夜中の内に冷水に浸けておいた日高昆布を取り出すと、
うっすら翡翠の色に染まり、
とろみを帯びた昆布だしが出来ている。
片栗粉、キビ砂糖、味醂、島の醤油をいつもの割合で、
静かに、静かに女房が煮詰めている。
この1年、変わらない朝の習慣だ。
友人から教えてもらったレシピを
忠実に、守り続けた1年。
冬の底冷えの朝も、夏の蒸せるような日も
変わらず続けてきた朝の習慣。
美味しくなると信じて、
弱火に掛けた鍋をしゃもじで切る。
甘く、コクのある湯気が厨房の隅まで届くと
火を止めてバットに移す。
玄米団子のみたらしの出来上がり。
きょうのみたらしは玄米よもぎ団子です。