日々雑感

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今の中国は一体何だ

2011年11月06日 | Weblog
今の中国は一体何だ

古くは、中国はアジアでは文明大国で、中華思想さえ持っていた。世界の中心は中国であると誇りと大国思想を持っていた。
なにしろアジアでは歴史の古い国で有り、世界にも通用する偉大な思想家が百出した。
その思想、特に封建思想は、何百年の歴史を持って、我が国の中心柱であった。孔子や孟子の思想は、特に徳川時代には、社会支配の精神的支柱ともなっていた。そしてこれらの教えは日本人によってより深くより広く極められて、日本社会の隅々まで行き渡っていた。中国に由来するこれらの思想が大きく変化したのは、太平洋戦争後のことで在る。アメリカの民主主義が流入して大きな影響を与えたが、それでも一旦生活に染みついた 儒教精神はそれなりに日本人の心に染みついている。
儒教精神を取り入れた先輩達はこれを今日に至るまで定着させたのである。それが現在の日本人の根本精神にもなっている。東日本大震災の時にむき出しになった日本人の精神的な品格の高さは世界中から称賛のまなざしで称えられた。
そのような思想の出所を探れば中国に行き着く。中国は昔はその名に恥じない文明国で日本からは多くの人が中国文化を求めて海を渡り、多くの文物や思想を持ち帰った。日本にとっては、お師匠さんの国で尊敬され敬われていた。中国に関しては戦前生まれの人なら多かれ少なかれこういう思いを持っている。

そういうものを基本にして、現代の中国を眺めると、経済成長に反して人心は地に落ちた
感がある。帝国主義で分割支配を受けた事に懲りたのか、軍備増強を図り、腕力で東アジアの支配権を握ろうとしているかのように見える。そしてその強引なやり方は周辺諸国と摩擦を起こし、顰蹙を買っている。大国ならば大国らしく振る舞ってこそ大国中国になるのに、やっていることがお粗末すぎる。
一方中国国内に目を向ければ、共産党一党独裁の共産主義というものは、こういうものかと、日本人がもつ共産主義国とはおおよそかけ離れた 実態がある。国内の経済格差を見れば直ぐ判る。

卑近な例を言うと、高速列車事故の対応といい、車にひかれた子供を誰も助けなかったり、子供でさえも誘拐して、売買の対象にしたり、人心の荒廃はここに極まりという感じを受ける。こんな国に支配されるようになったら、地獄を味わいのじゃないかとさえ思う。かってのあの素晴らしい哲学は一体どこに行ってしまったのであろうか。中国が日本に教えくれた礼節はどこへ行ったしまったのだろうか。

こういう状態ではどこからも尊敬されない拝金主義者の集まりの国家だと謗りを受けても仕方が無い。
中国よ。曽ての大国を取り戻して、世界から尊敬される国になれ。出よ。現代の孔子も孟子。そして世界にその品格でもって君臨して、世界をリードしてほしい。それでこそ大国というものだ。今のままでいくら金持ちになっても品格が劣れば笑いものになるだけだ。