先般、北海道旅客鉄道株式会社は19年3月に行うダイヤ改正の概要を発表した。
一番の目玉は北海道新幹線の新函館・東京間の所要時間が4時間を切るという事だろう。
まあ、それによってどれほどの増収効果があるかは疑問のあるところだが、ここでは触れない。
さて。私が気になるのはスーパー北斗の2往復(1.15.10.24号)を現行運用車両のキハ281からキハ261に変更するというものだ。
車両も比較的新しく、利用客も喜んでくれるだろうし、キハ281の延命のためにも最善の策としたのだろうが、なんと函館・札幌間の所要時間が2分から8分ほど長くなる。
新幹線では4時間ほどの所要時間に対して3分短くなると得意気にしている裏で、同じほどの所要時間の特急は逆に8分も所要時間が伸びるという事だ。
キハ281と261を比較すると、これは当然の成り行きなのだが、キハ285を代表とする在来線優等列車の車両の改良を放置した結末がこの有様だ。
かつてスーパー北斗が3時間ちょうどで結んだ、同じ路線を今は3時間30分から50分ほどを要している。
安全第一で速度を落としたのは受け入れるとしても、コストの面と技術力の低下で振り子や車体傾斜装置の保守に自信がないとして、旧型の261からも装置を外してしまった。
まあ、今の261は183の強力版にしか過ぎない。
いずれ、北海道の在来線は261ばかりになるという、それは183だけに頼って経営にまで影響を及ぼす事態を招いたことへの反省ができていないということではないか。
社員にインセンティブを与えるような車両も開発できず、このままの状態が続くのであれば、赤字発生源となること確実の新幹線を背負いながら、鉄道会社としての使命を果たせずにいずれは消えていくものと考えたくもなる。
ただ、261の後継を開発していると風の便りに聞いているので、それが単なる噂に終わらないことを祈るばかりだ。
東日本のハイブリッド車両や蓄電車を見て乗って強く感じるのは、企業の社会に対する姿勢なのだ。北海道はあまりに内向きだ。これでは毎年100名もの離職者が出るのもやむを得ないだろう。
HB-E300系リゾートしらかみ
HB-E200系小海線運行車両
蓄電車アキューム
一番の目玉は北海道新幹線の新函館・東京間の所要時間が4時間を切るという事だろう。
まあ、それによってどれほどの増収効果があるかは疑問のあるところだが、ここでは触れない。
さて。私が気になるのはスーパー北斗の2往復(1.15.10.24号)を現行運用車両のキハ281からキハ261に変更するというものだ。
車両も比較的新しく、利用客も喜んでくれるだろうし、キハ281の延命のためにも最善の策としたのだろうが、なんと函館・札幌間の所要時間が2分から8分ほど長くなる。
新幹線では4時間ほどの所要時間に対して3分短くなると得意気にしている裏で、同じほどの所要時間の特急は逆に8分も所要時間が伸びるという事だ。
キハ281と261を比較すると、これは当然の成り行きなのだが、キハ285を代表とする在来線優等列車の車両の改良を放置した結末がこの有様だ。
かつてスーパー北斗が3時間ちょうどで結んだ、同じ路線を今は3時間30分から50分ほどを要している。
安全第一で速度を落としたのは受け入れるとしても、コストの面と技術力の低下で振り子や車体傾斜装置の保守に自信がないとして、旧型の261からも装置を外してしまった。
まあ、今の261は183の強力版にしか過ぎない。
いずれ、北海道の在来線は261ばかりになるという、それは183だけに頼って経営にまで影響を及ぼす事態を招いたことへの反省ができていないということではないか。
社員にインセンティブを与えるような車両も開発できず、このままの状態が続くのであれば、赤字発生源となること確実の新幹線を背負いながら、鉄道会社としての使命を果たせずにいずれは消えていくものと考えたくもなる。
ただ、261の後継を開発していると風の便りに聞いているので、それが単なる噂に終わらないことを祈るばかりだ。
東日本のハイブリッド車両や蓄電車を見て乗って強く感じるのは、企業の社会に対する姿勢なのだ。北海道はあまりに内向きだ。これでは毎年100名もの離職者が出るのもやむを得ないだろう。
HB-E300系リゾートしらかみ
HB-E200系小海線運行車両
蓄電車アキューム