北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマチュア無線のコールサインJA8HBO

北海道の鉄道をしっかり見直す時

2018年12月24日 | JR北海道 JR北

aさる12月22日に、札幌市内のホテルで「公共交通の利用促進に向けた道民キックオフフォーラム」 |とういう会合が、北海道庁 総合政策部交通政策局交通企画課の主催で開催された。

小生は知人からのメールで当日の朝に知ったので、申込制という事もあり参加することはできなかった。
北大の岸准教授の話を聞きたかったし、いすみ鉄道前社長のお話は聞いてみたかったものだ。

しかし、なぜか不自然なものを感じた。道庁のホームページに掲載されたのは5日、締め切りは20日。その間わずか2週間。道内の主要企業と学校に対して案内状が送付されたようだが、年の瀬のこの忙しい時期のそれも3連休の初日に開催した意味が理解できない。

そう・・・・北海道の方ならお分かりでしょうが、高橋知事が来年5月の知事選挙に出馬するかどうか、その動向に関心をもたれ、結局は外堀を埋められるように参議院議員への転身を余儀なくされた時期に開催されたわけだ。知事にしろ、参議院議員にしろ、ここでJR北海道問題に何らかの実績らしきものを作っておく必要があったのだろう。
フォーラムの締めは「動員された」であろう出席者全員で、当日配布された小旗を掲げて「鉄道に乗ろう」などと叫ぶというおまけまでついた。
いまごろ、そんな悠長なことをしている段階なのかとあきれてしまう。
まるで参議院議員出馬総決起集会のようなものだったか。
結局は高橋知事の参議院議員転身の為のアリバイ作りにすぎなかったのかと勘繰りたくもなる。
定員700人に対して600人を動員できたのは、まあまあだと喜んでいることだろう。
北海道の交通問題は「観光客に乗ってもらおう」とか「北海道民が毎年一人数千円乗れば赤字は解消する」だとか呑気な精神論を語っている時ではない。

今は、JR北海道の「役割」を再検証する時に来ている。
「地方主要都市圏における輸送と地域の輸送」という観点からJR北が果たすべき役割を再検証し、役割を担うにふさわしい経営規模で、しっかりした経営責任の下で効率的輸送を提供できるようにしなければならない。

少子高齢化が進み、厳しい気候と極端に低い人口密度という本道特有の事情があるにしてもJR北の経営がこれほどに厳しくなっているのは、現状のJR北海道の組織や経営規模が必ずしも適正ではないということだろう。

(五能線の在り方も参考になると思う・リゾートしらかみ)


極端な話、損益分岐点ぎりぎりとは言え、なんとか経営が成り立っている輸送密度8,000人以上の札幌圏(札幌・小樽・旭川・千歳の範囲)に縮小することも考えないといけないのかもしれない。
それ以外の路線については鉄道を残すべきか、残すならJR北から分離するなどの手法をとるのか再検討するべきかもしれない。
北海道新幹線は、たとえ札幌に延伸したとしても、赤字であることに変わりはないであろうから、思い切ってJR東日本に運行を譲渡するのも良いだろう。ただ、貨物列車や都市間輸送を考えると、このような話が簡単に進むとは思えないし、小生も矛盾するようだが、それには同意できない(笑)。
もはや、北海道で、政争の具にしている段階ではない、国を巻き込んで、北海道の鉄道・交通をどうしていくのか議論しなければならない時に来ていると考える




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