食の健康保険商モリエ米店

お客様とのコミュニケーションの場として開設しました。

団子屋の朝

2012年10月06日 | 美味しいご飯を日本中に普及させる委員会よ


路地裏に建て込む家並みを超えて

遅めの朝の光が蒸し器から立ち昇る湯気を輝かせています。

蒸しあがった団子の串を

傍らの焼き台の鉄久に載せる。

まもなく玄米団子の表面の色が深くなり、

すぐさまその串を島の醤油の壷に浸け、

また、焼き台に戻すと

ジワーっと焼き色が付く。

程なく、火に炙られた醤油の香りが広がってくるんだ。

2度目の付け焼き。

醤油の照りが陽射しを受けて、飴のように輝く。

仕上げは、本仕込の出汁醤油。

さっと炙れば、本日の焼き醤油だんごの出来上がりだ。

少しずつ、少しずつ、団子屋の親父の顔になってきた自分の顔に

うっすらと汗が滲んでいく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする