元練馬区議会議員小川けいこの「ねりまなでしこ日記」

前練馬区議会議員小川けいこのホームページはこちら

経験からのハラスメントについて 

2024年07月18日 22時30分29秒 | ハラスメント
以前、企業で女性活躍をテーマとした講演をさせてもらったことがありました。
その際に、私の経験談を身近に感じて下さった方がいらして、その方も先輩からのパワハラにあったことを、部署や立場が変わった今でも忘れることができないとのことで、

「どうしたら許せるのか、忘れられるのか、小川さんはどうしたんですか?」

という質問をいただき、私は

「今も、許してません。言われたことが消えることは今後もないでしょう。逆にその思いを、絶対に見返してやるという力に変換しました。」

と、いかにも私らしい答えだったと思いますが、今も友人になら同じ返答かもしれません。
でもカウンセラーとしてだったら、相手とのラポール(信頼関係)構築のために違う返答をしたはずです。


さて、私の経験談とは...

当時、日頃は親しくしていた先輩の男性議員から、面と向かって「俺は、男尊女卑だから」と会話の中で数回言われたことが今でも許せない言葉として残っています。あからさまなモラハラですよね。
許せなかった点は、ご本人にも娘さんがいて娘さんにも同じことを言うのかということ、議会人事の時には自分が役職を取るための協力を依頼してきて、私の時は、「小川は女だし、議長なんてできないよ」と周囲に話していたこと。
※この時に、応援してくれたのは仲間の男性議員。大切なのは人となりです

最近では、同期の補欠選挙でウグイスさんを紹介し、そのウグイスさんたちに対し、現職議員2名がウグイスさんを突然に車から下ろしたり、本人たちの身に覚えのないことで暴言を吐き、周囲で見た人もドン引き状態で、その会社の社長が対象議員を訴えるかどうかまでいってしまったことがありました。
そのウグイスさんの一人は、心に病気を持った経験がある方で、私も申し訳ない気持ちになり、支部の役員に訴えましたが流されてしまいました。

この件については、人に対してのパワハラをきちんと対応できなった自分への後悔が今もあります。

現在、ハラスメント対策には、厚労省も力を入れていて、防止対策の強化、多くの啓発事業を行っています。
そして企業では、人事を始め相談機能が充実しており、コンプライアンス研修等も行っています。
しかしながら、政治の世界は、企業のように社長が存在する組織とは異なり、先輩、後輩、時の役職はあっても、一人ひとりが支援者の方に支えられ、自分で資金を用意し、選挙を経て議員になっており、ある意味同等公平の立場にあります。
従って、ハラスメントはあるのにハラスメントの窓口はなく、そういった意味では世間から遅れている状態にあると言っても過言ではありません。

現在、自民党には女性活躍、女性議員を増やすという観点からも、党内にハラスメントの窓口ができました。
これは、女性局の講座に通った際に、茂木幹事長からご報告いただき、一歩前進を感じております。

これからは、政治と並行して辛いと感じている方たちのためにカウンセラーとしても活動したいと考えているので、自分自身が毅然とした態度を取るべきであると決意しています。



一人でも多くの笑顔のために

ハラスメントについて プロローグ

2024年07月18日 20時30分40秒 | ハラスメント


ある心理カウンセラーの先生がこうおっしゃった

「大人同士のイジメがなくならないのだから、子ども同士のイジメがなくなるわけない」と

確かにおっしゃる通りだと思いました。


最近、兵庫県知事のパワハラ問題を始めとして、パワハラに関するニュースが増えてきました。
その中でも人の命が失われたというニュースには心が痛くなりますし、それがハラスメントによるものだとしたら、許せないことであります。
ハラスメントは、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラルハラスメントが良く聞かれるところですが、その定義は身体的・精神的な攻撃などによって他者に不利益・ダメージを与えたり、不愉快にさせることであります。


私もでありますが、特に昭和55年生まれ位までの人たちが社会人になった頃は、スマホが存在していなかったのと同じ感覚で、「ハラスメント」という言葉は知れ渡っていなかったので、今思えば「あれはハラスメントだったのではないか?」、今で言えば「今は、これもハラスメントなのか?」という感じなのではないかと思います。


人は自分が仕事で失敗したり、ひとに迷惑をかけた場合、基本的に自覚している場合が多いので、その時は周囲からの叱咤、注意などがあった場合は、謝罪することが多いとは思いますが、指摘する側はパワハラ、モラハラを意識して言葉使いや言い回しを気をつけることは当然でありましょう。
そしてセクハラ、マタハラなど行うことなどは、弁明の余地もありません。

とにかく昭和、平成、令和と時代は変わり、令和の社会を生きるには日常的に「ハラスメント」を意識しなくてはなりません。
私自身、故鳩山邦夫代議士から「女傑」と言われた人間であり、比較的!?たくましく生きて来ましたし、社会に出たら強くあるべきと自分に言い聞かせてきた人間で、女性が働く以上これがスタンダードと思って生きて来ましたが、その価値観が自分の物差しだと気づいたのは、割と最近です。
この3年間で心理カウンセラー、認知行動療法士、キャリアカウンセラーなどを学ぶ中で、頭を初期化できました。


今後ハラスメント対策については、自分のライフワーク、リカレント教育、政策の一環として携わって行きますので、ブログのテーマとしても書かせていただきます。