みました。

一体どうゆうこと？　少しでもうまい定食類のごはんを、少しでも安く提供しようという、ごはん屋としての心イキを、売ってしまった宣言…？

　「申し訳ありません。そんなごはん屋としての心意気を、昨今の急激な不況により、地元信金等金融機関の融資もままならず、とうとうそんな心意気を、今まで何とかチェーン展開してガンバッテきましたが、ガ、ガ、外資系投資会社に、売却せざるおえなくなりました。苦渋の選択ではありますが。従業員の雇用を守り、生き残りを図るため、ごはん屋としての事業を、心とともに売ってしまいましたっ。そんな断腸の思いを、ご愛顧下さっているお客様にご理解賜るため、のぼりにして現してみました…」

と、そんな宣言ののぼりかと思って、びっくりしたんですね。「もつ鍋定食を、たいして旨くもなくなんて論評して悪かった」って。でも、ぼくが最初読み取ったのは、写真のとおり、裏っ側からです。裏からでも、ついくせとして、右行から読むのが習慣。歩みを進めて表側から読んでみたら、何のことはない、「心を売る、ごはん屋さん」とのコピーという、そんなオチであります。

＜今回の教訓＞
文字を裏から読むときは、読みはじめる行に気をつけよう！