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元東工大教授逮捕に思う

2014年11月17日 20時54分28秒 | その他
 岡畑恵雄東工大元教授が研究費の詐取容疑で逮捕されました。自身の乗用車の購入にも当てたとの事。

 工学部の教授は企業との結びつきが多く、私が在籍した企業でもこの岡畑教授の名前を聞いた事がありますし、別の東工大教授との結びつきもありました。実用性のある学問であるがための宿命かも知れません。

 理系の学生は大学4年生になると、各教授の研究室に所属して卒論テーマを与えられ研究を行ないます。修士課程、博士課程に進んだ場合も研究室に在籍して研究を行ないます。研究を行なう際には各種の試験機器、実験道具、薬品などの消耗品が必要になりますので、かなりの費用がかかります。

 私が大学の研究室に居た頃は、企業からの委託研究を引き受けて貰った費用を浮かせ、他の研究に流用する事が常態化していました。こうして研究費用を捻出するのは教授の腕の見せ所でもありました。私が在籍した研究室の教授はその意味でも優秀で、学生の研究費用にも制限はなかったように記憶しています。企業側も内情は知っていても追及はしません。

 現在では、企業からの金の流れを明瞭にするために、個人でも企業でも教授名を指定して研究費用を寄付することが出来ます。ただ、大学に管理されますから、教授にしてみればフリーに使えるお金を欲しいのが本音であろうと想像します。

 試験機器などの納入業者にお金をプールしておき、そこから支出するようにすれば、大学の管理を受けず、割と自由にお金を使えます。私が学生の頃は聞かなかったもので、最近よく使われる不正手法のように聞きます。支出としては親睦費用や学会発表の際の学生の出張にまつわる費用、研究室の親睦費など、研究費用以外もあります。

 ただ、普通はプールした不正資金を研究目的に使っていた筈で、不正資金であっても使用目的は概ね妥当だった筈。岡畑先生が仮に私的に使ったとなると、不正資金を不正目的に使用したことになり、悪質度が高いと見られる可能性が大きくなります。

 いずれにせよ氷山の一角に過ぎず、東工大の岡畑先生に限った話とはとても思えません。

 ところで東工大は東京都と神奈川県にキャンパスがあります。という事は東京都においては東京大学とダブっているし、神奈川県では横浜国立大学とダブっています。不祥事が頻繁だと都道府県ごとに一つにまとめたらどうかなんて話にもなりかねません。


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