急な出張が入り、自宅から大阪までの往復6時間の列車内をどう過ごそうかと、思わず東京駅構内の書店で「沈まぬ太陽(山崎豊子著)」を購入した。平積みで目立つところにあり、文庫本で携帯しやすく、今映画で話題になっているなどなどが、衝動買いの理由。
ただ長編全五巻だったので、まとめ買いしてしまったので、結局1冊の新刊本より重くなってしまった。
とりあえず第一巻だけ買って、後から残り4冊を買えば良かったなと、新幹線に乗ってから気づきました。
その時の日帰り出張では、第一巻をほぼ読み終え、それからは通勤やちょっとした空き時間を見つけては、読みふけっております。
現在は、第三巻目の終盤であるが、この巻のテーマは、例の「御巣鷹山事故」である。
1985年8月12日夕方。もう四半世紀前のこととなったが、私自身もはっきりとあの瞬間を記憶している。
お盆休みの初日、独身寮から田舎に帰省し、久しぶりの両親・家族との夕食前にテレビを見ていた時。123便の機影がレーダーより消えたという第一報がテロップで流れた。
それからの1週間ほどの夏休みは、ほとんど事故関係のニュース報道にくぎ付けとなってしまった。
そんな昔を思い出しながら読み進めると、電車の中であるにも関わらず、思わず涙を抑えることができないほど、鬼気迫る筆致に引き込まれる。
極めて今日的な企業の話題でもあり、また当時の自分には考えも及ばなかった企業経営上の教訓を得ることができるすばらしい著作である。
事故は起こるべくして起こる。そして、企業の盛衰もまたしかり。
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