伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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ジャコシカ100

2019-03-25 23:52:38 | ジャコシカ・・・小説

 それにしてもあの時何故、もっと言葉を尽して話しかけることが出来なかったのか。

 「何故」と問いかけ続けることが出来なかったのか。

 まるで絶対の力の前に打ち倒されたように、彼女の言うがままだった。

 別れた後で延々と繰り返される疑問と、怨みとも怒りともつかぬ自問の嵐に、仕舞には疲れ果て何

も判らなくなってしまった。

 その後で彼女が告げた最後の言葉だけが、深い淵のように彼を呑みこんでいった。

 「あなたが解らないの」

  時として聴こえるその言葉は、最初に呑みこまれた淵の底から、今度は瘴気のように湧き上が

り、彼を内側からじわじわと腐食し続けた。

 忘れることが一番、そう思っていたのに再び目の前に現れた女は、いやでも彼の女を思い出させ

た。

 顔や姿ではない、その迷いのない物言いと明瞭な性格、うかつにも洋食屋でカレーとハヤシのミ

ックスライスを食べるまでは気付かなかった。

 その上もう一つ気付いたことは、美奈子のことが嫌いではないことだ。

 塩辛を突っつきながら、一本の銚子が空になる頃、高志は美奈子には近付き過ぎないように注意

しなければならないと思った。

 「懲りもせず」

 自嘲気味に嗤(わら)いながら彼は、熱燗の追加を注文した。

 

 雪かきというものが、どんなに骨の折れる仕事であるか初めて知った。

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春の嵐と野鳥の攻防

2019-03-25 19:55:40 | 野鳥
 春到来と思いきゃ・・・昨日は吹雪

 

 これが北国の現実

 別に驚きはせん。

 でも昨日は急激に気温も下がり家ごもり。


 庭に来る野鳥の観察

 ヒヨドリは大体つがいで訪れるが

 スズメの餌まで奪い追い返すので

 腹が立つ

 リンゴを小さくカットしてヒヨドリ用にと用意したが

 態度がデッカイので躊躇しておったが

 とうとうがサクっと木の枝に刺した。

 もう

 大喜びでついばんでいた。

 自分の餌があるとスズメと共存できるみたい・・・。

 今朝カーテンを開けるとつがいのヒヨドリが窓にアタックして来る

 餌よこせ・・・のパーホーマンス?

 優しいはそれには勝てずまたまたリンゴを・・・

 美味しい美味しいと食べていた。

 ところで昨日

 珍しい鳥が

 コムクドリかなぁー

 一羽

 桜の木に長い間止まっていた

 吹雪の中


 

 吹雪くと

 野鳥も餌を求めて必死である。

 
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