昨日、首相官邸に行って来ました!
もちろん、見学ではございません。はい
その目的は、
『放射能汚染の適切な対応を求める要望』
『災害応急対策の充実について』
についての予算要望を、特別区議会議長会(23区議長会)として内閣総理大臣宛に提出するためでした。
当日に対応して下さったのは、福山哲郎内閣官房副長官です。

内容の要旨は以下の通りです。
放射能汚染の適切な対応を求める要望
1.放射線について、正しい知識の周知とともに、放射性物質による健康影響の評価基準を統一し、公表すること
2.国民に過度な不安を与えることや混乱を回避するために、情報公表を一元化し、相談体制を強化すること
3.放射線量を継続的に測定し、結果について公表すること
4.モニタリングポストを増設設置すること
5.土壌、水、野菜、穀類、肉類、魚介類などの放射線量、放射性物質別測定の体制を抜本的に強化すること
災害応急対策の充実について
1.首都直下地震の被害想定として推計される、400万人を超える帰宅困難者への対応として、休憩場所の確保、救急援護体制の整備、滞留者の発生抑制に向けた啓発推進や公共交通機関の運行調整、事業所の社会的責務の明確化等の対策を推進すること
2.高層化する都市の集合住宅では、被災時の救援が困難であり、ライフラインの確保等が急務である。このため、エレベーターや上下水道接続部の耐震化、高層階への備蓄倉庫の設置義務化等、より一層の防災対策を推進すること
3.緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に向けて、助成制度のさらなる拡充を図ること
4.避難所の防災機能向上に向け、財政支援を行うこと
5.河川の氾濫等の大規模水害に対して、治水対策の推進、避難場所の確保、地下鉄や地下街等の地下空間の浸水対策等、被害を最小限にする具体的な対策を講じること
6.首都直下地震時に大きな被害が発生する密集市街地において、防災性と安全性を向上させる、住宅市街地総合整備事業(密集住宅市街地整備等)対策を一層充実させること
7.地域の実情に即した災害対策が行えるよう、財政支援の充実強化や法令の整備などを講じること
8.今回の震災を踏まえ、問題点の把握を迅速に行い、上位法令である、災害対策基本法等の方針を迅速に決定すること
以上の要望書を、議長会会長の吉岡茂議長(足立区)を筆頭に計9名で提出いたしました。
提出語の歓談の際、福山官房副長官から
「何かご意見があれば?」
と言われたので、手をあげ
「本日は、今後の予算要望で伺いましたが、すでに今日までの間、放射能対策で区独自の予算を持ち出しでいろいろな施策を行っています。今回の場合は、基本的には国の負担でで行うべきだと考えます。
恐らく、他の自治体も同じであると思いますので、これまでの放射能対策にかかったものについては、今からでも国で予算措置をお願いしたい。」
と、申し上げました。
放射能対策としては、数値をはかって公表するだけでなく、こどもたちのための対策、妊婦に向けての対策、農家に向けての対策等々、今後もやらなくてはならないことが盛り沢山です。区の財政だけでは追いつかなくなることが目に見えています。
そういった意味で、今回は特に国からの予算措置は必須であります。
福山官房副長官は、「わかりました」と答えられ、メモも取っていらっしゃいましたが、民主党の代表選挙は目前であり、内閣人事も大きく変わる気配.....
ちゃんと申し送りして下さいね!!
と、言うわけで首相官邸に行って来ました。代表選が近いということもありロビーは、報道陣で賑わっておりました。